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Fujitsu

Japan

インメモリデータベースに重要な大容量メモリの信頼性

2015年3月3日

膨大なデータをメモリ上に格納し分析するインメモリ技術は、データをHDDやストレージに格納した場合と比較して、格段に高速なデータ処理を実現できます。
このビッグデータ分析に最適なインメモリ技術を活用するためには、一度に扱うことができるデータ量が少なくては、その高速性も意味を成しません。

そのため現在では、莫大なメモリが収容できるサーバが必要とされています。サーバに搭載されるメモリ容量は大容量化の一途を辿っているのです。

サーバのメモリ容量の変遷

メモリDIMM自体の大容量化はもちろんのこと、サーバの高密度実装によるメモリDIMMのスロット数の増加が、サーバの大容量メモリ搭載を実現しています。
富士通のUNIXサーバでも、その変遷を確認できます。

2004年のPRIMEPOWER では、最大搭載メモリ容量が512GBメモリでしたが、5年後のSPARC Enterprise では4TBメモリ。さらにその4年後、2013年のSPARC M10では64TBメモリといったように、9年間で約125倍の大容量化を果たしています。

富士通UNIXサーバのメモリ容量の変遷

特に、最新UNIXサーバ SPARC M10 は、独自開発の高性能な冷却機能「 Liquid Loop Cooling 」により、限られた筐体内部に大量のメモリを搭載する高密度実装を実現しています。SPARC M10が搭載できるメモリ容量(64TBメモリ)は、ビジネスサーバとしては世界最大のメモリ容量を誇ります。

しかし、そこで懸念されるのが、メモリの信頼性です。
大量のデータを瞬時に分析するためには、メモリに不具合が出ることは許されません。

富士通品質。そしてSPARC M10品質へ。

富士通では、ベンダーから購入したメモリDIMMをサーバへ搭載するために、厳しい品質検査を実施しています。

実際にメモリDIMMをサーバへ搭載し、電圧・周波数・温度によるストレスを加えて稼動させ、安定動作を保証できるメモリDIMMを選別しています。
そして富士通には、メインフレームの開発で培った独自開発のメモリ専用テストプログラムがあります。SPARC M10の特徴に合ったメモリアクセス頻度やデータパターンでメモリDIMMの品質を検証しています。

この品質検査により、ベンダーから購入した時には、平均故障間隔(連続稼動時間の平均値)が2年に1度レベルのメモリDIMMは、5分の1にまでスクリーニングされます。
さらに、SPARC M10のメモリ信頼性機能(ECC/拡張ECC)によって、平均故障間隔は100年に1度レベルへと向上できます。

SPARC M10 大容量メモリの信頼性

サーバのメモリ容量が増えるほど、厳しくなるシステムの安定動作。
厳しい品質検査をパスしたメモリを搭載するSPARC M10は、ビッグデータ分析をリアルタイムに処理しつつ、お客様システムの安定動作を確立します。