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Fujitsu

Japan

アキレス株式会社 様 導入事例 2

このページの情報は、2005年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

現場入力と会計システム連携により、決算日程の大幅短縮を実現

「GLOVIA/SUMMIT」を採用し、会計業務基盤を全面刷新

こうした問題を解消すべく、同社では新たな会計業務基盤作りに取り組むこととなった。ここで重視されたのが、「情報のリアルタイム化」である。

佐藤氏は「旧システムではバッチ型の処理を行っていましたので、必要なデータを即座に入手することができませんでした。ビジネスの現状がリアルタイム に掴めないことには、決算早期化も情報開示の迅速化も実現できません。新システムにおいては、精度の高い情報をできる限り迅速に集約することが、大きなテーマとなりました」と語る。

もちろん従来型の業務プロセスをそのまま継承したのでは、大幅なスピードアップは望むべくもない。そこで同社では情報システム部門、経理部門、財務部門、原価計算部門からなるプロジェクトチームを結成。それぞれの分野で業務の現状分析と課題の洗い出しを行うなど、業務改革にも積極的に取り組んだ。

またもう一つ問題となったのが、今後の会計業務を支えるプロダクトの選定である。同社では2種類の会計パッケージを候補に挙げ、比較・検討を実施。その結果選ばれたのが、富士通の会計統合ソリューション「GLOVIA/SUMMIT」であった。

佐藤氏はその理由を「機能評価を行った結果、GLOVIA/SUMMITは今後の会計業務に求められる機能を確実にカバーしていました。またもう一つの決め手となったのが、高度な処理能力と将来的な発展性です。当社には数多くの子会社や関連会社がありますが、将来的にこれらの業務を新会計システムに統合したいという要件が出た場合に、もう一方の製品では対応が難しかった。しかしGLOVIA/SUMMITであれば、複数会社の会計業務を統合しても、問題なく処理が行えます」と語る。

アキレス足利第一工場

また様々な連携ソリューションが用意されている点もポイントとなった。先にも述べた通り、従来は現場部門で起票された伝票を経理部門で手入力する方法がとられていた。しかしデータの迅速化を図るためには、現場部門で直接入力する方法に改めることが望ましい。その点GLOVIA/SUMMITなら、富士通のワークフローパッケージ「GLOVIA/MyOFFICE」との連携が可能なので、現場入力環境を容易に構築できるのだ。

「現場入力への移行については、難しい面があることも確かです。何しろ今までは経理部門でチェックが掛かっていたものが、入力した時点でそのままデータとして確定してしまうわけですから。現場での意識改革を進めてもらうために、教育を行うなどの施策も併せて実施しました」と振り返る佐藤氏。しかし多少の苦労を伴ったとしても、それを上回る効果があったと続ける。

また富士通のサービス・サポートも、プロジェクトを強力にバックアップした。
「当社ではこれまでも富士通製品を利用しており、サポート体制などにも十分な信頼を置いています。今回も業務分析や事前のコンサルティングの段階から参画してもらいましたが、『富士通に任せれば大丈夫だろう』という安心感がありましたね」(佐藤氏)。

連結決算の日程を10日間短縮。月次決算もスピードアップ

アキレス株式会社
経理部 部長

高瀬 誠治 氏

アキレス株式会社
経理部 経理課 課長

寺岡 伸明 氏

GLOVIA/SUMMITによる新会計システムは、2003年4月より本稼働を開始した。これにより同社の業務はどのように変わったのだろうか。この点について、アキレス 経理部 部長 高瀬 誠治氏は「決算のスピードと業務効率が、以前にくらべて飛躍的に向上しました」と語る。

「旧システム環境では、それぞれの部門が持っているデータを紙帳票に出力してもらい、それを再度経理部門でまとめることで、財務諸表を作成していました。同じ内容のデータを二重入力することも多かった上、各部門から提出されたデータに不明な点があっても原因がすぐに分かりませんでした」と高瀬氏は振り返る。

しかしGLOVIA/SUMMITを導入したことで、こうした状況は大きく変わった。高瀬氏は「現在では主要な業務システムとGLOVIA/ SUMMITとのデータ連携が行われていますし、現場の経費関連のデータなどもGLOVIA/MyOFFICE経由でダイレクトに投入されます。データが一元化されるまでのスピードは、以前とは比べものになりません」と続ける。

正確なデータが早く集められるようになったことで、経理部門の業務スピードも大幅に向上した。アキレス 経理部 経理課 課長 寺岡 伸明氏は「たとえば月次の損益情報が、以前と比べて格段に早く確定できるようになりました。また連結決算の日程も、10日間短縮できています。現在も周辺システムとの連携強化など、さらなるスピードアップに取り組んでいます」と語る。

会計情報をリアルタイムに把握。分析・資料作成のスピードも向上

アキレス株式会社
財務部 財務課 課長

藤澤 稔 氏

アキレス株式会社
財務部 部長

森田 義明 氏

必要なデータを柔軟に取り出せるGLOVIA/SUMMITは、経理部門以外でも様々なメリットを発揮している。アキレス 財務部 財務課 課長 藤澤 稔氏は「財務部門として最も問題だったのは、業務に必要なデータがリアルタイムに見られない点でした。欲しいデータはシステムの中に蓄積されているにもかかわらず、それを自由に引き出すことができなかったのです。しかし現在では、いつでも好きな時に欲しいデータが手に入ります。おかげで分析業務や資料作成などのスピードも大幅に早まりました」と語る。

しかも入手できるデータの鮮度も、以前とは大きく変わった。旧システムではバッチ処理を主体としていたため、締処理の期日が来るまでは最新の情報を見られなかった。
「日々の業務の中では、資金実績などのように、細かいデータの積み重ねで作らなくてはならない資料もあります。しかしバッチ処理型のシステムでは、毎日最新の情報が見られるわけではありません。結局システムの締処理が終わるのを待たねばならず、これが業務のボトルネックになっていたのです」と藤澤氏は振り返る。

もちろん現在では、こうした問題は解消されている。アキレス 財務部 部長 森田 義明氏は「新システムの構築にあたっては、大量一括集中型の業務プロセスを、なんとか変えたいという意図がありました。業務負荷が限られた期間に集中し、処理が詰まり気味になるようでは、効率化は望めませんから。GLOVIA/SUMMITを導入したことで、その狙いは十分達成できたと考えています」とにこやかに語る。

もっとも、長年にわたり継承されてきた業務プロセスを変えることには、困難な点もあったという。「30年近く続いてきたやり方を改めるわけですから発想の転換が不可欠ですが、それが大変難しかったことは確かです。ただそうした中でもあきらめずに取り組んだことが、今回の成功につながったと言えるでしょう。一緒に業務分析などに取り組んでくれた富士通のサポートにも、大いに助けられましたね」と森田氏は語る。

「財務部門は、現金や手形などの現物管理と密接に結びついています。バッチ処理主体の旧システムでは、現時点の帳簿残高が本当はいくらなのかということが実際にはつかめませんでした。それがGLOVIA/SUMMITの導入によって大きく変わった。これは画期的なことだと思います」(藤澤氏)。

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