富士通が考える、データドリブン経営を実現する高度なプロセスマイニングとは
~Celonis Celosphere 2023キーノートより

未来の予測が困難で不確かとされている時代、データドリブン経営の実現に向けた全社変革を進める上で、プロセスマイニング技術によるプロセスデータの可視化と分析が注目を集めています。プロセスマイニング技術のグローバルリーダーであるCelonis社は、2023年11月14~15日にミュンヘンで、世界最大規模のプロセスマイニングカンファレンスであるCelosphere 2023を開催。3,500人もの来場者を迎えました。富士通からは、 執行役員EVP CDXO(兼)CIOである福田 譲(以下、福田)が初日のキーノートに登壇。Celonis社の共同創業者(兼)共同CEOであるバスティアン ノミナヘル氏をモデレーターとし、富士通が全社で取り組むDXプロジェクト「フジトラ(Fujitsu Transformation)」に触れ、その変革のポイントについて説明しました。ここではその概要をご紹介します。

目次
  1. 経営と業務改革はメトロマップに似ている?
  2. デジタルツインはAIで進化する
  3. 富士通の全社DX変革プロジェクト「フジトラ」
  4. データドリブン経営の先にある未来に向けて

経営と業務改革はメトロマップに似ている?

多くの企業において業務プロセスはとても複雑に入り組んでおり、管理・コントロールが困難なケースが見受けられます。グローバル企業ではなおさらです。富士通は、お客様の課題である業務プロセス改革と、その先にあるDXの実現に向けて、Celonis社のプロセスマイニング技術と富士通のデータサイエンス等の先端デジタル技術を組み合わせ、ビジネス価値の創造を支援しています。

福田は、Celonis社がこの度発表したCelonis Process Intelligence Graph※1を、東京のメトロマップに例えて説明しました。「路線が複雑に絡み合うメトロマップから目的地までのルートを見つけ出すことは、一昔前では面倒で時間がかかる作業でした。しかし現代では誰もがスマホ1つで簡単に最適なルートを見つけだすことができます。ビジネスプロセスにおけるナビゲーションも同様です」。

  • ※1
    Celonis Process Intelligence Graph:ERP(Enterprise Resources Planning :企業経営の基本となる資源要素)やCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)システムなど、組織の主要データに基づいて実際のプロセスを可視化するサービス

デジタルツインはAIで進化する

「組織のプロセスデータをもとにデータ駆動型で可視化したプロセスマップは、企業のパフォーマンスを分析する上で、その企業のデジタルツインとして活用できます。私たちは、企業でいま何が起こっているか、保守サービスや財務に至るまで、このダッシュボードで随時確認可能なわけです」。そしてこの可視化に生成AIを導入すると、それはさらに進化すると福田は言います。「地図を使って最適なルートを見つけだすことを、なぜ人手で行うのでしょうか? 生成AIを使って最適なルートを尋ね、場合によっては優れた選択肢を含む複数の提案を得てはどうでしょうか。これにより、目的実現までの最適な選択肢の検討と意思決定、実行のサイクル分析時間は格段にスピードアップする筈です」。それはITによって企業の課題や社会課題を解決し、人、ビジネス、環境のためのより持続可能なビジネスへとつながることでしょう。

富士通の全社DX変革プロジェクト「フジトラ」

デジタルトランスフォーメーションとデータドリブン経営は富士通にとっても大きなテーマであり、その改革を進める上で重要なポイントです。福田は次のように言います。「フジトラは、富士通がIT企業から真のグローバルDX企業へと変革するための包括的なプロジェクトです。このような変革を成功させるためには、ツールセット、マインドセット、スキルセットの適切な組み合わせが必要です」。
「プロセスマイニングは、まさにデータドリブンに経営を変える最適なツールセットの1つです。しかし、プロセスマイニングの真の恩恵を受けるには、さらにスキルセットとマインドセット(今あるスキルとマインドのリセット)が必要不可欠です。それは決して簡単なことではなく、私たちはそこに焦点を当て改革を進めています」。

データドリブン経営の先にある未来に向けて

富士通はフジトラプロジェクトの一環として ”One Fujitsu” と称し、グローバルに4,000以上もあるサイロ化された社内ITシステムと、それらの上で稼働している経営プロセスや業務プロセスの標準化と高度化を図っています。それは「単なるITプロジェクトではなく、データドリブン経営へと進化させるための経営プロジェクト」だと福田は言います。
富士通は、自社のこれまでのデータ駆動型のプロセス改革、経営改革の経験をユースケースとして提供し、日本のみならずグローバルレベルで信頼されるパートナーとしての協力を開始しつつあります※2。富士通はこれからも、お客様ビジネスのさらなる拡大を支援します。

  • ※2
    富士通は、2024年1月にCelonisのグローバル・アライアンス・パートナーシップであるPlatinumパートナーに加入。Celonis社とともにさらなる成長を目指しています。

プロフィール

福田 譲

富士通株式会社 執行役員EVP CDXO(兼)CIO

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