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VOICE ~ETERNUSの現場から

ETERNUS VS850 S2について、製品の特長やどのようなお客様にお勧めなのか、開発時の苦労や今後の展望などを聞きました。 ETERNUS VS850 S2 バーチャライゼーションストレージ 複数の物理ストレージを統合して運用の効率化・コスト削減を実現 富士通株式会社 ストレージシステム事業本部 VX推進室 佐藤 晃 / 鈴木 亮祐、株式会社富士通ビー・エス・シー 第二システム本部第二システム事業部 第三システム部 大多和 章秀

既存のストレージ資産を有効活用し、コストを抑えて運用を効率化するために、ストレージ仮想化技術の導入を検討する企業が増えている。ストレージ仮想化アプライアンス ETERNUS VS850 S2はどのような製品なのだろうか。

ETERNUS VS850 S2に関してどのような業務を担当しているか?

(佐藤)

プロジェクトのリーダーをしています。主な業務は、拡販・評価・量産・保守などの関連部門とワーキンググループをつくり、製品化に必要な作業を関連部門と連携して行うことです。

(鈴木)

お客様にご提供するマニュアル作成、工場での量産試験、導入のサポートのための手順作成を担当しています。

(大多和)

製品の評価・検証が主な業務です。品質を確保するために必要なテストの計画、実施、報告書の作成などを行います。

ETERNUS VS850 S2はどのような製品か?

(佐藤)

ETERNUS VS850 S2は、ストレージの仮想化を実現するための製品です。複数の物理ストレージを束ねて仮想化し、一つの論理ストレージプールを形成します。
ディスクアレイの仮想化 概要図
これにより、必要なタイミングで必要なサイズのディスク領域を業務サーバに割り当てることが可能になります。
ETERNUSにはETERNUS VX700 seriesという製品もありますが、これは性能や容量に応じてお客様が都合のよいタイミングでハードウェアを増設できるストレージ製品です。一方、ETERNUS VS850 S2はお客様が導入済みの複数の物理ストレージを仮想的に統合して有効活用するためのストレージ仮想化アプライアンスです。

ETERNUS VS850 S2は、シン・プロビジョニングをはじめ、仮想化環境で既存のストレージ資産を有効に活用するための機能を数多く搭載している。最近では、新しくリアルタイムデータ圧縮機能をサポートした。

ETERNUS VS850 S2の特長は?

(鈴木)

鈴木近影ETERNUS VS850 S2のもつ自動階層制御機能により、アクセス状況に応じてデータを最適な階層に再配置し、性能を向上させます。データの格納領域の最適化ができるため、投資コストに見合った性能を確保できます。2%のデータを再配置させるだけで、最大3倍の性能向上が実証されています。

また、マルチベンダー対応なので、富士通以外のサーバやストレージにも接続できます。ETERNUS VS850 S2のコピー機能を利用すれば、ストレージのコピー機能に依存することなく、富士通製と他ベンダー製のストレージ間でデータをコピーできます。そのため、業務を停止することなくオンラインのままデータを移行することが可能です。同様に、ストレージをリプレースする際にも業務を停止することはありません。

(大多和)

大多和近影ストレージ筺体の二重化により可用性が向上します。
通常は、プライマリの筺体からセカンダリの筺体にデータをコピーすることで二重化を行います。しかし、この方法ではプライマリの筺体に障害が発生し、業務サーバのアクセス先がセカンダリの筺体に切り替わるときにダウンタイムが生じてしまいます。
ETERNUS VS850 S2では、ミラーリング機能により、仮想ボリュームのデータを2つのストレージ筺体に書き込むことで二重化を行うことができます。業務サーバからアクセスするのは仮想ボリュームであるため、一方の筺体に障害が発生してもう一方に切り替わる際にダウンタイムが生じません。

新しいリアルタイムデータ圧縮機能とは?

(佐藤)

従来は、別領域にアーカイブしたデータを圧縮していました。新しいリアルタイムデータ圧縮機能は業務サーバがデータを書き込む際に圧縮を行うため、アーカイブ用の別領域を不要にします。最大で80%までのデータ圧縮が可能で、シン・プロビジョニング機能と組み合わせることによって、さらなる容量削減効果が得られます。使用するディスク容量が小さくなるため容量コストを削減できるほか、動作するディスクの数が少なくなるので、省電力化の効果も期待できます。

リアルタイムの圧縮処理によるパフォーマンスへの影響は?

(佐藤)

圧縮によりデータ量が減ってディスクへのアクセス量が少なくなり、それが圧縮処理のオーバヘッドを相殺するため、パフォーマンスが低下することはありません。また、従来では2段階だった圧縮処理が1段階になったため、処理の無駄がなくなり、CPUやメモリなどのリソースの使い方も効率的になります。圧縮方法もファイル圧縮からブロック圧縮に変わったことで効率性が向上しています。

ETERNUS VS850 S2は、市場のどのような状況を背景に開発されたのだろうか。また、どのような課題の解決に適しているのか、どのような場面での利用が効果的なのだろうか。

ETERNUS VS850 S2の開発に着手したきっかけは?

(佐藤)

佐藤近影企業データは毎年60%増大し続けていると言われていますが、ストレージへの投資は抑制傾向にあります。最適な投資で大量のデータを管理するという課題の解決策として注目を集めたのがストレージ仮想化です。ストレージの運用を効率化したい、管理を楽にしたい、コストを削減したい、既存のストレージ資産をうまく活用したいといった要望がお客様から多数寄せられていたことも後押しとなり、2009年にETERNUS VS850の開発をスタートしました。

ETERNUS VS850 S2はどのような場面で利用すると効果的か?

(佐藤)

例えば、ある社内において複数の部署がそれぞれストレージシステムを運用しており、ストレージをつぎはぎで追加していくと、手間やコストがかかって管理しきれなくなってしまいます。ETERNUS VS850 S2を導入すると、複数のストレージを束ねて仮想化できるため、ストレージを統合して管理を一本化できます。
また、個別のストレージが散在している状況では、あるストレージで容量が足りなくなっても別のストレージの空き容量を使うことはできないため、個別のストレージごとにバッファとして空きスペースを確保する必要がありました。ETERNUS VS850 S2により仮想ストレージプールを構築すれば、物理ストレージを束ねて管理できるため、ストレージごとに空きスペースを確保する必要がなくなります。既存のストレージ資産を有効活用しつつ無駄な空きスペースを排除することで、ストレージ導入コストやディスク容量コストを削減します。

(鈴木)

ストレージ仮想化は難しいと言われますが、ETERNUS VS850 S2では直感的でわかりやすいGUIにより、専門知識なしでも簡単に実現できます。例えば、シン・プロビジョニング用のボリュームはボタン一つで作成し、あとはGUIに従って設定すればよいだけです。事前に容量設計を行う必要はありません。
特にお客様からご好評をいただいているものとしては、障害が発生した場合にGUI上で被疑箇所と保守手順を示してくれる点です。

物理環境の管理画面、仮想環境の管理画面
保守画面

(大多和)

サーバ仮想化環境に導入するとより効果的です。
従来型のストレージの場合、サーバ仮想化のメリットであった「システム全体の柔軟性」は、ストレージがボトルネックとなり、効果が半減していました。しかし、ETERNUS VS850 S2の場合は、システムの構成変更に迅速かつ柔軟に対応できるため、サーバ仮想化の効果を最大限引き出すことができます。
また、ETERNUS VS850 S2は、VMware vCenterとの連携やVMware VAAIに対応しているため、より効率的なストレージ運用が可能です。

富士通ならではの強みは?

(佐藤)

富士通のサーバ製品やストレージ製品と接続した場合の親和性が高いことです。富士通の多彩な製品群により、サーバ・ストレージ・ネットワークおよびソフトウェアを組み合わせた総合的なソリューションをご提案できます。また、導入後に迅速かつ十分なサポートをご提供できる点も富士通の強みです。

(鈴木)

鈴木近影富士通では、ストレージの仮想化のほかにもサーバやネットワークの仮想化にも力を注いでいます。メインフレームで培った技術やノウハウのもと、最先端の仮想化技術を蓄積し続けており、真に使いやすい仮想化システムの実現に取り組んでいます。

開発にまつわる苦労話、そして将来の展望を聞いた。

ETERNUS VS850 S2の開発で苦労した点は?

(大多和)

大多和近影ストレージ仮想化は最先端の技術です。そのため、機能を評価する際にはどのような評価項目にすべきかを一から考えなければなりません。新機能については今までの積み上げがなく、どういう観点で評価すべきかいつも頭を悩ませています。
また、富士通やほかのベンダーのサーバやストレージとの接続性を確認するために、接続する製品の台数だけ評価しなければならないのが大変です。

(鈴木)

特に新機能については、タイムリーに提供できるように努力しています。そのためには、限られた期間で網羅的な評価とマニュアル作成を並行して行わなければならず、苦労しています。

ETERNUS VS850 S2の開発に携わってよかったと思うことは?

(大多和)

多くの苦労はありますが、それらを通して自分自身が成長できることですね。

(鈴木)

最先端の技術なので、常に新しいものに触れられる点でしょうか。

(佐藤)

お客様から使いやすい装置、よい装置という声を聞いたときによかったと思います。

ストレージ仮想化市場およびETERNUS VS850 S2の将来の展望について

(佐藤)

佐藤近影現在、市場でのストレージ仮想化製品の認知度はまだ高いとは言えませんが、新しいトレンドとして非常に注目を集めている分野であり、今後は加速度的に普及していくことが見込まれます。その中で、今後は「自動化」や「簡易化」がキーワードになっていくでしょう。難しい装置を使うのは誰でも嫌です。煩わしい設計はやりたくないし、専門知識を必要とせず簡単に使いたい。今後はお客様のそのような要望を的確に捉えて、最適なソリューションを提供していきたいです。

(鈴木)

市場でも富士通としても、ストレージ仮想化製品がようやく形になってこれから世にどんどん出ていくところだと思っています。ストレージ仮想化のための単なるハードウェアと見られがちですが、VMware連携、バックアップ、ユーザーインターフェースなど使い勝手をよくするための機能を強化し、お客様の要望に応えるソリューションとして提案できるようにしていきたいです。

(大多和)

データ量が増え続ける中、ストレージ管理の効率化に加え、災害対策へのニーズが高くなっていると感じます。実際、お客様からもデータを遠隔地に保有し、有事にはすぐに切り替えたいという要望が寄せられていますので、災害対策の強化に力を入れていきたいです。

ストレージ資産の有効活用、コストの削減、ストレージ運用の効率化という企業の喫緊の課題に押され、ストレージ仮想化製品は今後加速度的に普及していくだろう。富士通は、お客様の多様なニーズに応じ、投資対効果が高く、導入・運用が容易で、可用性、拡張性に優れた製品および機能を迅速にご提供していく所存である。

(注)取材日:2012年10月17日
本稿記載の肩書きや、固有名詞等は取材日、または公開日時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

掲載日:2012年12月26日

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