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Oracle OpenWorld 2011 現地レポート
- 富士通 Executive Solution Session -

SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。

2011年10月18日

長年に渡り、米オラクル社とOracle Solarisの発展に携わってきたFujitsu Management Services of America, Inc. Senior Vice Presidentの渡部が、Executive Solution Sessionに登壇しました。
富士通の災害対策技術や、スーパーコンピュータ「京」(注1)に搭載されているSPARC64™ プロセッサやインターコネクト技術についてご紹介しました。

Oracle OpenWorld 2011 富士通 Executive Solution Session

2011年10月4日(火曜日)現地時間
テーマ:Japan's Recovery and the World's #1 Supercomputer
登壇者:渡部 悟朗 Senior Vice President, Fujitsu Management Services of America, Inc.

Japan's Recovery and the World's #1 Supercomputer

富士通と日本の災害対策技術

国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録し、大津波と原子力事故を引き起こした東日本大震災。日本は美しい自然に囲まれている一方で、様々な自然災害にも直面しており、その一つが先般の東日本大震災でした。

セッション前半では、富士通および日本がこれまで培ってきた、世界をリードする自然災害対策技術(最新のデータセンター設備、緊急地震速報システム、新幹線の緊急停止など)を紹介しました。

富士通データセンター紹介 arrow-double
富士通が誇る最新のデータセンターをご紹介。

緊急地震速報システム arrow-double
富士通が提供する緊急地震速報システム

さらに、自然災害に備える3つの心得を話しました。

  1. 自然災害と無縁の都市は世界中どこにもなく、日ごろから備えておくことの重要性
  2. 日本が得意とする科学技術による、自然災害対策の整備
  3. 落ち着いた判断と、的確で迅速な対応

そして、最も重要なことは"Human"であること。災害の時も、その後も、落ち着いて行動して、お互いに助け合うこと。それが自然災害を乗り越えるポイントであると語りました。

The World's #1 Supercomputer

セッション後半では、理化学研究所と富士通が共同で開発しているスーパーコンピュータ「京」を紹介しました。スーパーコンピュータとは何か、から、SPARCプロセッサの優位性や、スーパーコンピュータの将来について語りました。

  • スーパーコンピュータ「京」はどれだけ速いのか?

「京」は、10ペタフロップス(10の16乗)の計算速度を目指していますが、これは高性能なパソコン約10万台に相当します。
人間の計算能力と置き換えると、1人が約300億年間、計算し続けることに相当します。宇宙の誕生から現在までの時間を優に越える、とてつもない時間が必要なことがわかります。

  • 「京」を支える技術

高性能なスーパーコンピュータの開発に成功した理由として、3つのポイントを挙げました。

まず、富士通が開発した高性能、高信頼を実現したプロセッサ「SPARC64 VIIIfx」。高性能を実現しながら、消費電力の抑制も実現しています。 「京」システムの電力あたりの性能の高さを競う世界ランキング「グリーン500」でも好成績を収めています(注2)

2つ目は、多数のプロセッサを結合するネットワーク技術「6次元メッシュ/トーラス」(TOFU)。8万個以上のプロセッサが搭載されている「京」のプロセッサ間の高性能なデータ通信と、優れた耐故障性、柔軟な運用性を実現しています。

そして、システムを収容する最新の研究拠点「理化学研究所計算科学研究機構」。「京」を効率よく稼動させるために、冷却設備など、施設にも様々な工夫がなされています。

次世代スーパーコンピュータ arrow-double
スーパーコンピュータ「京」についてご紹介。

  • SPARCプロセッサを採用している理由

TOP500ランキングに名を連ねるスーパーコンピュータは、ほとんどがIntel製プロセッサを採用しているにもかかわらず、なぜSPARC プロセッサを採用しているのか、という質問をいただくことがあります。

渡部は「なぜ他のベンダはSPARCプロセッサを採用しないのだろうか」と疑問を投げかけながら、SPARCアーキテクチャのオープン性、富士通自身の設計による柔軟性、高い信頼性などの優位点を説明しました。そして「競争こそ技術革新の要である」という考えをもとに、異なるアーキテクチャの必要性を訴えました。

SPARC64 VIIIfxと共通のアーキテクチャを採用するSPARC64 VII+プロセッサは、現在オラクル社との共同開発製品であるSPARC Enterprise Mシリーズにも採用されており、数多くのお客様のビジネスを支え続けています。

  • スーパーコンピュータの将来

スーパーコンピュータの発展によって、従来は実現できなかった、シミュレーションによる未来予測が可能になっています。例えば、創薬や自動車設計の分野では、新製品の開発・安全性の向上によって、多くの命を救うことができます。これらは、クラウドコンピューティングに用いられるような小規模サーバやパソコンを大量に並べても実現できません。現代の科学技術はシミュレーションによる膨大な計算が必要不可欠であり、スーパーコンピュータは人類の未来に欠かせない、重要なものとなりました。

スーパーコンピュータおよび現代の科学技術は、人類がこれまで決して諦めずに挑んできた自然災害への挑戦が、それを可能にしたものであり、人間こそが中心(Human Centric)である、として講演の結びとしました。


(注1)「京」は、理化学研究所が2010年7月から使用している「次世代スーパーコンピュータ」の愛称です。
(注2)CPU単体は対象外です。