富士通株式会社(コミュニケーションHubシステム)
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富士通全体のSCMを支えるSCP、ERP、そしてコラボレーション。このコラボレーションを支えるのが"コミュニケーションHub"、すなわち「CollaborationRing」です。業務システムとの送受信業務代行、複数Hub連携、各種フォーマット変換など、単純なデータ交換を超えた、様々なサービスを提供しています。富士通では、PC、HDD、サーバ部門などにおいて、コミュニケーションHubシステムを活用。企業内はもちろん、関係各社も含めた全体最適化を実現しています。
富士通のSCMは、計画生産や先行手配など計画系の「SCP」、注文への対応や受注生産などオペレーション系の「ERP」、そして顧客や取引先、パートナーも含めた「コラボレーション」の3つのレイヤーで構成されています。
このコラボレーションレイヤーがB2Bとなります。ビジネスのグローバル化、会社組織のITインフラレベルギャップの吸収、リアルかつフレキシブルな情報集配信連携などの機能が求められ、そのための課題も山積しています。
まず、業務システム間が複雑に絡み合うスパゲッティ状態になっており、連携に時間がかかっています。また、新規業務開始に応じて新規Hub構築を行っており、重複投資をしていました。
そこで、全社的に進めているのがコラボレーションを円滑にするためのコミュニケーションHub、すなわち「CollaborationRing」への取り組みです。
コミュニケーションHub(「CollaborationRing」)は、〈共通B2B Hub〉を構築するもので、業務システムから独立しています。独立し、ポータル化することで、各業務システムへの負荷も軽減できます。
また、「CollaborationRing」は複数のHubから構成され、それらが連携し、全体B2B環境を統合します。富士通社内の各システムはもちろん、パートナー、カスタマー、さらに各種マーケットプレイスを統合して、円滑なB2B環境を提供します。
「CollaborationRing」は、電文チェックや振り分け、レイアウト変換など、業務システム側との送受信の受付機能を代行します。また、ルーティング(複数Hub連携)機能、運用監視(送達確認)機能を装備しています。
1対1型変換、または1対N型変換などのフォーマット変換機能も提供します。従来のシステム連携に求められていた、単純なデータ交換を超える、幅広いサービスを提供しています。
「CollaborationRing」は、すでに富士通社内で多くの効果を発揮しています。
例えば、PC部門では海外販売会社とHQ間でオンタイム受発注業務を実現しています。
富士通側のシステム「glovia.com」と販社側のERPが、マーケットプレイスにおいて「CollaborationRing」を経由して受発注の連携をしています。
HDD部門では、富士通の「glovia.com」と販売拠点のERP、製造拠点「glovia.com」を「CollaboratioRing」により、オンタイムでの連携を実現しています。
富士通は、これらの実績をベースに、コンサルティングからモデリング、テストまで一貫したサービスの提供を実施しています。業務システム間のスパゲッティ状態をなくし、企業内はもちろん、関係各社も含めた全体最適化を支援します。