三洋化成工業株式会社様
このページの情報は、2004年に掲載されたものです。
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もっともいくらデータの精度が向上したところで、それを自在に取り出して利用できないのでは意味がない。しかしGLOVIA/SUMMITによる新会計システムでは、こうした点も大幅に改善された。小寺氏は「たとえば事業部門が経費実績などを把握したいと思ったら、いつでも好きな時に自分で必要なデータを引き出すことができる。しかもそのデータを表計算ソフトに落として、分析業務や資料作成に利用するといったことも 容易に行えます。またGLOVIA/SUMMITには取引の明細データがすべて蓄積されていますから、データを任意の切り口で自由にドリルダウンしていくことも可能です。以前の環境からは考えられないくらい、データ活用のレベルは上がっています」と満足げに語る。
またバッチ処理を行っていた旧会計システムと異なり、新システムではデータはリアルタイムで処理されている。このことによって、業務管理のあり方そのものも大きく変わることとなった。
「従来の会計システムに蓄積されていた会計データというのは、極言すれば月次決算や期末決算のためのものでしかありません。いざ決算処理が終わってデータが出てきても、それはもう終わってしまった結果でしかない。そこから手を打とうにも、もう遅いわけです」(平川氏)。
しかしGLOVIA/SUMMITに蓄積されているデータは、まさに今現在のビジネスの状況を表している。現状のどこに問題があるのか、どういうアクションを取るべきかを判断するための材料として使えるのだ。
「後追いのマネジメントではなく、正確な現状把握に基づくプロアクティブなマネジメントが行える。戦略的なビジネスを推進していく上で、これは非常に大きなメリットとなります」と平川氏は続ける。
GLOVIA/SUMMITを導入したことで、決算業務の効率化も実現することとなった。もともと同社では旧会計システムの時代から決算業務のスピードが速く、締日から5営業日程度で処理を完了させていた。しかし現在ではさらに日程を短縮し、3営業日程度での処理を実現している。
「日程が短縮できたことももちろんですが、処理が終わるまでの業務負担が減ったという点も大きいですね。旧会計システム時代に5営業日で処理するためにはかなりの労力が必要でしたが、現在は以前ほどの苦労はありません。しかも出力されるデータの内容もかなり濃くなっていますので、2日短縮という数字で見える部分以上の効果が上がっています」と小寺氏は力強く語る。
今後はさらに業務の効率化を推し進め、最終的には翌月の第一営業日に経営トップへの報告が行えるようにしていく予定だ。「最近では決算日程の早期化や、IR体制の拡充が社会的な要請ともなっています。GLOVIA/SUMMITなしに、こうした状況に対応していくことは不可能だったでしょう」と小寺氏は語る。
グループで事業を展開する企業にとっては、連結決算業務の効率化も無視できないポイントだ。しかし三洋化成では、これまでグループ会社各社が個別に会計システムを構築している。
「そこで今回の再構築を行うにあたり、子会社の一社であるサンダイヤポリマーの会計システムもGLOVIA/SUMMITに統合しました。これをモデルケースとして、今後のグループ会計統合の方向性を探っていきたいと考えています」と小寺氏は説明する。将来的にはGLOVIA/SUMMITを、三洋化成グループ全体の会計基盤として活用することも検討中とのことだ。これが実現すれば、関連企業も含めた事業全体をトータルに可視化することが可能になる。グループのビジネスを最適化していく上で、大きな効果を発揮することだろう。
「今回は生産・販売システムを手作りで、会計システムをGLOVIA/SUMMITで再構築したわけですが、この手法は結果としてベストの選択だったと思います。当社固有の要件からアドオンをいくつか加えてはいますが、GLOVIA/SUMMIT本体への不満点はほとんどありません。今回のプロジェクトを担当した富士通と富士通関西システムズのサポートにも、大いに満足しています」と力強く語る平川氏。さらに今後の意気込みを「今後も運用面の改善などに取り組み、より新基幹システムの効果を高めていきたいと考えています」と続けた。
独自の技術と発想で、業界をリードし続ける三洋化成。その新たなビジネス展開を、GLOVIA/SUMMITが支えていくのである。
○GLOVIA固定資産業務(固定資産検索)の操作例
(1)グロービアの固定資産データ抽出により、約8万件ある固定資産データの検索を行います。
(2)現存する資産以外で既に除却、売却等で資産台帳から削除している資産の履歴情報も検索できます。
データ抽出の結果、検索された資産はCSVデータとして表示されます。
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