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Fujitsu

Japan

システム監視機構(XSCF)によるサーバの監視・制御


関連製品:SPARC M10-1, M10-4, M10-4S
SPARC M12-1, M12-2, M12-2S


SPARC Serversは、本体装置内のXSCF(eXtended System Control Facility)でサーバの監視・制御を行います。XSCFは、本体装置のCPUとは別のサービスプロセッサで稼動するシステム監視機構です。

CPU・メモリ・ディスク等の状態や、ファンの回転数や装置内の温度など、本体装置の状態を常に監視しており、その情報はXSCFに通知・蓄積されます。OSがダウンしても影響を受けることなく、本体装置の監視・制御を行うことができます。また、パーティションの設定・管理やリソースの切り替え等の操作も可能です。
XSCFの操作は、コマンドラインからだけではなく、Webブラウザからも行うことができます。通信はSSH、SSLで保護されており、セキュリティも確保できます。

特に、信頼性を求められるSPARC M12-2SおよびSPARC M10-4Sでは、2筐体以上の構成においてXSCFが冗長構成となっています。

XSCFにより、本体装置の状態を的確に把握できるので、システム管理者の負担軽減や、サーバ管理コスト削減につながります。

本体装置の監視・制御

SPARC Serversでは、CPU・メモリ・PCIスロットをはじめ、ファンの回転数や装置内の温度など、本体装置の状態を常に監視しています。

本体装置で異常が検出されると、その情報はすべてXSCFに通知・蓄積されます。システム管理者は、PCからLAN経由でXSCFに接続し、本体装置の状態を監視・制御することができます。

本機能により、エラー箇所の特定やエラー原因の解析を速やかに行うことができます。

ネットワークによるリモート監視

LANを経由した本体装置のリモート監視・制御が可能です。telnet、httpなどの標準プロトコルに加えて、SSH、SSLといった暗号化通信にも対応しています。また、SNMPにも対応しています。お客様のニーズに合わせて、監視・制御するインターフェースを選択できます。

XSCF Webコンソールを利用した装置の監視・制御

Webブラウザからシステムの状態を階層的に表示します。各部品の動作状況や装置内の温度などの本体装置の監視や、電源投入・切断、CPUコア アクティベーションの追加などの操作が可能です。

コマンドラインを利用した装置の監視・制御

XSCFシェルを利用した、コマンドラインでの本体装置の監視や、電源投入・切断等の制御が可能です。

メール通知機能

本体装置で異常が発生すると、携帯電話やパソコンにE-mailで通知できます。システム管理者が離れた場所にいても、装置情報をリアルタイムに受け取ることができ、迅速な対応が可能です。

異常が起きるとE-mailで通知、携帯電話での受信も可能

運用管理ソフトウェアとの連携

複数サーバを監視可能なSystemwalkerとの連携により、複数台のサーバを一括管理することが可能です。

リモート通報機能

XSCFの機能を利用して、富士通サポートセンターの専門スタッフが、本体装置の稼働状況をリモートで常時監視します。万一のトラブル発生時も、システム管理者にかわり専門スタッフが適切に対応し、トラブルの早期解決を実現します。

リモート通報機能を利用するためには、運用・保守サービス「SupportDesk」のご契約が必要です。

セキュリティ

XSCFの操作は、専用のユーザアカウントを作成して行います。ユーザアカウントごとに操作レベルやアクセスできるパーティション等を設定することができます。
業務に合わせて必要な権限を設定したユーザアカウントを用意することで、セキュリティの向上や操作ミスの防止につながります。例えば、本体装置の監視はできても電源操作はできないように設定しておけば、誤って電源断をしてしまうリスクを回避できます。

ユーザアカウントは、LDAPサービスを利用してネットワーク間で一元管理することもできます。

ハードウェアパーティションの構成・管理

SPARC Serversでは、ハードウェアパーティションの設定・管理をXSCFで行うことができます。パーティションごとにユーザアカウントを作成して管理を行えるので、管理性に優れているとともに、高いセキュリティを確保できます。

ファームウェアアップデート

SPARC Serversのファームウェアは、システムを稼動させたまま、最新版にアップデートすることができます。アップデートの際に必要なシステム停止時間は、再起動に要する時間だけなので、システム停止時間を最小に抑えることができます。

SPARC Serversのファームウェアには、XSCFを制御するXSCFファームウェアと、本体装置を制御するPOST/OpenBoot PROM(OBP)ファームウェアがあります。

XSCFファームウェアはXSCFボード上に記録されています。XSCFファームウェアは、システムを稼動したままアップデートできます。
POST/OBPファームウェアは、システムを稼動したままアップデートの準備を行うことができ、タイミングを見て再起動するとアップデートを反映できます。パーティション構成の場合は、パーティションごとにアップデートを反映できます。

最新のファームウェアは、Webサイトで提供しています。