- オペレーティングシステム Solarisボリュームマネージャ
- 特長
- Oracle Solarisコンテナ
- ダイナミックトレース(DTrace):Oracle Solaris 10 新機能
- 予測的セルフヒーリング:Oracle Solaris 10 新機能
- ZFS:Oracle Solaris 10 新機能
- 機能詳細
- メリット
- 動作環境
- カタログ・資料
Solarisボリュームマネージャは、ソフトウェアにてRAID機能を実現します。
ソフトウェアRAIDの機能を使うことにより、大規模なファイルシステムの構築、性能の向上、ディスク障害に対する可用性や信頼性を高めることを可能とします。
以下の推奨構成図は、富士通S series/GP-SファミリーではマルチパックD1000、PRIMEPOWERではファイルユニット装置を各々2 台使用した例です。1台のディスク筐体内でサブミラー(ストライプ)を構築し、2台のディスク筐体間でミラーリングを行ってメタミラー(RAID1+0 構成となります)を構築したものです。また、各ディスク筐体にホットスペアディスクを定義することで、より冗長性を高めています。
RAID-1,RAID-1+0は、データの完全な二重化を行う(ミラーコピーを持つ)ことで、Solarisボリュームマネージャでは最も信頼性の高い構成となります。
また、二重化されたRAID-1+0は複合ディスク(複数の物理ディスク)障害に対しても、障害ディスクと対となっているミラーのもう片側が正常であれば、継続運用が可能となります。
Solarisボリュームマネージャ でのRAID-5は、システムやディスク構成によりホストバスアダプター障害やSCSI/FC-AL等のインターフェース障害の影響を受けやすく、複合ディスク障害に発展することがあります。 この時、論理ディスク上のすべてのデータが失われる危険性があります。
また、RAID-1+0,RAID-5において論理ディスクに対するI/Oを複数の物理ディスクに負荷分散するメカニズムを持ちますが、RAID-5ではパリティ情報の演算や更新を行うため、書き込み性能の低下(約2~10倍)が発生します。 また、ディスク障害によるRAID-5縮退状態では、パリティによるデータ復元のため、読み込み性能も著しく低下します。
Solarisボリュームマネージャ を使用する場合は、RAID-1,RAID-1+0(上記推奨構成図)を強く推奨します。また、ホットスペアの適用 もあわせて推奨します。なお、ミラー元とミラー先のホストバスアダプターを分けることで、ホストバスアダプター障害 やSCSI/FC-AL等のインターフェース障害にも耐えうる構成を可能とします。