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Fujitsu

Japan

第58回 電気科学技術奨励賞(オーム技術賞)を受賞

11月24日、学士会館(東京都千代田区)にて、財団法人電気科学技術奨励会が主催する第58回電気科学技術奨励賞(オーム技術賞)の贈呈式が行われました。今年は富士通グループから3名が受賞しました。


贈呈式会場の様子

【電気科学技術奨励賞(オーム技術賞)】

本賞は(財)電気科学技術奨励会が電気科学技術に関する発明、改良、研究、教育などで優れた成果を挙げ、日本の諸産業の発展および国民生活の向上に寄与し、今後も引き続き顕著な成果の期待できる人を表彰するものです。

《受賞者》  
二宮 照尚 富士通研究所 ネットワークシステム研究所 主任研究員
甲斐 学 富士通研究所 ネットワークシステム研究所
馬庭 透 富士通研究所 ネットワークシステム研究所 主管研究員

《功績》
「UHF帯RFIDシステムの実用化技術の開発」

RFIDは、「モノ」や「人・動物」の個体識別子を情報処理系へ通知するシステムであり、実世界と情報世界を「つなぐ」役割を担っている。受賞者各氏は、実用的な通信距離性能などの特長を持ち将来有望な技術であるUHF帯RFIDに着目し、その研究開発に国内の草創期から携わり、業界で初めてのリーダライタの技術基準適合証明の取得に貢献したほか、我が国のUHF帯RFIDの法整備、業界団体を通じての実証実験への参画、それを元にした法令案の策定作業など、UHF帯RFIDの実用化に貢献してきた。

さらに、RFIDの製品化に当たっては、RFIDの普及を阻害してきたアンテナの小型化、様々な貼付対象物への適用、高速化と効率化、環境問題への配慮、タグの低コスト化などの課題を解決するため、リネンタグアンテナ技術、書類管理用タグアンテナ技術、検体容器用タグアンテナ技術、光ディスク用タグアンテナ技術、100枚一括読書き技術を開発した。

これらの開発により、製品化が可能になり、特に、リネンタグは、国内外で運送会社、ホテルなどで制服や備品の管理に広く導入されている。本成果は、物品管理の効率化のほか、安全な物品管理、繰り返し使用による環境負荷の低減、コスト面の削減を通じて社会に貢献している。


(左から)馬庭 透、二宮 照尚、甲斐 学