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Fujitsu

Japan

「FIT-Cloud」の基盤にオールフラッシュストレージを導入
シンプルな運用、データ処理の高速化を実現しお客様満足度を向上

北電情報システムサービス株式会社様

北陸電力グループの情報戦略を担う北電情報システムサービス。クラウドサービス「FIT-Cloud」を全国展開する同社は、基幹業務用途におけるデータ処理の高速化や運用の負荷軽減など既存ストレージの課題を解決するべく、富士通のオールフラッシュストレージ ETERNUS AF seriesを導入しました。シンプルな運用を実現し、インフラ技術者人員不足に対応。またパフォーマンスの向上により「FIT-Cloud」を利用するお客様の基幹システムにおけるバッチ処理時間の大幅短縮など、お客様満足度の向上とともに競争力の強化を実現しています。

[ 2018年11月30日掲載 ]

導入事例 北電情報システムサービス株式会社様 (954 KB/A4, 2 pages)

クラウドサービスのご紹介はこちら

【導入事例概要】
国名 日本
業種 ICTサービス
ハードウェア FUJITSU Storage ETERNUS AF series オールフラッシュアレイ
FUJITSU Storage ETERNUS DX60 S4 ハイブリッドストレージシステム
PCサーバ FUJITSU Server PRIMERGY

「ETERNUS AF seriesの導入により、お客様はハードディスクと変わらないサービス料金でオールフラッシュストレージを利用することができています。お客様満足度の向上とともに、営業面で強力なセールスポイントとなっています」

【課題と効果】
導入前の課題 導入による効果
  • クラウドサービス「FIT-Cloud」における基幹業務領域の強化を図りたい
  • オールフラッシュストレージETERNUS AF seriesを導入し、基幹業務において増大するデータ量に対し高速処理を実現。お客様満足度を向上し競争力を強化
  • 競争力を高めるためにサービスの拡充を図りたい
  • 性能に合わせた料金メニューを選べるボリューム単位でのQoS設定、災害対策のニーズに応える既存のストレージを活かしたバックアップサービスなど、サービスメニューの拡充を図り競争力を強化
  • 大型案件増加に伴うインフラ技術者の人員不足を解消したい
  • シンプルな運用と安定したパフォーマンスの実現で人員不足を解消。また低い故障率により故障対応作業の運用負荷を軽減

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導入の背景

第二の事業の柱としてクラウドサービス「FIT-Cloud」に注力

松木 正明 氏 近影

松木 正明 氏
北電情報システムサービス株式会社
ITサービス部
IT技術グループ
グループ統括マネージャ

1987年設立以来、北陸電力グループの業務革新、設備構築・運営をICTで支える北電情報システムサービス。同社はグループの情報戦略を担う中核企業として培った技術力やノウハウを活かし、北陸から全国へシステムインテグレーション事業を展開しています。近年では、事業の大きな柱であるグループのシステム運用・保守に加え、第二の柱としてクラウドサービス「FIT-Cloud」に注力しています。

「FIT-Cloud」の特長について「契約者専用の物理サーバを提供するリソース専有タイプ、提供範囲内で自由に仮想マシンを構成できるリソースプールタイプ、低コストで手軽に利用できるタイプなど、基幹系から情報系、開発・検証環境まで利用用途に応じて最適なサービスをお選びいただけます」と同社 ITサービス部 IT技術グループ グループ統括マネージャ 松木正明氏は話します。

豊富なサービスメニューに加え、地震災害が少ない富山のデータセンター(FIT-iDC)という地の利を活かし、メインサイトでもバックアップサイトでも安心して利用することができることから、2011年からサービス提供を行っている「FIT-Cloud」は関東圏・関西圏を中心に順調に実績を伸ばしています。

さらに、高い安全性と継続性が求められる北陸電力の基幹業務を担ってきた高度なシステム運用能力はシステムインテグレーション力と合わせたトータルサポートも同社のアドバンテージとなっています。

2017年、ハードウェアの老朽化に伴う「FIT-Cloud」基盤のリプレースでは、さらなる事業拡大を図るべく、オールフラッシュストレージの導入によるデータ処理の高速化が重要なテーマとなりました。

導入の経緯

データ処理の高速化と運用の負荷軽減を目的にオールフラッシュストレージを採用

穴倉 伸司 氏 近影

穴倉 伸司 氏
北電情報システムサービス株式会社
ITサービス部
IT技術グループ
プラットホーム第2チーム
チーム統括リーダ

基幹業務用途における従来のHDDストレージの課題について、同社 ITサービス部 IT技術グループ プラットホーム第2チーム チーム統括リーダ 穴倉伸司氏はこう話します。「基幹システムは膨大なデータ量を扱うことから、パフォーマンスを維持するべくRAIDを細かく設計し対応していました。データ量が増大する中、処理時間が長くなっており、運用面の工夫では限界にきていました。また電力システム改革として行われる送配電部門の法的分離に伴うシステム対応に人員をあてるため、運用の負荷軽減も重要な課題でした」。

同社は、データ処理の高速化と運用の負荷軽減を実現するべくオールフラッシュストレージの採用を決断。製品選定では、パフォーマンス、コスト、サポートを重視し、総合的観点から富士通のオールフラッシュストレージ ETERNUS AF seriesを選択しました。「今回、人員をかけられないことからストレージの設計、構築を委託することにしました。富士通はメインフレーム、データセンターのシステムなど、当社において豊富な実績を有しており、実績に基づく信頼関係がありました。オールフラッシュストレージの導入は初めてでしたから、安心してお任せできることもポイントとなりました」(穴倉氏)。

システムの特長

ボリューム単位でのQoSなどサービスの充実を図り競争力を強化

2017年8月に富士通の採用を決定、同年10月から設計・構築を開始し2018年1月に本稼働しました。新しいクラウドサービス基盤では、「FIT-Cloud」のサービスの充実を図るべく、性能に応じてストレージのサービス料金を選べるボリューム単位の設定を実現し、お客様の選択肢の幅を広げています。また共有タイプの既存ストレージと専有タイプのオールフラッシュストレージのハイブリッド構成でクラウド利用の様々なニーズ応えます。さらにオンプレミスとクラウドのバックアップサービスについて、既存のストレージも活かしながらお客様に最適な災害対策ソリューションを提供します。

システム構成図

導入の効果と将来の展望

お客様の基幹業務の夜間バッチ処理時間が大幅に短縮、お客様満足度が向上

ETERNUS AF seriesを採用した「FIT-Cloud」は、2018年1月のサービス開始以来、安定稼働を続けています。ビジネス面での導入効果について「ETERNUS AF seriesの導入により、お客様はハードディスクと変わらないサービス料金でオールフラッシュストレージを利用することができています。お客様満足度の向上とともに、営業面で強力なセールスポイントとなっています」と松木氏は話します。

「FIT-Cloud」を基幹システム用途で利用しているお客様からパフォーマンスに関して高い評価を得ていると松木氏は付け加えます。「お客様の基幹業務の夜間バッチにおいて従来も、始業開始の1時間前にはバッチ処理を完了するように設計していましたが、今では2時間前には終了しており、万が一夜間にトラブルが発生した場合も業務開始までには確実に対応が完了している余裕が生まれています。お客様からは、HDDストレージを利用しているデータウェアハウスもオールフラッシュストレージに移行したいというご要望をいただいています。今後、基幹業務やデータ分析の用途におけるクラウドサービスの拡大にオールフラッシュストレージは大きく貢献すると考えています」。

運用の負荷軽減とともに安定したパフォーマンスの維持を実現

運用面でも大きな効果がでていると穴倉氏は話します。「細かなRAIDの設定や性能のチューニングをしなくても安定したパフォーマンスを維持できており、設計や運用がとてもシンプルになりました。運用負荷の軽減により人員不足の中でも、効率的かつ安定した運用を実現しています。また同規模のHDD構成と比べ、省スペース化とともに消費電力の削減も図っています」。

松木氏はシステム障害対応面での効果について言及します。「レスポンスが低下した際、従来はハードディスクの性能低下がネックになっているのではないかと調べていました。モーターや機械的駆動がないため故障率が低いオールフラッシュストレージを利用している今は、アプリケーションやネットワークをまず調べるようになり、障害の特定やその対応の迅速化につながっています。低い故障率は信頼性向上とともに、故障したハードディスクの交換といった作業も不要です」。

今後の「FIT-Cloud」のビジネスの成長に合わせて拡張が容易に行えるメリットも大きいと穴倉氏は話します。「2018年5月、サービスを止めることなくETERNUS AF seriesを増設しました。今後も利用状況を見据えて拡張していきます」。

「FIT-Cloud」の今後の展望について松木氏はこう話します。「学術情報ネットワーク SINET(Science Information NETwork)に接続するプランを準備しており、日本全国の大学や研究機関が『FIT-Cloud』を利用しやすくなります。ETERNUS AF seriesの導入によりパフォーマンスが向上したことでビジネスチャンスが大きく広がりました。また今回、新しいクラウドサービス基盤の検討段階で富士通沼津クラウドセンターを見学し、知見やノウハウを提供いただき、とても参考になりました。今後も富士通には安定稼働のサポートはもとより先進的な提案を期待しています」。

集合写真
(左から)
北電情報システムサービス株式会社  松木 正明 氏、穴倉 伸司 氏
富士通株式会社  今川 裕司、谷口 彰教
【担当営業メッセージ】
富士通株式会社
社会システム営業本部エネルギー第一営業統括部北陸エネルギー営業部
永井洋子

今後もシステムの安定稼働の支援はもとより、北電情報システムサービス様のFITクラウド利用者の増加に寄与できるよう、クラウド運用のよりよいご提案をさせていただければ幸いです。
御採用いただいたシステムをパートナシップの礎として、引き続きよろしくお願い申し上げます。
【北電情報システムサービス株式会社様 会社概要】
本店所在地 〒930-0004 富山県富山市桜橋通り3番1号(富山電気ビル2F)
代表者 代表取締役社長  西野 克彦
設立 1987年4月1日
資本金 5,000万円(授権資本2億円)
従業員数 308名(平成30年4月現在)
事業概要 システムの構築と保守・運用、および機器販売、
データセンターサービス(クラウド、ハウジング)、
インターネットサービス、セキュリティサービス、その他
ホームページ 北電情報システムサービス株式会社様 ロゴ
https://www.hiss.co.jp/Open a new window

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。

製品情報

FUJITSU Storage ETERNUS AF series オールフラッシュアレイ
データの記憶媒体としてSSD のみを採用し、安定した高速処理を実現するオールフラッシュアレイ

関連情報

ソリューション

  • 事業継続・災害対策
    業務システムおよびデータの要求する保護レベルに応じ、ICT事業継続・災害対策の選択肢を豊富に提供