パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社様
このページの情報は、2002年に掲載されたものです。
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新システムでは、中心に置かれたglovia.com V5.2が、PSI、MRP、生産バケット管理などの業務を担当する。これに、調達・納入出庫などの共通アドオンと、EDIなどの海外共通アドオンを組み合わせたものが「統一生産システム」として位置づけられている。
さらに、統一生産システムに、海外拠点向けの情報活用モジュール、各国個別アドオンを組み合わせた「海外生産システム」、国内拠点向けの情報活用モジュール、国内アドオンを組み合わせた「国内生産システム」が構成されている。また、海外拠点・国内拠点とも、glovia.com以外のシステムとの連携が行われている。
「大量のアドオンをすべて自社管理するとなると大変ですが、富士通では当社の要件の多くを標準機能として取り込んでくれました。これは、ありがたかったですね」と安尾氏は振り返る。
その具体例としては、PSIでは「PSI管理機能の実現」「PSI管理資料の作成」、生産バケットでは「生産バケット単位での生産日程・実績管理」「バケットを考慮したMRPの実現」、MRPでは「ライン過払いを考慮したMRP」「社内ライン、外注先への計画割付」などが挙げられる。
安尾氏は「glovia.comを導入したことで、現時点で必要な機能は揃いました。今後もさらに、最新の機能をキャッチアップしていきたい」と意気込みを語る。
glovia.comの導入効果について、安尾氏は「システムのリアルタイム化が実現できたことで、デイリーでの業務完結や変化への迅速な対応が可能になりました。また在庫のリアルタイム管理によって、総在庫・工程在庫の削減も実現できています。さらにオープンシステム化の推進によって、既存のホスト資産をスリム化できたことも大きなメリットです」と満足げに語る。
同社では現在、海外拠点・携帯電話事業に続く第3ステップとして、カーマルチメディア事業への展開計画も進めている。
「この事業には、『お客様の生産拠点が海外に多い』『カンバンへの対応が必要』『搭載車種ごとに世界同一商品を提供する』『キーユニットをグローバル供給する』などの特性があります。当然グローバル生産・ジャストインタイムへの対応が不可欠。ここでもglovia.comの適用効果が見込めると考えています」と語る安尾氏。将来的には、販売管理システム・会計システムなども含めたシステム統合を検討していきたいとのことだ。
「glovia.comを基幹システムに採用した以上、富士通、GLOVIA Internationalと我々はある意味で運命共同体。今後もパートナーやユーザーを増やし、ぜひ業界トップシェアを狙って欲しい」と安尾氏は期待を語った。
補足松下通信工業株式会社は、2003年1月1日付で、パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社に、社名変更されました。