PRESS RELEASE
2016年11月29日
富士通フロンテック株式会社
~「LINE」のトークルーム上で行う外来患者向けシステムの利便性を検証~
当社は、Social Networking Service(以下、SNS)を活用し、病院の内外で外来患者が診察待ち状況を自分のスマートフォンで確認できるシステムを構築し、11月7日(月)から11日(金)の期間に、当社の医療向け表示システム「MediTrend(メディトレンド。以下、「MediTrend」)」シリーズの「モバイル端末呼出システム」を導入している病院様において、外来患者を対象に実証実験を行いました。
本実証実験では、当社の「MediTrend」シリーズの「診察案内表示盤システム」を、LINE株式会社(注1 以下、LINE社)が提供する「Messaging API」(注2)を活用することでLINE社が提供するコミュニケーションアプリ「LINE」と連携させ、外来患者一人ひとりに診察順が近づいてきたことを案内する診察案内メッセージや、診察順番を確認するためのWebページ用URLを「LINE」のトークルーム上で知らせるシステムを構築し、54名の外来患者に利用いただきました。
その結果、利用開始時の登録が容易であること、内容確認が容易で使い慣れていることなどから、メールによるサービスよりも高い利用率が期待できることが実証されました。
当社は本実証実験で得られた成果を反映しながら、聞きたいときにすぐに案内を返答する機能の追加など、利便性を向上させ、2017年度上期中に「MediTrend」の追加サービスとして提供開始を目指します。
従来のメールを利用した患者案内システムでは、「モバイルを利用する際のメールアドレスの登録作業が煩わしい」、「利用端末のキャリア(通信会社)によるメールフィルターの解除など、登録後にも操作を行わなければならないのが不便」といった理由から、患者向けのサービス向上を目的としているものの、利用者数が伸び悩むという課題がありました。
そこで、当社はメールに替わる新たなコミュニケーション基盤の創出に取り組み、このたび「Messaging API」を活用した患者案内システムを開発し、検証を行いました。
2016年11月7日(月)~2016年11月11日(金)(5日間)
来院した外来患者54人にご協力いただき、初期登録の容易さや、診察待ち情報取得の操作性などの利便性を検証しました。
利用者の意見を集めたところ、「LINE」と連携したサービスに魅力を感じますか?の質問に、利用開始時の登録が容易であることや使い慣れていることなどから、80%の方が魅力を感じると回答しました。
さらに、サービスが提供された場合、実際に利用するかを聞いたところでは、前述の回答者の98%が利用したいと回答しており、サービス利用者増加が期待できる結果が得られました。
本実証実験で得られた成果を反映しながら、聞きたいときにすぐに案内を返答する機能の追加など、利便性を向上させ、2017年度上期中に「MediTrend」の追加サービスとして提供開始予定です。
さらに、AIボットなどの新技術を融合させ、患者とのエンゲージメントを革新する新たなサービスの提供を目指します。
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注1 LINE株式会社:本社 東京都渋谷区、代表取締役社長 出澤 剛
注2 Messaging API:LINE株式会社が提供する、LINEサーバを介して、クライアント側のサーバとLINEアプリ間で情報の送受信を行う仕組み。
・医療向け表示システム「MediTrend」モバイル端末呼出システム
http://www.fujitsu.com/jp/group/frontech/solutions/industry/healthcare/medical/meditrend/call/
富士通フロンテック株式会社
インテグレーション事業本部 産業ソリューション事業部 第二システム部
お問合せフォーム: https://www.fujitsu.com/jp/group/frontech/contact/product.html