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Fujitsu

Japan

紫綬褒章

内閣府が主催する「春の科学技術関係褒章」で富士通グループ社員が紫綬褒章を受章しました。発令は昭和の日の4月29日付で行われました。そして、伝達式が5月17日に文部科学省で 行われて、その後、皇居での拝謁が行われました。

【紫綬褒章の伝達式】
科学技術に関する紫綬褒章は、科学技術上優れた発明または研究を行い、その功績が顕著な功労者を対象として授与される国家褒章です。

≪受章者≫
中川 章(㈱富士通研究所 応用研究センター ライフイノベーション研究所 イノベーションディレクター)
≪業績≫
 2000年台前半、従来のSD映像(アナログ放送画質)より圧倒的にリアルで高品位なHD(ハイビジョン)映像の放送拡大や、テレビ・カメラ・ビデオ・PCなどでのHD映像の記録・表示の要望が高まっていましたが、HD化を実現するための機器や映像伝送に関する費用負担がその実現を困難としていました。  これらの課題を解決するため、受章者は、高品質を保ったまま低電力でHD映像の情報量を大幅に削減する映像符号化アルゴリズムの研究開発をはじめ、本アルゴリズムに基づくHD映像対応H.264符号化LSIの開発、従来リアルタイムデータ用途に不向きとされていた公衆IP網での放送品質のHD映像配信を可能とする技術、映像多段中継時に生じる「色にじみ」の劣化を完全に抑止する技術の各研究開発を主導し、これらの技術を実用化することで、HD映像の機器・伝送コストの課題を解決しました。本開発により、デジタル映像の符号化技術とH.264映像伝送装置を実用化し、高解像度でリアルなHD映像の機器・伝送コストの大幅な削減を可能にしました。本開発によるH.264映像伝送装置は世界中の放送局で採用され、これにより民生機器から業務用放送機器までの幅広い分野でHD映像を活用した産業の発展と世界規模でのHD映像の普及に貢献しました。

伝達式正門
褒状
褒章および略綬