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ビジネスの変革を支える次世代ストレージインフラ
~Japan Storage Vision 2017 講演レポート~

2017年2月、IDC Japanは「ビジネスの変革を支える次世代ストレージインフラ」をテーマに「Japan Storage Vision 2017」を開催。同社アナリストやストレージベンダーによる講演が行われた。近年、多くの企業がデジタル技術を活用してビジネス変革を進めるデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)に取り組み始めている。DX時代のストレージ市場動向を概観したIDC Japan 森山 正秋氏の講演と、DXに求められるストレージソリューションを提案した富士通 荒木 純隆氏の講演についてレポートする。

デジタルトランスフォーメーション時代に求められる次世代ストレージとは

森山氏は、IDCが提唱する第3のプラットフォーム(クラウド、ビッグデータ/アナリティクス、モビリティ、ソーシャル技術)を利用してDXに取り組む企業が増えつつあり、国内ストレージ市場にも変化が現れていると述べた。

IDCの調査によると、2016年~2020年の国内ストレージ市場支出予測は全体として微増にとどまる見込みだが、国内エンタープライズストレージシステム支出額の調査結果を見ると、フラッシュ、SDS(Software Defined Storage)、コンバージェンスなど新技術への投資が進んでおり、今後成長していく分野と衰退していく分野が明確になっている。


IDC Japan
ストレージ/サーバ/IPDS/
PCsグループディレクター
森山正秋氏

また、ストレージの配備場所別の支出額の調査でも、オンプレミスが減少傾向にあるなか、各種クラウドは伸びており、オンプレミスからクラウドへと順調にシフトしていることがうかがえる。

ストレージ運用管理に関する調査では、ストレージ専任の管理者がいないか、サーバやネットワークの管理者と兼務しているとの回答が多く、管理者不足および管理者のスキル不足がインフラ管理課題の上位を占めている。にもかかわらず、企業が保有するデータ量は右肩上がりに伸びており、その理由としてICTを活用した新規ビジネス、新規アプリケーション、ビッグデータ分析のデータ収集の増加などが挙げられている。こういった状況を踏まえ、多くの企業がデータ管理戦略においてデータ処理の高速化や低コスト/大容量/長期アーカイブの実現を重視していることが明らかになった。

森山氏は、DX時代におけるストレージインフラ選定の基準として、俊敏性、柔軟性、拡張性、データ移行や構築・運用が容易であること、高速処理、大容量データの長期保存、経済性などを挙げた。また、DXを推進する組織、ビジネス価値の創出、管理者不足やスキル不足などの課題解決に対し、どれだけ貢献できるかによって判断することも大切であると言う。DX時代には、データ活用を前提とし、フラッシュ、SDS、コンバージェンスといった新しい技術を積極的に活用して、従来とは異なる基準でストレージインフラを選定することを提言し、講演を締めくくった。

デジタル革新を支える富士通のストレージソリューション

デジタル革新によって企業には何がもたらされるのだろうか。荒木氏は、企業が得られるものとして、ビジネスモデルの変革、顧客との親密性、事業の卓越性、商品の優位性を挙げた。デジタル技術にはビジネスを大きく変える力がある。例えば、IoTにより様々なモノやプロセスをつないで多種多様なデータを取り込み、AI技術などを駆使して分析し、そこで得た新たな知見を活用することで、企業の競争力を大幅に高めることが可能だ。このようにデジタル革新を実現するICTシステムの基盤として考えたとき、処理の高速化、クラウド運用、大容量アーカイブがストレージ選定のポイントとなる。


富士通
エンタプライズシステム事業本部
事業企画統括部 シニアディレクター
荒木純隆

多様なワークロードの高速化を可能にするオールフラッシュストレージ

企業が扱うデータ量は爆発的に増加しており、それに伴い、業務システムにおける処理時間や負荷も増大の一途をたどるばかりだ。多様化・複雑化するワークロードをいかに効率的かつ短時間で処理するかが企業の喫緊の課題となっている。

同時に問題視されているのがHDDの性能限界である。ここ10年でHDDは容量が増え、GB(ギガバイト)当たりの単価が下がっているが、その一方で性能面では大きな改善が図られていない。ディスクの回転数やアームの動作速度をさらに上げることは物理的に難しく、今後性能が飛躍的に向上することは期待できないだろう。

こういった状況を背景に、SSDを搭載したオールフラッシュストレージやハイブリッドストレージが注目を集めている。SSDは性能面ではHDDを凌駕するものの、高価格が導入の障壁であった。しかし、ここ数年で低価格化が進み、HDDほどではないが、大容量のフラッシュストレージを現実的な価格で導入可能になっている。

例えば、富士通製品で比較すると、データベースに使用する場合、オールフラッシュストレージはHDDに比べ、ドライブ数は約1/57、レイテンシーは約1/42、価格でも約1/30で済む。また、VDI環境で問題となるBoot Storm注1も、レスポンスが高速なオールフラッシュストレージであれば対応可能だ。その他にもHDDと比べ、性能設計が容易、リビルドが高速、障害・保守時に高性能を維持可能、消費電力・熱量が小さいなどのメリットが挙げられる。

とはいえ、オールフラッシュストレージがすぐにHDDに取って代わるというわけではない。今後は、速度を要求されるミッションクリティカルなシステム、非構造データを簡易に扱うユーティリティストレージなど性能を重視する場合にはオールフラッシュストレージ、低コスト・大容量を追及するデータサービスやバックアップなど容量を重視する場合には従来のHDDを活用するというように、すみ分けが進むと思われる。

富士通は、オールフラッシュストレージとしてETERNUS AF series オールフラッシュアレイを提案している。

(注1) 多数のクライアントが一斉に仮想マシンを起動することでストレージへのアクセスが集中し、高負荷がかかること。

柔軟かつ容易に大容量へのスケールを実現するSDS

デジタル革新時代のICTシステムでは、ときにはPB(ペタバイト)を超えるデータをクラウド上で収集・処理し、そこから新しい価値を創出してビジネスにつなげていかなければならない。そのため、クラウドを支えるストレージには、ビジネスや機能の拡大に伴い、迅速かつ簡単にスケールする機能が求められる。そこで登場したのがSDS(Software Defined Storage)だ。

CephはオープンソースのSDSであり、EB(エクサバイト)級のデータにも対応可能な高いスケーラビリティを備えている。CRUSHという優れた分散配置アルゴリズムを採用し、データの配置情報を管理する中央サーバを不要にすることで、高効率性、高パフォーマンスを実現。マルチアクセス(オブジェクト、ブロック)、データ保護(レプリケーション、イレジャーコーディング)、RESTful APIなどに加え、クラウド運用に必須のマルチテナンシ―、ジオレプリケーションといった機能を提供し、OpenStack環境での利用率は60%以上を誇る。

富士通は、Cephに自社独自の運用機能を組み込み、すぐに導入可能なアプライアンス製品としてETERNUS CD10000 S2 ハイパースケールストレージを提供。大容量のデータ保管に適した分散ストレージとしての利用を提案している。なお、富士通は製品開発で培ったCephの知識、スキルをもとにCephコミュニティに参加しており、イベントへの参加や改良コードの提供など、継続的にコミュニティに貢献している。

クラウド基盤と連携する場合は、、運用管理の容易性も重要になる。特に、仮想化環境では、物理・仮想リソースの管理が煩雑になりがちだ。富士通は、VMware vSphere、Windows Hyper-Vをはじめとする各種ハイパーバイザと連携してストレージと仮想マシンを一元管理する機能やハイパーバイザから操作する機能、そして独自の運用管理ツールを提供することで、運用管理の効率化を図っている。

アーカイブの用途に応じたストレージの選定

ビッグデータ分析、機械学習や深層学習(ディープラーニング)、セキュリティ(画像・映像)、コンピュータ・フォレンジクスなど、企業では様々なデータを扱う。しかし、日々増え続けるこれらのデータの大半は今すぐには利用する必要がない、いわゆる「コールドデータ」である。そのため、アーカイブ用ストレージに対しては、利用頻度が低いものについては保管コストを最低限に抑えつつも、必要になったときには十分なアクセス性を担保したいという相反するニーズが求められている。

アーカイブデータは、大きくアクティブアーカイブとロングタームアーカイブに分けられる。前者はオンラインである必要はないが、数秒~数分単位でのアクセスが求められるものだ。読み込みは頻繁に行われるが、更新はまれにしか行われないアプリケーションなどが該当する。ロングタームアーカイブは文字どおり、長期保存を重視し、アクセス性に関する要求は低い。また、法的義務に則って保管するデータ(企業の会計情報や契約書など)にはその保全性が求められる。

富士通は、これらのアーカイブ種別ごとにストレージを選定することを提案。アクティブアーカイブであれば、容量単価は高くなるが、アクセス時のレイテンシーを抑えられるETERNUS CD10000 S2を利用できる。ロングタームアーカイブには、レイテンシーは大きくなるが、容量単価を抑えられ、改ざん防止にも対応できるETERNUS DA700 データアーカイバー、テープライブラリ装置 ETERNUS LT seriesを利用可能である。特にETERNUS DA700が搭載しているアーカイバルディスク(光ディスク)は、容量は及ばないものの、最大転送速度はHDDを上回り、さらにマイグレーション周期、データ保持期間は最大で約50年になる。消費電力が小さく、メディア管理用の空調も不要であり、改ざん防止機能を備えていることから、データの長期保存に適している。

荒木氏は最後に、富士通のストレージ製品のポートフォリオを紹介。富士通のチャレンジとして、最先端技術を駆使したデジタル革新を実現するプラットフォームを提供するとともに、お客様の新たなビジネス展開や企業競争力の強化をトータルでサポートし、イノベーションの共創に取り組んでいくことを述べ、講演を終えた。

展示会場:性能重視の環境で高速な処理を可能にする
ETERNUS AF250 オールフラッシュアレイ

富士通は、Japan Storage Vision 2017の展示会場においてETERNUS AF250 オールフラッシュアレイの実機を展示し、紹介した。

ETERNUS AF250は富士通のオールフラッシュストレージ製品で、コンパクトな筐体に最大24本のSSDを搭載可能である。最大400,000IOPSの高速処理を実現すると同時に、データ要求へのレスポンスタイムを平均0.5ミリ秒に抑えており、高性能を求められるデータベースやVDIなどの環境に効率的・効果的に利用できる。富士通独自の最適化技術によりフラッシュストレージの性能を向上するとともに、長年のストレージ製品開発で培ってきた技術を適用しており、ETERNUS DX seriesとも高い親和性をもつ。

来場者からは、汎用ストレージとしての利用を見据えた質問などがあり、関心の高さがうかがえた。ETERNUS AF250以外にも、展示ブースで配布していたカタログを求める来場者も多く、ETERNUS AF250の上位機種に当たるETERNUS AF650 オールフラッシュアレイやデータ長期保存のニーズを満たすETERNUS DA700 データアーカイバーが注目を集めていた。

富士通は、お客様の課題を解決し、新しいビジネスの創出を支援するストレージ製品群を今後も提供していく。


展示会場:ETERNUS AF250 オールフラッシュアレイを展示
(注)展示会場で配布の製品カタログ、ホワイトペーパーは以下よりご参照頂けます


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