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「Solaris 9 Containers」による仮想化で最新サーバへ移行 数年後に再構築を控え、低コスト・短期間で現行資産や運用を継承

東京青果株式会社様 導入事例


国内最大の青果卸売企業、東京青果株式会社。同社は、データ量の増加にともなう性能低下、ハードウェア更新時期に対応するため、最新SPARC Enterprise™を採用。数年後の次期システム構築を控え、「Solaris 9 Containers」により低コスト・短期間で現行資産を最新サーバに移行。サーバ統合を図り、性能の大幅な向上を実現しました。

2010年10月12日掲載 / 印刷用 PDF版ダウンロード (550 KB)

導入事例概要
業種: 青果物卸売業
ハードウェア: UNIXサーバ SPARC Enterprise M4000, M3000, T5120(注)
ディスクアレイ ETERNUS8000
テープライブラリ ETERNUS LT40
ソフトウェア: ビジネスアプリケーション基盤 Interstage
データベース Symfoware
統合管理ソフトウェア Systemwalker
高信頼性基盤 PRIMECLUSTER

(注)SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。本製品の後継機種はSPARC Serversです。

「既存システムで信頼を寄せていた「PRIMEPOWER」の後継機ですから、「SPARC Enterprise」の性能、信頼性に大いに期待していました。数年後にシステム再構築を控え、今回は、現行システムを低コスト、短期間で安全・安心に最新サーバへ移行したい。それを実現するために「Solaris 9 Containers」を採用することにしました」

首都圏の台所を守る青果物卸売企業、東京青果株式会社(以下、東京青果)。荷受型から専門商社型へと経営体質の進化を図るなか、取引形態が多様化。データ量の急増にともなう性能低下により、ハードウェアのリプレースが急務に。同社では数年後の次期システム構築を控え、低コスト、短期間で安全な移行を行うべく「Solaris 9 Containers」を採用。導入移行コストの半減、サーバ統合による運用の効率化を実現できました。また「SPARC Enterprise」の高性能によりオンラインレスポンスを向上、バックアップ時間も大幅に短縮。より安定したIT基盤のもと、さらなる成長へと歩みを進めています。

課題と効果
1 数年後に情報システムの再構築を計画中。リプレース時期が近づいた現行システムを、低コスト、短期間でスムーズに最新サーバに移行したい。 「Solaris 9 Containers」により、既存のミドルウェアやアプリケーションを変更することなくSolaris 10に移行し、導入移行コストを半減。
2 取引形態の多様化によりデータ量が急増し、性能低下が課題に。また、業務時間の拡大によりオンラインとバッチ処理の競合が発生。 最新SPARC64™ VII搭載の「SPARC Enterprise」により、取引業務システムのオンラインレスポンスを向上。バッチ処理時間も最大で半減し、オンライン処理との競合を解消。
3 サーバ統合により省スペース、運用コストの削減と運用管理業務の効率化を図りたい。 Solarisコンテナを活用したサーバ統合によりスペースが1/2に。サーバ台数削減により、運用コストを削減、運用管理も効率化。

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導入の背景

従来の荷受型から商品を企画・提案する専門商社型へと経営体質を進化

東京青果株式会社 情報システム部企画課 係長 豊村 真人 氏

早朝、活気あふれるセリの声が響き渡る東京中央卸売市場大田市場。同市場に本拠を置く東京青果は、全国の生産者が育てた青果物を仲卸、量販店などに卸売をおこない、首都圏における野菜果物の約1/3を取り扱う、国内最大の青果卸売企業です。

1947年創業以来、適正な価格、公正な取引、生産者との間での出荷調整機能を果たしながら、首都圏に対し青果物の安定供給をおこなっていくことは、一貫して変わらない同社の基本姿勢です。また、青果物においても市場を通さない流通が拡大するなか、従来の荷受型から消費者ニーズを重視し商品を企画・提案する専門商社型へと経営体質の進化にも取り組んでいます。

新たな取り組みにより情報システムに対するニーズも変化してきました。「セリだけでなく、量販店向けの取引も拡大しています。量販店向けの場合、セリとは異なり、前日に値段や数量を決定するのが特長です。そのため夜間の取引量が増加し、システムの24時間、安定稼働の重要性が高まっています。また、取引形態の多様化によりデータ量も急増しています」と、情報システム部企画課 係長 豊村真人氏は語ります。

同社の取引数は1日平均35,000件、繁忙期では50,000件に及び、データ量の急増による性能低下などの課題が生じていました。こうした課題に加え、現行システムのハードウェアのリプレース時期も近づいていました。一方、同社では、数年後に全体最適化に向けたシステム再構築を計画しており、今回のリプレースにあたっては短期間・低コストでの移行を重視しました。

システム構成図

導入の経緯

夜間取引の拡大によるオンラインレスポンスとバッチ処理の競合の解消へ

東京青果株式会社 情報システム部企画課 課長 広田 功 氏

「次期情報システム戦略では分散化したシステムの統合が大きなテーマとなっています。そのためには、まず現状の課題を解決し足場をしっかりと固めておくことが重要です。より安定かつ優れたパフォーマンスのIT基盤で、変革期にある当社のビジネスを支えていくことが第一です」と、情報システム部企画課 課長 広田功氏は語ります。

筐体近影

同社のビジネスの根幹を担う取引業務システムでは、夜間に取引時間が拡大したことで、バッチ処理との競合によりオンラインレスポンスに遅延が発生するなどの課題がありました。「市場では伝票で取引が行われるため、オペレーターによる伝票入力はシステムのベースとなる重要な作業です。オンラインレスポンスの遅延が発生すると、入力のリズムが乱れエントリーミスの原因となります。当社では1日の取扱高が約5億円あり、エントリーミスは多くの取引業者に対し金融面でも影響を及ぼします。もちろん安定供給への支障も大きなリスクです」(広田氏)。また、量販店に向けての提案活動や生産者への情報提供に活用されているDWH(データウェアハウス)では、5年前に設計したディスク容量の枯渇問題などが深刻化していました。

「既存システムで信頼を寄せていた「PRIMEPOWER」の後継機ですから、「SPARC Enterprise」の性能、信頼性に大いに期待していました。数年後にシステム再構築を控え、今回は、現行システムを低コスト、短期間で安全・安心に最新サーバへ移行したい。それを実現するために「Solaris 9 Containers」を採用することにしました」(豊村氏)。Solaris 10上の仮想環境「Solaris 9 Containers」に現行資産を移行すれば、ミドルウェアやアプリケーションを変更する必要がありません。また、仮想化によりサーバ統合を実現できることもメリットでした。

導入のポイント

「Solaris 9 Containers」により低コスト、短期間で安全に移行

同社では、富士通トラステッド・クラウド・スクエア(旧Platform Solution Center)にて「Solaris 9 Containers」環境への移行に向けた動作検証を実施しました。「動作検証により、課題を事前に吸収できたことで、本番機導入後の構築作業も短期間で行えました。また「SPARC Enterprise」でのオンラインレスポンスを検証し、性能改善を自ら確認したことで、自信をもって自社での事前テストを実施できました」と、豊村氏は話します。

2009年末に富士通から提案、2010年初頭に検証、同年6月に本稼働。休むことなくシステムを利用しているため、移行のために停止できる時間は限られていました。「従来、移行時間は24時間を超えるケースがほとんどでしたが、綿密なリハーサルをおこない、他システムとの連携など問題点を解決しておいたことで、当初の想定よりも半分以下の時間でデータ移行を完了できました。富士通にはリハーサルから本番移行、そして稼働後もきめ細かく対応していただいています」(豊村氏)。

導入効果と今後の展開

導入移行コストが半減、スペースも半減、バッチ処理時間も大幅に短縮

「取引業務システムは、トランザクション件数も多く、安定したオンラインレスポンスの性能を維持するために「SPARC Enterprise M4000」を導入しました。DWHと営業支援システム、業務開発システムは「SPARC Enterprise M3000」に集約し、サーバ台数は4台から2台へ、ラック数も2台から1台となりスペースも半減できました。また、既存アプリケーションをそのまま活用できたことと、「SPARC Enterprise」の優れたコストパフォーマンスにより、従来に比べ半分のコストで導入移行ができました」(広田氏)。

取引業務システムで課題となっていたバッチ処理の競合によるオンラインレスポンスの遅延も解消、バッチ処理時間も最大で40分が20分に。また、DWHではディスク容量を大幅に増やし検索スピードが向上、バッチ処理時間も最大で30分が12分に。さらに従来、夜中の1時から朝の4時までかかっていたバックアップ時間も現在は2時間弱まで短縮。サーバ統合により台数が半減したため、運用コストを削減、運用管理の効率化も図れました。

「安定性はもちろん重要ですが、データは活用されるためにあるわけですから、情報の戦略的活用を推進していきたい。そのために総合的な提案や支援を富士通にはお願いします」と、豊村氏は富士通への期待を述べます。 今後の展望について「いまはエントリーやデータの管理が中心となっていますが、これからはデータの一元化を図り、情報の分析や解析など戦略的な情報体系に組み替えていくことが重要だと考えています。しかし、毎日の食卓に欠かせない野菜の供給を堅持するためには安定稼働が常に最優先です」と、広田氏は語ります。

来年には新物流センターも始動。首都圏の台所を守る東京青果のさらなる飛躍を、富士通は先進のプラットフォームソリューションの提供を通じてこれからも支援してまいります。

【東京青果株式会社様 会社概要】

所在地 〒143-0001 東京都大田区東海3-2-1
設立 昭和22年5月
資本金 478百万円
年間取扱高 1,610億円
従業員数 514名(平成22年4月1日現在)
事業内容 青果物および加工品の受託販売並びに購入販売
東京青果株式会社様 ロゴ
URL http://www.tokyo-seika.co.jp/

(注)従業員数を除き、平成22年3月31日現在の実績。単位未満は切り捨て。

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