本製品は2017年7月24日をもって販売を終了いたしました。
この度、財団法人日本産業デザイン振興会(東京都港区)より、2009年度のグッドデザイン賞(注1-1)の受賞結果が2009年10月1日に発表されました。ネットワーク領域部門、業務用・公共用ソフトウェアにおいて、サーバの自動化・可視化ソフトウェアである富士通の「ServerView Resource Coordinator VE」が、2009年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。
ユーザー像とサーバのライフサイクルに基づいた利用シナリオを徹底的に検証しました。 ユーザー像に合わせた2つのGUIを提供することで、一般的なオフィスユーザーであれば誰でも直観的にサーバの稼働状況を把握することができ、SEやCEは効率的に管理業務を遂行することができます。このGUIを通じて、ユーザー同士が密接なコミュニケーションをとることができるため、SEやCEが常駐しない小中規模オフィスでも、低コストで簡単にサーバを導入し、運用していくことができます。
ユーザーのITスキルを問わず誰でも操作できるように、複雑な情報を省き、ハードウェアと連動した直観的なGUIを実現しています。これにより、従来SE/CEが行っていた運用・障害対応・保守などの作業に一般ユーザーが関われるようになりました。
表示情報の一覧性の確保、機能の妥当性などの検証を行い、ヒューマンエラーを誘発しない安心・安全なGUIにしています。
使用電力を収集して「見える化」するだけではなく、物理サーバと仮想サーバの情報の一覧性を確保し、操作性を統一したGUIを持つブレードビューアを提供することで、物理サーバと仮想サーバの簡単な一元管理を実現します。このGUIによって仮想化による管理の複雑さ解消して運用コストを削減します。
仮想化に対応したサーバであっても「誰でも簡単にサーバ管理」ができることに徹底的にこだわりました。そこで、開発者と共にユーザー像と利用シナリオについてのヒアリングとプロトタイプ評価を繰り返すことでユーザーのセグメント、ワークフローの整理、表示情報の一覧性の確保、機能の妥当性や表示文字数の検証を行ない、サーバ管理業務におけるユーザー像の拡大と業務負荷の軽減を実現することができました。
従来までのサーバ管理ソリューションに求められる価値は、「価格・機能・性能」の3つでした。しかし本製品では、他社のどの製品でも提供できていない「誰でも簡単に行なえるサーバ管理」の実現を目指して、GUIの「使いやすさ、分かりやすさ」という新たな価値を追求するための開発プロセスの改革を実施しました。このプロセス改革がもっともデザイナーにとって苦労した点です。
プロデューサー | 富士通株式会社 プラットフォームソフトウェア事業本部
第二プラットフォームソフトウェア事業部 事業部長代理 酒井勝 |
---|---|
ディレクター | 富士通デザイン株式会社 デザインディレクター 石井宏昌 |
デザイナー | 富士通デザイン株式会社 平松広司、加藤沙織 |
(注1-1)「グッドデザイン賞」は、1957年に通商産業省(現:経済産業省)によって設立された「グッドデザイン選定制度」を継承し、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会の主催事業として運営される、総合的なデザイン評価・推奨制度です。