機能説明
高信頼・高性能インメモリ分散キャッシュ
高速データアクセス
すべてのデータをメモリで管理することでディスクI/Oを排除し、富士通独自の通信制御でマイクロ秒レベルのデータアクセスを実現します。
大量データ処理
オブジェクト・パーティショニング技術(注1)により、データを複数のサーバに分散して配置し、1台のサーバの搭載メモリを超えたデータを、アプリケーションから論理的な1つのキャッシュとして操作できます。アプリケーションでは、データの所在を意識する必要がないため、サーバ追加による拡張が容易に行えます。
(注1) 「Key Valueオブジェクト」を最適に複数サーバに分散配置する当社独自の技術
トランザクション制御によるデータ保証
サーバを最大3重化の冗長構成にしてデータ管理し、当社独自のホットスポット・ミラーリング技術(注1)により、複数サーバに保持したデータを瞬時に同期します。サーバダウン等の障害発生時は、別サーバのデータに秒レベルで切り替わり、トランザクション制御により、データの一貫性を保証します。
(注1) ミラーリング処理のオーバーヘッドを極限まで効率化した高速化技術
業務の無停止運用
サーバダウン等の障害発生時は、複製した別サーバのデータへのアクセスに、秒レベルで切り替えるため、業務影響を最小限に抑えることができます。また、各サーバを縮退して運用ができるため、システムを止めることなくサーバをメンテナンスでき、縮退したサーバの組み込み時はデータを復元します。
通信経路の多重化
通信経路を2重化し、両系統の通信経路に対して同時にデータを送信します。受信側では、いずれかの通信経路からのデータ受信で、通信を継続します。これにより、片系の通信経路異常時にも、アプリケーションは通信経路の障害を意識することなく、処理を継続でき、性能の劣化もありません。
サーバノードの異常監視
XTPサーバノードの生存確認を実施し、ノードの異常を早期に検知できます。これにより、ノードの異常発生時に、異常が発生したノードの迅速な切り離しを行い、縮退運転に移行することが可能です。
標準Javaインターフェース
標準Javaインターフェース
Javaアプリケーションからキャッシュを操作する標準Javaインターフェース(JCache)を提供します。キャッシュのデータ構造はKey-Value型(注1)のシンプルな構造のため、複雑なRDBの設計やSQLの知識がなくても、Javaの知識だけでアプリケーションが開発できます。
(注1) 任意のデータ(Value)と、そのデータにアクセスするためのキー(Key)をペアで管理するデータ管理方式
データベースの非同期更新機能
データベースの非同期更新機能
キャッシュ上のデータ更新の契機で、キャッシュアクセスのレスポンスを保証しながら、非同期でデータベースへ書き込み、データ永続化を行う機能です。キャッシュ上のデータとデータベースのデータのマッピング定義を行うだけで、キャッシュとデータベースのデータを連携させることができます。
運用監視機能
運用監視機能
キャッシュの運用監視を行うための機能を提供します。キャッシュに関する性能情報(単位時間あたりの処理数他)や状態(排他待ち状況他)を表示することができます。また、管理コンソールによりサーバノードの動作状態やメモリ使用状況を簡単に確認することができます。