社内インターン制度で、社員と組織をエンパワーメント

富士通は2021年11月から社内短期異動制度(以下、Jobチャレ!!)を開始しています。本制度を活用し、全社変革プロジェクト「フジトラ(※1)」の推進元であるCDXO Divisionにて、半年間業務を経験した3名に、応募に至った想いやJobチャレ!!から得た気づきを聞きました。

  • ※1
    フジトラ(Fujitsu Transformation)とは、デジタル時代の競争力強化を目的として、製品やサービス、ビジネスモデルに加えて、業務プロセスや組織、企業文化・風土を変革する全社DXプロジェクト。

井上 綾子
経歴:2009年富士通入社、ビジネスプロデューサーとして、製造業の業務・事業領域のビジネスを開拓。
パーパス:挑戦と支援が提供できる人となり、意志ある全ての人が学びと成長を楽しめる社会をつくる

小久保 善史
経歴:2017年富士通入社。サービスマネージャとして、グローバル顧客のインフラ運用・保守を経験。
パーパス:昨日の自分を超える一歩を踏み出しやすい社会づくり

比嘉 桃子
経歴:2018年富士通エフ・アイ・ピー(現富士通Japan)入社。2019年より富士通に所属し、クラウドなどインフラサービスの販売推進を担当。
パーパス:誰もが新たな一歩を踏み出せる未来を創る

目次
  1. 異なる職種を経験し、組織と自分に新しい風を
  2. 社内インターンの経験を活かして、挑戦したいこと

異なる職種を経験し、組織と自分に新しい風を

富士通では、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」というパーパスを掲げています。その実現に向けて、社員一人ひとりが自律的にキャリアを考える「キャリアオーナーシップ」という考えのもと、社員自身が希望する部署に期間限定で異動し、元の部署に戻ることを前提に異なる業務を経験できるJobチャレ!!の取り組みを推進しています。

――Jobチャレ!!に応募したきっかけを教えてください

小久保: キャリアCafe(※2)に参加し、同年代の方がJobチャレ!!やポスティング制度を活用していることを知りました。入社5年目となり、SEとしてこのままキャリアを積み上げるべきかどうか、これまでと全く異なる職種を経験してキャリア観を形成したいと考えたのがきっかけです。

  • ※2
    同年代の社員との対話を通してキャリアを考える研修。

比嘉: 所属する組織で変革活動メンバーの募集があり、参加してみたことがきっかけです。そこで組織の課題をディスカッションしたり、その内容を社内SNSで発信したりと多様な意見に触れる中で、自分の視野の狭さを痛感しました。同時に変革の文化が根付いていない組織の状況にも課題を感じ、少しでも新しい風を吹かせることができたらと考え、思い切って挑戦しました。

井上: 富士通は新たな競争優位性を確立すべく、ビジネスモデルも変えようとしています。お客様を担当する部門も制度やオペレーションが大きく変わりましたが、業績目標と変革のプレッシャーにどことなく閉塞感が漂っていました。これではお客様も不安になる。現場で感じる課題に対し、自分は何が出来るかを考えました。

――Jobチャレ!!中はどのような業務をされたのでしょうか?

井上: フジトラの取り組みについてお客様への説明や、DX推進部門として意見交換を主に行いました。フジトラは社内だけでなく、社外にも課題含めてオープンにすることで、会社の枠を超えてカルチャー変革に取り組むことの意義を実感しました。この様な新たなお客様との関係性が、ビジネスの幅を広げることにも繋がると考えます。

比嘉: 以前から課題を感じていた所属部署の業務を改革するプロジェクトを立ち上げました。
自分の想いをうまく伝えられないもどかしさや、多様な意見に耳を傾けながらも立てた計画に沿って進めることの難しさなど、半年間で多くの葛藤がありました。所属部署に帰任した現在でも、このプロジェクトは継続して推進しています。課題に対してなるべくポジティブにリードすることの大切さをJobチャレ!!中に気づき、心掛けるようにしています。

小久保: フジトラグローバル化の計画立案とその遂行を行いました。Assign Me(※3)を活用したフジトラのグローバルチーム体制強化、海外拠点向けDXイベントの企画など、これまでの経験とは全く異なる新たな業務を経験しました。毎日のように新しい取り組みを考える中で、自分のキャリアの方向性をJobチャレ!!を通じてより深く考えられるようになりました。

  • ※3
    Assign Meとは異動を伴わず自組織に居ながら希望するプロジェクトに参画できる社内の仕組み。

社内インターンの経験を活かして、挑戦したいこと

――今回の経験を活かして、今後挑戦していきたいことはありますか?

比嘉: 「しょうがない」と諦めるのではなく、フジトラステートメントにも掲げられている「ともかくやってみよう」の姿勢が大切だと実感しました。今後も立ち上げたプロジェクトの推進を通して、出来るところから実直に挑戦を積み重ねていきたいです。また、自ら一歩を踏み出せば新たな世界が開けることを半年間で体感しました。今回の自分の挑戦が、少しでも誰かの一歩になれば嬉しいです。

小久保: サービスマネージャとしてのスキルをより磨いていきたいと改めて実感しました。スキルに裏打ちされたDX提案、推進ができるようになりたいと考えます。また、自組織に留まらず、この経験を通じて知り合った国内外の人々や社内制度を活用して、色々な刺激を受けながらキャリアを積み上げていきたいです。

井上: 企業変革は、戦略・戦術の有効性以上に、本気で変えようとする個人の意志が不可欠であると実感しました。経営陣の意志だけでは不十分で、現場社員は目の前の上司や同僚の姿に一番影響を受けます。現場で私自身が半径5mのロールモデルとなれるよう学びと実践を継続し、社内外に会社を変えようとする人を一人ずつ増やしていきたいです。

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