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Oracle Solaris 10 のメリット

Solaris 10への移行によるメリット、およびSolarisアップグレード時の注意事項をご紹介します。

Solaris 10の移行メリット – Solaris 8, 9との比較 –

Solaris 10ではSolaris 8, 9と比較して多くの有効な機能を提供しています。Solaris 10をご利用いただくことで、お客様システムの可用性、柔軟性、運用性の向上を実現します。

Solaris 10とSolaris 8, 9との機能比較
機能 Solaris 8, 9 Solaris 10 メリット
ソフトウェアパーティション Solaris Resource Manager
  • 1つのOS上でサービスごとにリソースを分配し、あるサービスがリソース占用しないように設定可能
Solarisコンテナ
  • 1つのOS上で複数の独立した隔離性の高い仮想サーバを構築可能
  • 仮想サーバ間で動的にリソースを割り当て
柔軟性向上
運用性向上
セキュリティ プロセス権限管理(RBAC)
  • ルート権限を分割して、ユーザごとに必要な管理権限だけを割り当て
プロセス権限管理(RBAC+最小特権)
  • RBACに加えて、プロセスごとに実行権限の割り当てが可能
可用性向上
運用性向上
サービス管理 従来の機能
  • サービスの起動停止は、システム管理者が手動で制御
SMF(Solaris Service Manager)
  • システム起動時に、定義されたサービスの依存関係に基づき、複数サービスを同時に起動
  • 異常終了したサービスは自動的に再起動
可用性向上
運用性向上
ハードウェア故障時の対応 従来の機能
  • ハード故障時のメッセージは、故障コンポーネントと現象のみ
  • システム管理者が対処方法を調べて対応
FMA(Solaris Fault Manager)
  • ハード故障時に詳細なメッセージを表示
  • 故障コンポーネントは自動的にオフライン
  • システム管理者はメッセージを参照して対応
可用性向上
運用性向上
性能チューニング 従来の機能
  • システムの問題分析のため、デバックコードの埋め込みや、ダンプの採取などを実施
DTrace(ダイナミックトレース)
  • 予めシステムに組み込まれた監視ポイントや解析ツールから、システムの問題分析が可能
運用性向上

注意事項

Solaris 10は、バイナリ互換を保証しています。しかし、Solaris のバージョンアップ時に、古いアーキテクチャのサポート終了など、バイナリ以外の部分で若干の変更項目があります。詳細はオラクル社が提供するマニュアルをご参照ください。

Solaris 9 →Solaris 10 アップグレード時の注意事項

Solaris 8 →Solaris 9 アップグレード時の注意事項