IPCOM EXシリーズ 機能統合のメリット
富士通のネットワークサーバIPCOM(アイピーコム)EX INシリーズ(統合型ネットワークサーバ)およびSCシリーズ(UTM型ネットワークサーバ)での機能統合のメリットについて解説します。
掲載日:2007年10月30日
目次
はじめに
IPCOM EX INシリーズは、サーバフロントのネットワークに必要な機能を1台で提供する統合機です。
IPCOM EX SCシリーズは、様々な脅威に対応するセキュリティ統合機(UTM:Unified Threat Management(統合脅威管理))です。
IPCOM EXが提供する統合機は、単なる機能の集約ではなく、より緊密に機能を統合化し高品質なシステムの構築をお手伝いします。
統合機としてのメリットは、次のようなことです。
- システムとしての信頼性保証
- トラブル切り分けが容易
- シンプルな導入/運用
- 初期費用(装置費用、構築費用等)の低減
- 運用コスト(サポート費用、省スペース、省電力等)の低減
また、逆に統合機の一般的なデメリットは次のように言われています。
- 故障リスクが1点に集中するため軽微の故障がシステム故障に連動
- 複数機能を使用したときの性能見積もりが困難
本稿では、上記の統合機のメリットの解説に加え、一般的に統合機のデメリットとされる事項に対するIPCOM EXシリーズの対応を示します。
統合機のメリット
システムとしての信頼性保証
- 各機能モジュール間の資源設計/パラメタ調整を開発段階で全て考慮しているため、トラッフィックの急激な変動等に対しても安定的な動作を保証します。
- 専用機の組合せシステムでブラックボックス化された各装置間の内部資源/パラメタの整合性をどう評価しますか?
- 二重化システムにおいて、全ての故障パターンにおけるシステム継続をメーカー内で開発段階にて保証します。
- 専用機の組合せシステムで、各装置内の全故障パターンでのシステム継続を保証できますか?
トラブル切り分けが容易
- ネットワークキャプチャー機能や各機能モジュール間の統一された事象ログを富士通一社の技術員が解析する事により速やかな切り分けが可能です。
- 専用機の組合せシステムで、どの装置が被疑箇所か分からない時、全ての専用機メーカーの情報提供と複数社の技術者による解析は大変です。
シンプルな導入・運用
- 負荷分散とファイアーウォール(FW)等のポリシー設定が同一ビューで、また、一括で設定できるため作業効率が向上します。
また、運用では、1台を管理すればよいため運用が簡素化できます。
- 導入・運用、たくさんのマニュアルを読んだり、様々の機器の異なる設定画面で操作するのは大変です。
初期費用、運用費用の低減
- 専用機の組合せシステムに比べ、装置の購入価格が低減します。
また、サポート費用も低減、省ペース・省電力にもなります。
一般的にデメリットと指摘されている事項への対応
故障リスク
二重化システムにおいて、全ての故障パターンにおけるシステム継続をメーカー内で開発段階にて保証するため、専用機の組合せシステムより安全です。
性能
IPCOMは単に機能をアドオンしたのでなく、機能を融合させているため、大幅な性能低下はありません。
IPCOMは複数の機能を同時使用する場合の性能実測値を提供します。
これにより、お客様のシステム要件にあった機器選定を頂くことが可能です。
目次
富士通のネットワークサーバ(IPCOM)のラインナップ
富士通のネットワークサーバ IPCOMシリーズは、システムに合わせて搭載機能を追加し、段階的な統合を可能にすることにより、常にシステムに最適なネットワーク環境を実現します。