ETERNUS トピックス
2012年7月27日
当社は、ミッドレンジディスクアレイ ETERNUS DX440 S2を使用し、Storage Performance Council(注1)が定義するSPC Benchmark-1™による性能測定を実施した結果、SPC-1 IOPS™ 値102,989.38を記録しました。この値は、ミッドレンジクラスの2コントローラー構成において世界最高性能値(注2)になります。
SPC Benchmark-1™のテストプログラムは、複雑な処理が発生するビジネス・クリティカルなアプリケーションを想定して設計されています。 オンライントランザクション(OLTP)やデータベース、メールシステム等に見られる業務負荷が擬似的に再現され、ランダムアクセスのリード、ライト処理が行われます。
ETERNUS DX440 S2は、毎秒102,989.38 SPC-1 IOPS™のデータ入出力処理数を記録したことで、優れた処理能力を持つ製品であることが実証されました。
なお、この測定結果は2012年6月26日にStorage Performance Council(SPC)のウェブサイトに掲載されており、60日間のレビュー期間を経て正式に承認されることになります。
ETERNUS DX440 S2:SPC Benchmark-1™で IOPS値102,989.38
https://spcresults.org/benchmarks/results/spc1-spc1e
(注1) Storage Performance Council(SPC):ストレージ業界の主要企業が参加するストレージの性能値を評価する非営利団体。
(注2) 2012年7月27日現在の当社調べ。
(注) SPC Benchmark-1™、SPC-1 IOPS™、SPC Benchmark-2™、SPC-2 MBPS™はStorage Performance Councilの商標です。
膨大なデータの高速処理への要求に加えて、事業継続や省エネルギー・環境保護など社会的責任への対応が求められます。こうしたニーズに応えるべくETERNUS DX seriesは常に進化を続け、ヒューマンセントリックな時代に応えます。
ストレージの高速化はビジネスのスピードに直結します。ETERNUS DX S2 seriesでは最新技術を駆使し、パフォーマンスを徹底追求。下図のように、データベースやオンライン・トランザクションに求められるランダムアクセス性能や、バッチ処理やリッチメディア等のデータ転送に求められるスループット性能を大幅に向上させています。また、QoS(Quality of Service)機能も備え、優先業務のパフォーマンスの維持も可能です。
事業継続においてデータ資産の保護は重要なポイントです。ETERNUS DX S2 seriesは、主要部品の冗長化、データ暗号化などのデータ保護機能を搭載し、アドバンスト・コピー機能により効率的なバックアップを実現。また、災害対策における遠隔地バックアップでは、高効率なデータ転送を実現するFCインターフェースに加え、コストを抑えた低帯域回線でのデータ転送を可能にするiSCSIインターフェースも利用できます。
稼働率の向上を図るべくストレージの仮想化技術に関心が高まっています。
ETERNUS DX S2 seriesでは、キャパシティ・ プランニングを不要とし、ディスクドライブの数や消費電力を大幅に削減できるシン・プロビジョニング機能をエントリー機から搭載。またストレージ自動階層制御により、データの利用頻度や特性に応じて、超高速なSSD、高速なオンラインSASディスク、大容量・低コストのニアラインディスクといった階層でデータの自動的な移動、保管を可能にします。
消費電力の削減は節電や環境保護の面でも重要なテーマです。ETERNUS DX S2 seriesは、高密度実装設計、搭載部品点数の大幅削減により大幅に小型化。また高効率な電源供給モジュールと2.5インチSASディスクドライブの採用により大幅な省電力化を実現。さらに未使用ディスクドライブのディスク回転を停止して消費電力を削減するエコモード運用も行えます。
富士通のストレージは、社会基盤をはじめスーパーコンピュータに代表される科学技術計算分野はもとより、環境、農業、医療、教育、製造などさまざまな業種の企業において幅広く導入され、社会や産業の発展を支えています。