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Fujitsu

Japan

FUJITSU Server GS21
ニュース(新製品発表)

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新プロセッサを搭載した「GS21シリーズ」の新モデルを発売

~ 「Made in Japan」にこだわって、富士通メインフレーム50周年 ~

当社はこのほど、新たに開発したプロセッサを搭載したメインフレームの超大型機「FUJITSU Server GS21(フジツウ サーバ ジーエス21) 2600モデルグループ」、および中・大型機「FUJITSU Server GS21 2400モデルグループ」を4月3日より販売開始します。併せて、新モデルに対応した新ソフトウェア「FUJITSU Software GSS21sx(フジツウ ソフトウェア ジーエスエス21エスエックス)」(以下、「GSS21sx」)(注1)も提供開始します。

システム・オン・チップ新モデルでは、「システム・オン・チップ」の採用により従来モデルに比べ処理能力を最大約40%向上させ、消費電力を最大約50%低減、さらに設置面積を約70%縮小しました。また、新ソフトウェアでは、スマートデバイスや各種サーバからの基幹データ活用の利便性向上を実現させました。2014年は、当社が初代メインフレームを発表してから50周年(注2)に当ります。当社メインフレームはこれまで多くのお客様に導入いただき、それぞれのお客様要件を積極的に取り入れながら処理能力・機能・仕様を最適化してきました。当社は今後も「Made in Japan」にこだわって「GS21シリーズ」のハードウェア、ソフトウェア、サポートを強化・提供し、お客様のビジネス成長と価値向上に貢献していきます。

50年の歩み

新モデルの特長

今回、「GS21 2600モデルグループ」35モデルと、「GS21 2400モデルグループ」29モデルの合計64モデルを開発しました。

お客様のビジネス成長を支える基盤機能強化

(1)高性能・高信頼の追求
新モデルでは、最先端CMOSテクノロジーを駆使した「システム・オン・チップ」の採用により、従来モデルに比べトランザクション処理性能を最大約40%向上させるとともに、高信頼性を実現しました。「システム・オン・チップ」は、最大8個のCPUコアのほか、最大24MBの二次キャッシュメモリ、I/Oプロセッサ、メモリコントローラー、システムコントローラーを実装した1個のLSIです。

(2)スケーラビリティの拡大
開発環境として仮想I/O数が2万程度の大規模な仮想マシン(以下、VM)を構築する場合、従来モデルではクラスタ(注3)当り実質3VMまでの構築に制限されましたが、新モデルではハードウェアとソフトウェアの両面で強化を図り仮想I/O数を大幅に拡大したことで、10VM以上構築できるようになりました。これにより、各種アプリケーションの開発・改修・テストを、規模を問わず同時進行で実施できます。

TCO削減

(1)消費電力の低減
新モデルでは、「システム・オン・チップ」の採用で従来モデルにおける14個分のLSIを1個のLSIに集約したうえ、小型で高性能な電源装置の採用などにより、従来モデルに比べ処理能力当りの消費電力を最大約50%削減しました。

(2)ファシリティ費用の削減
システム記憶装置(SSU)(注4)、CLCU(注5)、SVPM(注6)などのマルチクラスタシステム(注7)専用装置は、従来モデルでは計5筐体ありましたが、新モデルでは2筐体に統合・集約したことで、保守エリアを含む設置面積を最大約70%縮小しました。
さらに、新たに前面吸気・背面排気の冷却方式を採用するとともに、信号・電源ケーブルのとり回しにおいても従来の床下配線に加え天井配線を可能とするなど、標準データセンターへの設置性を強化したことで、従来必要であった「GS21シリーズ」専用の空調設備・床工事などにかかる費用を削減できます。

新ソフトウェアの特長

メインフレーム資産の付加価値向上

(1)基幹データの有効活用
新ソフトウェア「GSS21sx データ活用パック」により、オープンサーバから標準インターフェースのSQLで「GS21シリーズ」のネットワーク・データベース、およびリレーショナル・データベースへ直接アクセスできる機能を提供します。これにより、基幹アプリケーションを開発・実行するサーバの選択肢が拡がります。

パソコン・オープンサーバからの基幹DBアクセス

(2)ワークスタイルの変革
スマートデバイスなどのモバイル端末から「GS21シリーズ」を利用するためのオープンサーバ用ソフトウェア「FUJITSU Software WSMGR for Web(フジツウ ソフトウェア ワークステーションマネージャー フォー ウェブ)」(以下、「WSMGR for Web」)に、今回新たにGUIカスタマイズツールを標準添付しました。同ツールを使用することで、情報システム部門のアプリケーション開発者は端末画面の設計・構築工数を大幅に削減できます。
また、お客様が「GS21シリーズ」とモバイル端末を連携させたSFA・CRM環境を早期に導入するためのソリューションとして、「メインフレームコネクト」を今回新たに提供します。「メインフレームコネクト」は、「WSMGR for Web」の導入支援、端末画面の設計支援、利用者認証やID管理を含むセキュアーなネットワークサービスなどをオール・イン・ワンで提供するものです。

メインフレームコネクト

サービスの特長

富士通メインフレームをご利用のお客様へ、今後も安心して永きにわたりお使いいただけるよう、「富士通メインフレームに関する“3つの約束”」のひとつである「高品質な保守、サポートサービス」を提供致します。
お客様が抱えるシステム運用の問題解決に向けて、システムの最適化、製品導入、センター運用、人材など、システムのライフサイクルを通じて、お客様のご要望にお応えします。

新製品の詳細情報

GS21 2600モデルグループ

GS21 2600モデルグループ(全35モデル) : 出荷時期(2014年9月末より順次)

GS21 2400モデルグループ

GS21 2400モデルグループ(全29モデル) : 出荷時期(2014年9月末より順次)

ソフトウェア・サービス製品

GSS21sx(基本パック) : 出荷時期(2014年9月末より)

GSS21sx データ活用パック : 出荷時期(2015年9月末より)

WSMGR for Web(V7.2L30) : 出荷時期(2014年1月より)

当社は、処理能力と信頼性を強化し、オープンシステムやサービスとも柔軟に連携させることのできる、地球環境にも優しいメインフレームを新規に開発し、お客様のビジネス成長と価値向上に貢献します。そして、今後も、お客様のアプリケーションやデータなどの資産の継承を最優先し、メインフレームのハードウェア、ソフトウェアの開発、提供、サポートを継続してまいります。

注釈

注1 : 「GSS21sx」
Global System Software 21 smart extensionの略。最先端の企業情報システムの基盤機能を集約した基盤ソフトウェアパックと、各種ソリューションを提供する4つの上位ソフトウェアパックで構成されます。それらを組み合わせることで、ソフトウェア間の整合性のとれた高品質なシステムを短期間で構築できるとともに、「GS21シリーズ」の利便性を最大限享受できます。
注2 : 50周年
当社の前身である富士通信機製造株式会社が開発・発表した「FACOM 230汎用電子計算組織」を起点としています。「FACOM 230汎用電子計算組織」は1964年に中型機を発表、1965年に小型機と大型機を発表し、「FACOM 230シリーズ」として完成しました。
注3 : クラスタ
「GS21シリーズ」のCPU装置。一般的な1台のサーバに相当します。
注4 : システム記憶装置(SSU)
SSUはSystem Storage Unitの略。クラスタ間の高速通信や、クラスタの追加・切り離しなどの動的構成制御を行う、半導体メモリ素子で構成された高速・大容量の外部記憶装置です。
注5 : CLCU
Cluster Connection Unitの略。マルチクラスタシステムのLAN制御装置です。
注6 : SVPM
Service Processor Managerの略。マルチクラスタシステムの操作・構成制御・監視を行うコンソールサブシステムです。
注7 : マルチクラスタシステム
SSU(システム記憶装置)を介して複数のクラスタで通信しながら並列処理(並列トランザクション処理、並列バッチ処理、高速ホットスタンバイ、ロードシェア)を行うシステムです。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。