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Fujitsu

Japan

「GLOVIA/SUMMIT」で会計システムを刷新し
事業ユニットごとの業務管理とグループ経営を推進
~富士電機ホールディングス株式会社 様~ 3

このページの情報は、2004年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

約80の事業細区分ごとの業績管理により、経営の質が向上

初期の目的を達成し迅速な現状把握と対処が可能に

実際にGLOVIA/SUMMITが稼働してからの評価はどのようなものだろうか。GLOVIA/SUMMITの大きな特長である個別取引の明細管理の効果に先だって、明細管理の意味を説明しよう。

ほとんどの企業が利用している複式会計簿記では、明細データを仕訳によって集約するので、仕訳とは別の切り口で分析することが困難である。これに対して、GLOVIA/SUMMITは、明細データをそのままFDWH(ファイナンシャル・データウェアハウス)に蓄積するので、様々な角度からの分析が可能になる。

たとえば、従来の手法では「何月何日のA地区の売上高」は分かっても、その中身を詳しく見ることは難しかった。明細データで管理すれば、その日どんな商品がどれだけ売れたか、どの販売チャネルで売れたかという多面的な切り口から現状を把握できる。

ただ、これを使いこなすには少し時間がかかるようだ。山本氏は「使い始めてあまり時間がたっておらず、データが十分には蓄積されていないので、確たる評価はまだです。ただ、今後は情報を蓄積していくことで、意味のある分析が可能になると思います。新システムが稼働してからは、受注売上や物品の買い入れなどについて、かなり詳細なデータを入力するようになりました」と説明する。

旧システムでは明細データではなく、サマリーを行った後に複合仕訳のような形でデータを入力していたという。詳細な明細データを蓄えることの効果は、これから現れてくることだろう。

ユニット単位での業績管理については、当初の狙い通りに実現している。「24の事業ユニット単位で業績を管理するには、実はもう一段階細かい約80ある事業細区分の業績を管理できなければなりません。事業細区分は管理の最小単位で、製品別や顧客別などのまとまりです」(加藤氏)。

経営面からの要請によって、事業細区分はある事業ユニットから別の事業ユニットに異動することもしばしばある。この最小単位を集計しなければ事業ユニット単位の管理はできないが、そのための仕組みは新会計システムで実現した。

「事業細区分のくくりで、損益計算書と貸借対象表、キャッシュフローが日次で把握できるようになりました。一つのFDWHの中にデータを入れてあるので、それらの指標が日々把握できます。損益計算書については、これまで基本的に月次でしか見ることができませんでした。財務会計と管理会計が一本化したことで、損益計算書も日次で把握できるようになり、現場からも好評です。さらに、事業細区分の再編に際しても、ごく簡単に対応することができます」と、山本氏は言う。日次での業績管理が可能になったことで、事業細区分や事業ユニットごとに、細かな軌道修正もしやすくなった。

山本氏の話に出てきた財務会計と管理会計の一本化も、明細データのすべてをFDWHに格納することで実現した、GLOVIA/SUMMITの大きな特長である。財務会計を確定してから管理会計をまとめるという従来のアプローチではなく、2つを一体化して扱うことで、迅速な現状把握と経営判断が可能になる。一体化により、キャッシュフローの算出も容易になる。

もう一つの経営的な狙いだったグループ経営については、すでに関連会社7社にも導入され、各社の決算はGLOVIA/SUMMITで行われるようになった。初期の目的はひとまず達成されたことになる。

1社の決算から4社の決算へ/急増した業務を同人数で担う

業務システムの刷新は人員削減とセットで行われることもあるが、同社の場合「経理業務に関わる人数は以前と変わらない」(加藤氏)という。日常業務に関わる人数が減って、その分だけ分析や企画に携わる人数が増えたということである。

導入前後の業務量を比較して、山本氏は「このシステムは、もともと経営面からの要請で導入されました。経営に役立つ分析ができるようにという要請も、その中に入っています。ですから、これまでは見ていなかった切り口を探して分析しなければなりません。トータルで見ると、業務の量自体はさほど変わっていないと思います」と答えた。

しかし、1人当たりの業務量と人数が変わらない中で、経理部門がなすべき仕事は急増している。というのは、冒頭に触れたように同社が持株会社に移行したことで、それまで1社の決算をしていた部門が、持株会社と3事業会社を合わせて4社の決算を担当するようになったからである(4事業会社のうち、富士電機リテイルシステムズは2003年4月に富士電機流通機器システムカンパニーと富士電機冷機・吹上富士自販と統合のうえ、分社)。

「4社の決算対応に忙しく、新システムの検証や評価はこれからというのが実情です。ただ、これまでの4倍の決算業務に対応することを考えると、2002年の段階でGLOVIA/SUMMITを導入しておいて良かったですね」と加藤氏は振り返る。

「『日経コンピュータ』2003年7月28日号の第8回顧客満足度調査で、富士通製品(GLOVIAなど)がERP部門で1位という結果が出ていました。これは、ユーザーにとっても嬉しいことです。ユーザーの裾野がさらに広がり、様々な企業が使うようになれば、きっと良い知恵も蓄えられてくるでしょう。それを富士通さんが集めて、私たちユーザーのところに持ってきて欲しいですね」と山本氏。富士電機が蓄積した知恵が、今後は別のユーザを助けることもあるだろう。

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