Solarisは、Javaを始めとしたインターネット技術への対応や、数多くの業界標準仕様への準拠に より、全世界で最も幅広く使用されているオペレーティング環境です。
Solarisは業界標準のUNIX System V Release4に基づいています。
64ビットオペレーティングシステムでは、64ビット仮想アドレス空間がサポートされており、32ビットおよび64ビットアプリケーションの動作が可能です。 この環境では、公表されている Solaris アプリケーション・プログラミング・インターフェス(API)に従って開発された Solaris ABI に準拠した既存アプリケーションが、ソースレベルとバイナリレベルで互換性を維持されます。 ただし、カーネルメモリや/procを取り扱うソフトウェアや、デバイスドライバなどは64ビット対応が必要です。
高精度のタイマーによって、100ミリ秒単位のクロックインターフェースではなく、ハードウェアからの物理クロック割り込みの精度を使用するようになります。
バイナリ互換性サポートパッケージに、日本語Solaris 1.X系で提供されていたJLE上で静的リンクされたアプリケーションを実行する機能があります。
rawデバイスでの非同期の読み書きの提供。
UFSファイルでは、直接入出力によってプログラムは仮想記憶バッファーキャッシュを介さずにデータを直接ディスクから読み込んだりディスクに書き込んだりできます。
カーネルソケットの提供。TCP の拡張されたウィンドウは、RFC1323で定義される機能を提供します。ATM などの帯域幅の広いネットワークや衛星リンクなどの遅延の大きいネットワークで、通常の64Kバイトという制限を超えるウィンドウを使用する、データ転送が可能です。
S Series、PRIMEPOWER 250/450 は Universal Serial Bus (USB)キーボード および USBマウスをサポート。
オペレーティングシステムの仮想化 (ソフトウェアパーティショニング)を可能にする新機能です。 Solaris リソースマネージャと Zone により、一つの筐体内の一つのオペレーティン グシステム上で複数の仮想オペレーティングシステムを構築できます。セキュリティ、障害面において完全に独立した複数の環境を一台のマシンに構築可能です。
詳しくは「Solarisコンテナ」をご参照ください。
システム全体の可用性を大幅に向上させる新機能です。システム状態の監視および情報収集による問題検出と、問題点の解析、切り離し、プロセスの再起動等の自動対応を可能にし、連続運用を可能にします。
詳しくは「予測的セルフヒーリング」をご参照ください。
IPv4/IPv6のデュアル・スタックのサポート、デュアルスタックルータによるトンネリング、及びNIS/NIS+/DNSにおけるIPv6の提供によりIPv6環境への移行を支援します。
また、Socket code Scrubber for C/C++ を使用することにより、開発者が既存のsocketプログラムをIPv6対応に変更する作業をサポートします。
NISネームサービスやNIS+ネームサービスにIPv6アドレスを格納できます。また、システムのインストール時及びsys-unconfig(1M)後のシステム再設定時にIPv6を使用できます。
IPセキュリティアーキテクチャー(IPSec)は、IPデータグラムを保護します。 機密性、データ完全性、部分的なシーケンス(再実行)の完全性を確保する機能、データ認証などがあります。Solaris 10ではIPv4及びIPv6をサポートしています。(IPv6は手動によるキーの管理のみ)
ソケット単位でのIPSecの利用にはアプリケーション側の対応が必要です。
Sun RPCはプルトコルに依存しない形式で実装されています。そのため、通常のRPCプログラムは修正の必要はありません。 また、既存のNFSコマンドはIPv4/IPv6上で動作可能です。
クラス IIの論理リンク制御(LLC2)ドライバは、Solaris で動作しているネットワークソフトウェア(NetBIOS、SNA、OSIなど)と、通信アダプターで制御されている物理LANネットワークとをつなぐ、インターフェースとして機能します。 適切な Solaris MAC レイヤードライバを経由した、Ethernet、Token Ring、FDDIアダプターを操作する、クラス II の論理リンク制御 (LLC2)をサポートします。 コネクションレス型およびコネクション型の両方をサポートしています。
sendmailが8.13ベースになりました。
SLP (Service Location Protocol) は、IETF (Internet Engineering Task Force) 標準のネットワークロケーティングサービスです。 企業ネットワーク内の共有資源(プリンタ、ファイルサーバ、ビデオカメラ等)の検索に使用されます。 Solaris 10では、APIも含めてSLPが実装されています。 SLPのAPIを使用して、開発者はSLP対応アプリケーションを作成し、システム管理作業を簡便化することができます。
LDAPに対応したライブラリ、クライアントコマンドを提供します。 RFC1777(LDAP)、RFC2251(LDAP V3)、RFC2307(Using LDAP as a NIS)に準拠しています。Solaris 8からnsswitch.confに記述できるネームサービスの一つとして利用できます。
TCP の選択確認応答 (TCP SACK) は、TCP のラージウィンドウ (RFC1323)を使用しているアプリケーションにて、複数のパケットロストを認識できる機能(RFC 2018)を提供します。 ロストしたパケットのみ再送するため、回線品質が悪い場合、回線が混雑している時の性能に効果があります。
NFS V2、NFS V3 および NFS V4 をサポートします。
データリンク層で非同期通信を実装する標準のポイントツーポイント通信プロトコル (point-to-point protocol=PPP) です。PPP はインターネットプロトコル群の 1つとして、モデムと電話回線を介して通信リンクを確立します。また、同期通信も可能です。
NTP は、時刻の正確さと、分散処理環境におけるネットワークの時刻の同期を提供します。SolarisのNTPではRFC1305(NTP V3)、RFC1119(NTP V2)、RFC1059(NTP V1)を実装しています。
動的ホスト構成プロトコル(DHCP)を使うと、IPアドレスやネットワーク構成を、DHCPクライアントは自動取得できます(ただし、PRIMEPOWER はDHCPクライアントとして運用できません)。 以下の機能が提供されています。
VLSM を使うと、TCP/IP 管理者は Classless Inter-Domain Routing (CIDR)によって IP アドレス空間を自由に区切ることができ、IP アドレス空間を有効に使えるようになります。
4.4 BSD によって実装された、標準経路制御ソケットインターフェースに準拠することにより、OSPF、BGP-4、RIPv2 などの CIDR に対応した経路制御プロトコルが使用できます。
ネットワーク情報サービス(NIS)はネットワークに接続されたシステムの管理情報をサーバで一元管理するためのネームサービス機能です。 ネットワーク情報サービスプラス(NIS+)はNISによく似たネットワークサービスですが、階層構造を持ち、データ暗号化規格(DES)認証が実施でき、冗長サーバを設定できるなどより多くの機能を備えています。 NIS+はNISを機能拡張したものではなく、新しいソフトウェアプログラムです。
CFS ブートによって AutoClientシステムは、ローカルのCacheFS ディスクキャッシュを利用し、少ないネットワークトラフィックにより高速にブートできます。 最初のシステムブート時にブートイメージをキャッシュに保存し、次回からは直接キャッシュからブートします 。
filesync コマンドは、ネットワーククライアントとサーバとの間でデータの整合性を保ちます。
モバイル IPv4 は、IETF (Internet Engineering Task Force) で決められたプロトコルで、インターネットに接続される場所に関わらずモバイル環境のホストが固定のIPアドレスに接続できるようになります。 これにより、移動中でのTCP コネクションの喪失をさけることができます。
また、リバーストンネルの設定も可能です。 詳しくは、mipagent(1M)、mipagentconfig(1M)、mipagentstat(1M)、mipagent.conf(4) 及び mipagent(1M)のマニュアルページ(オンラインマニュアル)をご参照ください。
1台のマシンに複数のネットワークアダプターを搭載しそれぞれを同一LANに接続したとき、IPネットワークマルチパスは以下の機能を提供します。
PPPoEを使用すると、PPPセッションにEthernetを介した「トンネル」を作成できるため、ユーザーは専用の仮想ネットワーク を構築できます。
PPPoE を使用したネットワークでは、複数ユーザーが1つのDSLデバイスを介して1つのプロバイダーに接続することが可能です。
業界標準のセキュリティ認証プロトコルを提供します。
ファイルやディレクトリの安全のため、パーミッションが設定されています。
RBACではroot権限を全て渡すことなくRole-Baseのアクセス制限により、限定したシステム管理権限を一般ユーザに与えることができます。 Solaris Management ConsoleのGUIからRBACの設定が行えます。
nsswitch.confの記述に従ってネームサービスから auditの情報(利用者権限を制限する情報など)を入手するしくみが使用できるようになります。
BIND(Berkeley Internet Name Daemon)は最も普及している DNSの実装です。ACLを使用した構成ファイルを提供します。バージョンは、9.2です。
RPCSEC_GSSセキュリティ方式とのGSS-APIインターフェースを提供しています。
login,ftp,telnetなどのコマンドの認証技術部分をライブラリ化することにより、新しい認証技術が出た時も容易に導入できます。
パスワード有効期限の設定が可能です。
NIS+ は、認証キーの長さを192ビットから640ビットまで拡大できます。これにより、NIS+ のセキュリティを強化します。
Kerberos 認証は、DES暗号化技術を使ってネットワークのセキュリティを強化します。NFS と RPC の各ネットワークサービスのカーネルへ実装することによって、Generalized Security Services API (GSS-API)に基づく RPC 認証方式を提供します。また、NFS環境のセキュリティ強化機能を追加するためのフック機能が含まれます。
GSS-API(General Security Services Application Programming Interface)によりアプリケーションの転送データの保護が行えます。 GSS-API はアプリケーションでの認証、完全性、機密保護を可能とします。 この API は、セキュリティに関してアプリケーションを一般化することができるため、アプリケーションは下位にあるプラットフォーム(Solarisなど)やセキュリティメカニズム(Kerberosなど)を意識する必要がなくなります。 つまり、GSS-API を利用することで、ポータビリティの高いアプリケーションを作成することが可能になります。
個別の実行プロセスに対する権限を適切に制限し、システム停止やデータ破壊につながる活動を制御できます。
Mozilla™ 1.7が提供されます。従来提供されていた Netscape Communicatorは同梱されなくなります。
Solaris Network Cache and Accelerator (NCA)はWebページへのアクセスをキャッシングします。 NCAはHTTP1.1プロトコルに対応します。なお、NCAの機能を使用するにはWebサーバ側の対応が必要です。 Solaris Network Cache and Accelerator(NCA)にソケットインターフェースが提供されます。
Apache webサーバ 1.3/2.0がバンドルされております。mod_perlモジュール同様、プロキシサーバ含めて標準のApacheモジュールを全て含みます。
Solaris用最新リリースのJava 2 Platform Standard Edition 5 が提供されました。
UDF 1.500に準拠したUDF形式のファイルシステムを提供します。これにより、Solaris 10が動作する機器上でDVD-ROM、UDF形式のCD-ROM/フロッピディスク/ハードディスクの使用が可能になります。 また、UDF形式のディスクはプラットフォームに依存しない形式なので、異なるベンダーの異なるオペレーティングシステム間でのデータの読み書きが可能です。詳しくはudfs(7FS)、mkfs_udfs(1M)、mount_udfs(1M)のマニュアルページ(オンラインマニュアル)をご参照ください。
NFSロギングにより、NFSサーバでトランザクションのログを取得できます。どのトランザクションのログを取得するかは、構成オプションによって指定します。NFSロギング機能によって、WebNFSサーバとNFSサーバを使用してダウンロード処理のログを取得できます。なお、NFS V4では、本機能は未サポートです。
WebNFSクライアントが、指定したセキュリティ機構をWebNFSサーバとネゴシエートできるようにするためのプロトコルにより、WebNFSを使用するときにトランザクションのセキュリティを確保することができます。
WebNFS Software Development Kit (SDK) 1.2 には、XFileChooser 用のAPIクラスが含まれています。XFileChooserは、ローカルのファイルを選択したり、NFSによってリモートのファイルを選択するためのグラフィカルコンポーネントを提供する、JavaBeanです。
UFS、NFS、および CacheFS の各ファイルシステムで大規模ファイルが使用可能です。UFS によってマウントされたファイルシステムでは 1TBまで、NFS および CacheFS によってマウントされたファイルシステムでは NFS サーバの限界まで、アプリケーションからファイルを作成したりアクセスしたりできます。
Solaris は、開発者が非同期 I/O によって大規模ファイルを処理できるようなインターフェースを提供します。
小型で高速なローカルディスクを使用することによって、サーバとネットワークの負荷を軽減することが可能です。
ファイルに対するアクセス時間の履歴管理を簡略化することで、I/Oのパフォーマンスを向上することができます。mount(1M)コマンドで指定できますが、適用時の安全性についてはユーザの判断が必要です。
mount(1M)にdfratimeとnodfratimeオプションにより、UFSファイルシステムでのアクセス時刻更新の遅延を有効または無効にできます。
UFSファイルシステムのスナップショットを作成するfssnap(1M)コマンドを提供します。
fssnap(1M)コマンドは現在使用しているファイルシステムの読み込み専用コピーを作成します。 これにより、マルチユーザモードで稼働しているシステムのバックアップを採取することが可能になります。
なお、fssnap(1M)の機能は小規模なシステムでの使用に適しております。
UFS Direct I/Oでread/writeの並列実行の機能を提供します。
データのアップデートを行う際、UFS Direct I/Oの並列実行機能により、その他のread/writeのロックが行われなくなりました。
ただし、全てのDirect I/Oが並列実行されるのではなく、ファイルサイズの変更が伴う場合は今迄通りその他全てのread/writeがロックされます。
詳細はmount_ufs(1M)、directio(3C)のマニュアルページ (オンラインマニュアル)をご参照ください。
ボリューム管理機能により、DVD-ROM ,Zip, Jaz, CD-ROM, フロッピーといったリムーバブル・メディアを挿入してマウントし、読み取りができます。
新しい128 ビットのファイルシステムです(Solaris 10 6/ 06 から提供)。
Solaris ZFS は、管理の簡便化、トランザクションセマンティクスの実装、エンドツーエンドのデータの整合性の確保、およびスケーラビリティの向上を実現します。
詳しくは「Solaris ZFS」をご参照ください。
Solaris Web Start Wizard と Suninstall を統合した新しい対話型インストーラは Solaris オペレーティングシステムやその他のソフトウェアのインストールを行うツールです。
搭載メモリ量により コンソールベース/GUIベースの画面を選択し、操作を行うことができます。
ネットワークインストールで Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を使用し、ネットワークを介してクライアントをブートするために必要なブートパラメータやネットワーク情報を取得することが可能です。UltraSPARC搭載機の場合、PROMバージョン3.25以降で DHCP を使用するブートが行えます。 PRIMEPOWERではSPARC64V搭載のPRIMEPOWER 250/450/650/850のみ対象となります。
DHCP Manager は、Solaris DHCPサーバやDHCPデータベースの構成および管理に使用するグラフィカルインターフェースです。このツールはJava技術に基づいており、システム管理者を対象としています。DHCPサーバの設定と管理、クライアント構成オプションとマクロの管理、DHCP管理下のネットワークやIPアドレスの管理などを、このツール1つで行うことができます。
WBEM(Web-Based Enterprise Management)は、複数のプラットフォーム上のシステム、ネットワーク、デバイスのWebベース管理に関する標準技術です。Solaris WBEMサービスソフトウェアではSolarisで動作する管理アプリケーションを作成でき、Solarisの管理が容易になります。管理サービス、セキュリティサービス、ロギングサービス、XMLサービスを提供します。
rloginやtelnetのようなプログラムで使用される擬似端末のオープン数の上限はありません。
現在のファイルシステムにアップグレードするための十分なディスク容量がない場合、自動配置機能によってディスク容量を割り当て直すオプションが用意されています。
インストールされたソフトウェアを管理するためのツールで、インストールされているソフトウェアとソフトウェアのバージョン、インストール日などがわかりやすく表示されます。また、この画面でインストールやアンインストールもできます。
system packageの追加削除が行えます。
システムのインストール時及びsys-unconfig(1M)後のシステム再設定時に、NIS+/NISクライアントに加えDNSクライアントの設定をすることが可能になりました。この機能によりresolv.conf(4)が生成されます。
Solaris Management Console 2.1 を提供します。
Solaris Management Consoleは、Javaを基本としたツールで、Solarisオペレーティングシステムベースのサーバを管理します。このツールにより、システム管理系ツール等の重要なアプリケーションやサービスを集中的に管理できます。
別のシステム管理アプリケーションとしてhttpsポートを通じたJ2EEベースの"Sun Java Web Console"もあります。
雛型となるマスターマシンからWeb Start Flashアーカイブを生成することにより、マスターマシンと同じ構成の複製を容易に生成する機能を提供します。
SolarisのDVDメディアからSolarisオペレーティングシステムと追加ソフトウェアをインストールすることができます。
DVD インストールでは、対話型インストールか、カスタムJumpStartインストールのどちらかが選択可能です。
システムのインストール時及びsys-unconfig(1M)後のシステム再設定時に、ネームサービスとしてNIS/NIS+/DNS以外にLDAPを選択できます。
ディスクレスクライアントの設定を行うsmosservice(1M)、smdiskless(1M)コマンドを提供します。
アカウンティング機能の強化により、アカウントデータの一般的なグループを表現するための新しい可変長で汎用のファイルフォーマットを使えます。 また、アカウントファイル各種の中でカーネルにより記録される資源の利用状況を構成できます。
httpsポートを通じたJ2EEベースのシステム管理Webアプリケーションです。 別のシステム管理アプリケーションとして従来から提供されている"Solaris Management Console"もあります。 なお、当アプリケーションはSolaris Management Consoleとの互換はありません。
CPUなどのシステム資源を分割管理(資源プール)してプロジェクトやタスクに割り当て、各々の負荷変動がお互いに影響を与えないようにする資源管理機能です。 リソースコントロール(タスク/プロジェクト設定とシステム資源との結びつけ)、フェアシェアスケジューラ(CPU 配分を制御)、リソースプール(システム資源を複数のパーティションに設定)の3つの機能から構成されています。
Solaris ボリュームマネージャは、ソフトウェアにてRAID機能を実現します。 ソフトウェアRAIDの機能を使うことにより、大規模なファイルシステムの構築、性能の向上、ディスク障害に対する可用性や信頼性を高めることを可能とします。 詳細については「Solaris™ボリュームマネージャについて」をご参照ください。
すべてのマニュアルは、Solaris 10 DVDおよびSolaris 10 Documentation CDにHTML形式とPDF形式で提供されています。 また、すべてのマニュアルは Oracle Documentationでも参照できます。
アプリケーションマネージャのデスクトップアプリケーションにPDA Syncのアイコンを提供します。この機能により、携帯情報端末(PDA: Personal Digital Assistant)上のデータと、CDEデスクトップ上のアプリケーション間でのデータの同期をとることができます。
サポートするPDAは、Palm V,Palm III,PalmPilot Professional Editionなどのハンドヘルド型PlamPilot Computing プラットフォームです。なお、日本語データは未サポートです。
ホットキーエディタを使用して、特定のキーを特定のワークスペースマネージャ機能に関連づけることができます。
Java Media Framework は、MPEG 1、MPEG 2、QuickTime、AVI、MIDIなどのメディアプレーヤーをSolarisに統合します。
audiocontrolに代わる新しいGUIツールsdtaudiocontrolがCDEに入りました。
印刷クライアントでは、ユーザ毎のプリンタの設定がGUIにより容易に行うことができます。
sdtimageで、コマンド行からスナップショットを実行することができます。
アイコンにマウスカーソルを合わせると、機能の説明を表示します。
XサーバのバージョンがX11R6.6になりました。
デスクトップ環境をJava Desktop System と共通デスクトップ(CDE)から選択できます。Solaris共通デスクトップ環境(CDE)は、操作の簡単なユーザインターフェースを備えた Motif ベースのデスクトップです。CDE は、異なるUNIX 環境で共通のルック アンド フィールを提供します。Solaris CDE では、OpenWindows アプリケーションを修正なしで実行できます。
複数のワークスペースをまとめて表示するページャの提供により、ワークスペースの管理が容易になります。 また、全ワークスペース上のアプリケーションのリストを表示するコマンドの提供により、アプリケーションの検索が容易になります。
Solaris 10 では、デスクトップ環境として従来からの CDEに加え、Sun Java Desktop System のデスクトップ環境を選択的に利用できます。 一般のデスクトップ環境として PC で使用されている Windows 環境からの移行、併用にも違和感無く使用できます。
電源管理システムソフトウェアによって、デスクトップシステムを使用していないときに消費電力を節約することができます。システム管理者は、必要に応じて電源管理システムの設定を変更、解除できます。
次のフォントが使用可能です。
「フォント管理」を使うと、X Window System で簡単にフォントをインストールしたり利用したりできます。「フォント管理」は、複数バイト言語の TrueType、Type0、Type1、および CID の各フォントをサポートし、フォントの比較プレビュー機能を備えています。「フォント管理」は、CDE デスクトップに完全に統合されています。
TrueType フォントは、X と Display PostScript(DPS)で提供されます。「フォント管理」を使うと、Solarisに Sun 以外のフォントを簡単にインストールできます。
ユーザ定義文字フォントを既存のフォントファイルとは別のフォントファイルとして取り扱えます。ユーザ定義文字登録用にSolaris 外字ツール(sdtudctool(1))が提供されます。Solarisでは、ユーザー定義文字をフォントファイルに登録する際、ユーザー定義文字を単語として日本語入力システムの辞書ファイルへ登録する機能が提供されています。
マルチスレッドに対して安全な 5 つの新しい Motif ウィジェットを含む Motif 2.1.0のサポートが Solaris CDE に含まれます。Motif 2.1.0では、複雑なテキストレイアウト言語のロケールを提供します。
2 つの新しいオプションによって、キーボードやマウスなしでXsunサーバを実行することが可能になりました。 Xsunサーバは以下の方法で使用可能です。
Open Group の UNIX98 に対応しています。
Solaris on SPARC のサスペンド/レジュームと電源管理機能は EPA Energy Star に準拠しています。
以下の規格に準拠しています。
X11、PostScript、Display PostScript、OpenGL(Solaris on SPARCのみ)、ISO-10646、および、ICC profile フォーマット標準。
CDE(共通デスクトップ環境)、Motif に対応しています。
以下の規格に準拠しています。
ONC、ONC+、NFS、SMB、J2SE 1.5、J2EE 1.4、XML その他標準
標準で以下のプロトコルが使用可能です。
HTTP、ftp、telnet、DNS、NTP、IMAP4、DHCP、SNMP、SMTP、LDAP
Java IDL
自動デバイスドライバ電源管理システムフレームワークが提供されます。デバイスドライバによる自動電源管理が行えます。/etc/power.confの手動更新が不要です。
Perl 5.8.4 が提供されます。
セキュリティ関連のライブラリが/usr/lib、/usr/lib/sparcv9から/usr/lib/secure、/usr/lib/secure/sparcv9に変更されています。
以下のトークンが提供されています。
X/Open CAE Specification System Interface and Headersに従い、strftime関数の%u変換指定の仕様が変更されました。
マルチスレッドライブラリが改良され、より高速化されました。
audio mixerドライバを使用して、再生と録音を同時に複数のプロセスで行うことができます。
クラスタ環境に対応したデバイスドライバを記述するためのインターフェースです。
64 ビットのアプリケーション開発環境に必要なヘッダファイルやライブラリを提供します。
truss ユーティリティはシステムコール、シグナル、およびユーザーレベルの関数呼び出しをトレースします。
デバイス構成情報を取得するために使用される libdevinfo ライブラリが強化されています。
/proc ファイルシステムがディレクトリ階層構造になり、状態情報や制御の関数を格納するサブディレクトリを含みます。また、ウォッチポイント機能によって、プロセスのアドレス空間 にあるデータにアクセスしたりデータを変更したりすることを監視できます。mdb(1)/adb(1)コマンドは、/proc ファイルシステムを使ってウォッチポイントを提供します。
非同期 I/O をサポートするテープ用インターフェースを提供します。
gld(7D)にDLPI(Data Link Provider Interface)の開発を行う為のヘッダファイルを提供します。バージョンは 2 です。
32 ビットシステムで提供されているコア X11 共有ライブラリ (.so) とプログラマ用lint ライブラリ (.ln) はすべて、64ビットシステムで使用できます。
文書の画像処理、カラープリプレス、デジタルビデオの作成や再生などの画像およびデジタルビデオの処理機能を必要とするライブラリやアプリケーションに適した基本画像ライブラリです。
8ビットビジュアル共有ライブラリにより、24ビットのビジュアルしか持たないデバイスドライバから8ビットビジュアルアプリケーションの表示が可能になりました。8ビットビジュアルサポートを要求するアプリケーションに対して8ビット疑似カラーのカラーマップピクセルデータを24ビットトゥルーカラーのカラーマップピクセルデータに変換することによって実現されます。
procツールとは、/procファイルシステムの機能を操作するためのユーティリティです。 動作中のプロセスだけでなくプロセスのコアファイルの検査が可能です。
mdb(1)は動作中のOS、クラッシュダンプ、ユーザプロセス、コアダンプ、オブジェクトファイルのlowレベルのデバッグと書き換えを行う新しいユーティリティです。adbの後継です。
次に示すコンソール機能により、リモートシステムの障害追跡が可能です。
RST(リセット)パケットによって接続が切断されたとき、TCP通信のログを記録することによって、TCP/IPが内部トレースを行うことができます。RST(リセット)パケットが送受信されると、その接続が確立される直前に送受信されたパケット10個分の情報が、接続情報と共にログに記録されます。
apptraceは、実行可能オブジェクトと共有ライブラリ内の呼び出しをトレースします。従来のsotrussコマンドに比べ、表示がわかりやすくなりました。
busstatコマンドにより、バスに関するさまざまな統計情報を取得することができます。
SCSIデバイスのパラレルprobeにより、大規模システムのboot時間が短縮されます。
/dev/pollは、ファイルディスクリプタをポーリングするための新しいAPIです。膨大な数のファイルディスクリプタを高速にポーリングすることが可能です。この機能は、poll(2) を補うものではありますが、完全にpoll(2)の代替にはなりません。
prstatコマンドは、アクティブなプロセスの統計情報を表示するツールです。フリーソフトウェアのtopもしくはSolaris 7で提供されたsdtprocのコマンドライン版です。
システムやプロセスのパフォーマンスを監視するためのツールが提供されます。cpustatコマンドはシステム全体、cputrackコマンドはプロセス及びLWP(lightweight process) 毎のCPU統計情報を採取します。
traceroute ユーティリティが提供されています。traceroute ユーティリティは、IP パケットがインターネットホストへ達するまでのルートを分析するために使用します。特に経路指定の設定ミスや経路指定パスの障害の調査に役立ちます。
オペレーティングシステムのクラッシュダンプを採取するための設定用コマンドdumpadm (1M)が提供されています。デフォルトでシステムクラッシュダンプが採取される設定になっています。
syslog機能が生成するメッセージに整数の識別子、モジュール名などが表示されます。
従来、コアファイルはコアファイルを生成したプロセスのカレントディレクトリにcoreという固定の名前で生成されていました。coreadm(1M)コマンドによりシステム全体でのコアファイル命名規則の設定およびユーザ毎の命名規則の設定が可能です。また、すべてのコアファイルを特定のディレクトリに置くようにシステムを構成することもできます。
システムパフォーマンスの低下の原因の解明を容易にする新機能です。運用中の Solaris 10 のカーネル内の4万におよぶトレース対象検査ポイントのデータを動的に取得し、問題の所在を明らかにします。オンサイトでの運用中の問題解決に威力を発揮します。
詳しくは「ダイナミックトレース(DTrace)」をご参照ください。
nsswitch.confにprinterデータベースの機能を提供します。
Solaris Print Managerは、Java技術を利用したグラフィカルユーザーインターフェースです。
印刷ソフトウェアでは、システム管理者は、NIS または NIS+ のどちらかのネームサービスを使って印刷クライアントの設定や管理を簡単に行うことができます。これによって、ネットワーク上のシステムとプリンタに対して中央で集中的に印刷管理ができます。
Internet Intranet Input Method Protocol (IIIMP) を実装しています。これにより、Solaris で提供する入力方式を、Java アプリケーションから利用できるようになります。
mp(1)コマンド実行時に設定ファイルを指定する機能(`-c'オプション)を提供します。
Solaris 10では162のロケール環境(39言語に対応)をサポートします。
開発者は、Solarisを使用して、ユーザー定義のコードセットコンバータを作成できます。テーブル方式でコードセット作成が行え、新しいコードセット変換の追加が容易に行えます。既存のSolarisコードセット変換を修正することもできます。
Solaris 10では、Solaris以外の環境と高い相互運用性を実現します。
Unicode 4.0のサポートにより、ja_JP.UTF-8を提供します。これにより、日本語では以下の3種類のコードに対応します。これに伴い、iconv(1)の変換コードも対応します。
『TOG (The Open Group)日本ベンダ協議会推奨日本語 EUC・シフト JIS コード変換仕様』に基づくコード変換規則を採用しています。
libcurses(3LIB) が、複数バイト文字に対応しています。
Wnn6、ATOK12が日本語入力システムとして利用できます。
DPS 上で使用できる日本語 UCS2/UTF8 フォントが利用できます。
ユーザー定義文字をフォントファイルに登録する際、ユーザー定義文字を単語として日本語入力システムの辞書ファイルへ登録することができます。