GTM-MML4VXJ
Skip to main content

102店舗に設置されたサーバの本部集中化を実現
安定性、業務継続性、柔軟性など総合評価でHP-UXから移行

生活協同組合コープこうべ様 導入事例

日本国内最大規模の生活協同組合、コープこうべは、店舗ごとに設置していたサーバを本部に仮想集約し、次代の店舗システムを構築しました。その中核を担うサーバに求めたのは、集約することで懸念される障害時の影響範囲の極小化、業務継続性、店舗開設への柔軟な対応、そして消費電力量やコストの削減でした。総合評価により他社サーバ(HP-UX)からSPARC Enterpriseへの移行を決断。移行もスムーズに行え、総コストも前回リプレース時の約1/2に抑制。安定稼働はもとより業務継続性も向上し167万人の組合員の暮らしを支えています。

[ 2013年9月19日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 生活協同組合
ハードウェア: UNIXサーバ SPARC Enterprise M3000(注)
FUJITSU Storage ETERNUS DX80 エントリーディスクアレイ
ソフトウェア: アプリケーションサーバ FUJITSU Software Interstage Application Server
アプリケーションフレームワーク INTARFRM
オープンプラットフォーム FUJITSU Software NetCOBOL
サーバの自動化・可視化ソフトウェア FUJITSU Software ServerView Resource Coordinator VE
データベース Oracle Database 11g Standard Edition One

(注)SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。本製品の後継機種はSPARC Serversです。

「Oracle Solarisゾーンを利用して、店舗ごとに一つの仮想Solaris環境を割り当てました。SPARC Enterprise の高信頼性のもとで独立性を確保しながら仮想集約が図れるため、既存のソフト資産を活用の上、店舗ごとの運用を変えることなくスムーズに移行できます」

【課題と効果】
1 各店舗サーバの本部集中化によりコスト削減を図りたい Oracle Solarisゾーンを利用することで独立性を保ちながら仮想集約し、店舗業務のサーバ台数を102台から14台に削減。またOracle Database Standard Edition Oneの適用によりソフトウェアライセンス費用や保守費用を削減
2 高信頼性のもと102店舗のサーバを本部に集約し、安定稼働を実現したい SPARC Enterpriseの高信頼性、将来性により各店舗の業務に安定と安心を実現。また万一の故障時にも予備機への自動切り替えにより短時間で業務を復旧
3 他社サーバ(HP-UX)から新システムへの移行をスムーズに行いたい 富士通のSolaris移行サービスにより経験豊富な技術者が上流工程からサポートし、移行リスクを最小化。またInterstage Application Serverにより既存のCOBOL資産を有効活用

本事例に関するお問い合わせ

導入の背景

次代コープこうべのベースとなる店舗システムを刷新


山川 昌志
生活協同組合コープこうべ
情報システム部
統括部長

兵庫県全230万世帯のうち62.6%が加入する生活協同組合(以下、生協)、コープこうべ。県内の6割以上が組合員という事実からも、コープこうべの地元における存在の大きさが窺えます。地域の暮らしを支える事業活動は店舗と宅配を中心に、組合員に一番近いところで声を汲み取り、2,200品目のオリジナル商品の開発、独自の商品検査センターや物流システムなど食と生活に安全・安心を提供しています。また福祉介護や文化事業のほか子育て支援、環境活動など地域に密着した取り組みも積極的です。
1921年誕生以来、日本の生協を牽引し、国内最大規模の組合員数167万人を有する現在も、その根底に流れる「一人は万人のために、万人は一人のために」という「愛と協同」の精神は変わりません。生協は、出資、利用、運営のあらゆる面で組合員が主体となるため、事業活動も組合員と一体となって行うことが大切になります。

「将来にわたって地域になくてはならない存在であり続けることを目指し「次代コープこうべづくり」プロジェクトを進めています。重要なテーマの一つが、暮らしの相談や組合員同士が交流できる新しい店舗づくりです。その実現には情報の活用が鍵となります。ICTの果たす役割も大きなものがありますが、"すべては組合員のために"という考え方は情報システム戦略を立案する上でも基本となるものです」と情報システム部 統括部長 山川昌志氏は話します。
2010年夏、店舗システムの刷新プロジェクトがスタート。システムの老朽化への対応のみならず、新たな店舗づくりのベースとなる店舗システムが求められました。

導入のポイント

高信頼性のもとサーバを本部に仮想化集約し、最適化・コスト削減


上田 隆司
生活協同組合コープこうべ
情報システム部
店舗・商品システム
統括

次世代店舗を見据えた新店舗システムの構築は、各店舗のサーバを本部に集約する一大改革プロジェクトとなりました。本部に集約する理由について「店舗ごとにサーバを設置していたため、メンテナンスに多大な手間とコストを要していました」と、情報システム部 店舗・商品システム 統括 上田隆司氏は振り返ります。
コープこうべの店舗は兵庫県を中心に164店舗を展開しており、通常店舗や大型店が102店舗、残りはコンビニエンスストア型のコープミニです。今回、店舗システム刷新の対象は前者の102店舗となります。
102店舗のサーバを本部に集約するため、新店舗システムの基盤には高信頼性が不可欠でした。「売上管理、商品発注、実績管理など店舗の基幹業務を担う店舗システムでは信頼性や業務継続性は重要です。それらを高いレベルで実現した上で導入コストや運用コストの抑制が求められました」(上田氏)。

サーバの選定では、従来、他社サーバ(HP-UX)を導入していたことから、移行費用の抑制とリスクを最小限に抑えるために、これまでのUNIXの安定稼働に対する評価のもと、既存サーバと同様にUNIX機の採用を決めました。また、サーバの本部集中化を図る上で重視したのが既存のソフト資産の有効活用です。この点では各ベンダーの提案内容に大きな違いがあり、富士通提案はUNIXサーバ SPARC EnterpriseのOracle Solarisゾーンを活用したものでした。「Oracle Solarisゾーンを利用して、店舗ごとに一つの仮想Solaris環境を割り当てました。SPARC Enterprise の高信頼性のもとで独立性を確保しながら仮想集約が図れるため、既存のソフト資産を活用の上、店舗ごとの運用を変えることなくスムーズに移行できます。また他社提案は、データベースのインスタンスを集約させるため、集中化により障害の影響範囲が全店に及ぶリスクがありました。一方、富士通提案はSPARC Enterprise 1台に最大8店舗構成とした上で予備機自動切り替えによる業務継続性の向上が実現できる点を高く評価しました」(上田氏)。
またSPARC EnterpriseとOracle Databaseの親和性や将来性も採用のポイントになりました。

導入プロセス

Solaris移行サービスにより上流工程で課題を解決しスムーズに移行


山口 正悟
生活協同組合コープこうべ
情報システム部
店舗・商品システムグループ
担当課長

2010年12月、SPARC Enterprise M3000の採用を決定。Oracle Database Standard Edition Oneの適用によりソフトウェアライセンス費用や保守費用が抑制できることや、Oracle Databaseとの親和性・安定性の高さも大きなアドバンテージとなりました。
「同じUNIX機とはいえ、既存ベンダーからの移行はリスクを伴います。それでもSPARC Enterpriseを選択したというのは、高信頼性、コストパフォーマンスなど総合的な観点から、ベンダーを変えるリスクを抱えても採用したいメリットが見出せたということです」と情報システム部 店舗・商品システムグループ 担当課長 山口正悟氏は話します。

新システムの構成は14台のSPARC Enterprise M3000上で102店舗(ゾーン)が稼働し最大112店舗まで拡大可能です。またストレージ ETERNUS DX 80とテープライブラリ ETERNUS LT60で効率的な統合バックアップを実現しています。
移行は情報システム部と富士通の密な連携により着実に進められました。「富士通のSolaris移行サービスにより上流工程から経験豊富な技術者のサポートを受け、移行リスクを最小化できたことで移行がスムーズに進みました」(山口氏)。また、店舗システムの操作画面のJavaによるWeb化では、アプリケーションフレームワーク製品INTARFRMで作成したプロトタイプを利用し、早い段階で業務部門も交えて課題を洗い出すことができました。
移行展開は2012年6月より順次、店舗業務が終了した深夜から開店までの間に行われましたが、綿密なリハーサルを繰り返すことで確実にやりきることができました。

導入の効果と今後の展望

サーバの本部集中化により、安定性、業務継続性、柔軟性を向上

新システムは2012年12月に全店で本稼働開始後、現在まで安定稼働を続けています。サーバの本部集中化による導入効果もあらわれています。業務継続性の面では、障害時に予備機自動切り替えにより短時間での業務復旧を実現しました。
コスト面では、既存COBOL資産を絞り込み2割削減した1,600本を有効活用。アプリケーションサーバにJavaとCOBOLの複数言語に対応した富士通のInterstage Application Serverを採用しました。また、アプリケーションフレームワーク製品「INTARFRM」により従来資産を有効活用しつつ、画面・帳票等のCOBOL資産のJava化も効率的に実施。開発費を大幅に抑えることができました。さらに、既存資産の有効活用や店舗業務サーバの台数を102台から14台に削減するなどさまざまな取り組みにより、総コストは前回リプレース時の約1/2に抑えることができました。またエコロジーを追求したSPARC Enterprise M3000の採用に加えて、各店舗の事務所エアコンの24時間稼働やUPSの廃止などにより消費電力量の削減も実現しています。
Oracle Solarisゾーンの柔軟性も効果を発揮しています。「ここ数年、老朽化した店舗を壊し、組合員の利便性から同じ場所に新店舗を立ち上げるプロジェクトが続きます。これまでは別の場所でサーバの準備を行い、建物が完成後に移設する作業を行っていましたが、いまはゾーンを活用することで新たにハードウェアを購入する必要がなくなり、簡単な設定変更によりSolaris環境を用意できるようになりました。」(山口氏)。
性能面では、負荷分散を考慮した設計とSPARC Enterpriseの高性能により、バッチ処理スピードが30%向上し、メンテナンスに割り当てる時間を確保できました。
今後の展開について「今回、店舗システムを担うサーバの集中化を実現しましたが、現在、新しい店舗づくりを支える観点からアプリケーションの見直しに着手しています。システムは手段であり情報をどう組合員のために活用していくか。富士通には、次代のあるべき店舗システムの実現に向けてご支援をお願いいたします」と山川氏は話します。
「助け合いによる生活の安定と向上」を目指すコープこうべの事業と社会貢献活動を、富士通はこれからも先進のICT技術を駆使しサポートしていきます。

(手前左から)生活協同組合コープこうべ
上田 隆司 氏、山川 昌志 氏、山口 正悟 氏
(奥左から)富士通 角 真梨恵、山里 昌之、目片 奨人、今屋 剛、淡路 充宏

【生活協同組合コープこうべ様 概要】
所在地 〒658-8555
兵庫県神戸市東灘区住吉本町1-3-19
設立 1921(大正10)年4月
出資金 426.9億円
組合員数 1,673,333人
総職員数 10,095人
店舗数 164店舗
事業内容 店舗事業、宅配事業、生産事業、福祉介護事業および環境活動、生活文化活動 等
ホームページ 生活協同組合コープこうべ様 ホームページOpen a new window

(注)2013.3.31現在

【導入事例(PDF版)】

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。