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Japan

ETERNUS トピックス

2011年11月1日

ETERNUS DX8000 S2 series、エンタープライズクラスのラインナップを強化

圧倒的なフレキシブルさで、次世代データセンターの革新を支援

今日の情報化社会の発展により多種・多様なデータと情報量の著しい増加は、ICTシステムにおける最も大きな課題といえます。さらに、近年、クラウド・仮想化といった技術革新、目まぐるしい変化を遂げるICT社会には、事業継続をはじめ、省エネ・環境保護といった社会的責任への対応もシステムに欠かすことのできない要素です。

このようなニーズに応えるため、当社は、エンタープライズクラスのディスクアレイのラインナップを一新、『ETERNUS DX8000 S2 series』として、2011年11月1日より世界各国で販売開始しました。

DX8000 S2 seriesは、これまで培ったノウハウを結集し、富士通がグローバルに提供するストレージソリューションのコンセプト「The Flexible Data Safe」を具現化したエンタープライズディスクアレイです。多様なニーズに応える柔軟性と、データ保護を実現する抜群の信頼性を兼ね備え、これからご紹介する三つの要件「業務を止めない」「投資の最適化」「かんたん導入・運用」に対応します。

「業務をとめない」 データを保護しながら、高速にアクセスできる環境を提供

ETERNUS DX8000 S2は、さらなる高速化のため、高性能CPUの採用をはじめ、バックエンド・インターフェースやメインメモリに最新テクノロジーを採用し、内部バスの高速化を実現しました。また、ホストインターフェースを従来からサポートしているメインフレーム向けにFCLINKやOCLINK、オープン向けにFC(2Gbit/s,4Gbit/s,8Gbit/s)、iSCSI(1Gbit/s)に加え、現在利用可能な最高のスペックiSCSI(10Gbit/s)、FCoE(10Gbit/s)をサポート。これにより、従来機種比でスループットは最大3倍に大幅向上させました。

業界最高水準の処理能力で安定稼働と高速アクセスを実現
新製品ETERNUS DX8700 S2が、スループット (128kb シーケンシャルリード最大値) を当社従来機種DX8700と比較して最大3倍に大幅向上したことを解説した図

さらに、複数のサーバがストレージを共有する環境では、サーバ同士の処理がストレージ側で干渉し合うため、優先度の高い業務サーバに対して安定的な性能を提供できない場合があります。そこで、サーバ毎に必要な性能を確保するQoS(Quality of service)機能を新たにサポートすることで、サーバ側の性能チューニング設定を不要にするなど、運用負荷を軽減することで大規模なストレージ統合をはじめビッグデータにも対応します。

データセキュリティの強化として、新たに自己暗号化ドライブ(SED;Self Encrypting Drives)の搭載を可能にしました。ドライブ自身が暗号化を行うため、パフォーマンスの劣化を抑えたデータの暗号化を実現します。例えばディスクドライブの保守・予防交換、あるいは先々の装置リプレースの際、データ流出などのコンプライアンス上の問題も解消できます。

事業継続(業務継続)では、お客様の貴重なデータ資産を遠隔地へ保管する災害対策へのニーズがさらに高まっています。DX8000 S2 seriesでは遠隔地へ設置したディスクアレイへのリモートコピー機能があります。データの転送は、同一製品の間だけでなく、旧機種やエントリーやミッドレンジ機種にも対応し、コストを抑えた災対システムの構築が可能になります。また、高効率なデータ転送を実現するFCインターフェースに加え、ネットワーク直結型のiSCSIインターフェースで、コストを抑えた低帯域回線でのデータ転送も可能です。
なお、今回新たに、エントリー機種とのリモートコピーをサポートし、コストを抑えた災害対策システムの構築が可能になります。

新製品ETERNUS DX8000 S2 seriesが、異なるレンジ間や旧機種との間でもリモートコピー機能が使えることを解説した図

「投資の最適化」 最先端技術の活用により、無駄のないリソース活用を実現

DX8000 S2 series は、最先端技術を駆使した設計・開発により、環境保護・投資保護にも優れた製品となっています。
DX8700 S2では、高密度実装設計、搭載部品点数の大幅削減を行いました。内蔵バッテリーは従来の鉛から5年以上の寿命をもつニッケル水素バッテリーを採用し、有害化学物質を全廃するとともに、小型化、軽量化を実現。これにより、19インチの標準ラックに効率よく搭載することが可能です。また、高効率な電源供給モジュールと2.5"ディスクドライブの採用で、従来機種比で最大53%減注1の省電力化も実現しました。

(注1) ETERNUS DX8700 S2の2.5インチHDD(10krpm)×96搭載時とETERNUS DX8400の3.5インチHDD(15krpm)×96搭載時における当社従来比

次に、DX8000 S2 seriesは、コントローラー2台、ディスクドライブ8台からと小さい構成からスタートすることができます。その後、業務の成長やニーズにあわせて、コントローラーを最大8台、ディスクドライブは最大3,072台(記憶容量は世界最大クラスとなる4.6ペタバイト)まで拡張が可能です。これにより初期投資コストを抑え、需要にあわせた最適投資でコストの適正化を実現できます。

新製品ETERNUS DX8700 S2 が、世界最大クラスの拡張性を備えていることを搭載する主要部品の最小構成と最大構成を用いて解説した図

さらに、DX8000 S2 seriesは、最先端技術により無駄のないリソース活用を実現できます。従来よりサポートしているストレージ容量の仮想化(シン・プロビジョニング機能)に加えて、新たに『ストレージ自動階層制御機能』を搭載しました。この機能は、データのアクセス頻度を監視し、そのデータの特性に応じて、保管メディアを自動的に移動させる機能です。
例えば、使用頻度が高い業務データは超高速なSSDに、使用頻度の低いバックアップやアーカイブ用データは、大容量・低コストのニアラインディスクへデータを移動、保管が可能になりますので、データの特性に応じた管理コストの最適化が図れます。
さらに、「MAID」技術を応用し、未使用ディスクのディスク回転を停止して消費電力を削減するエコモードも従来から提供していますが、 例えば使用頻度の低いニアラインディスクにエコモードを設定することで消費電力の削減も可能になります。

ストレージ自動階層制御
ストレージ統合管理ソフトウェア ETERNUS SF Storage Cruiserと連携し、データのアクセス頻度を監視し、その特性に応じて保管メディアを自動的に移動できる自動階層制御機能を解説した図

「かんたん導入・運用」 データ量の増加や、多様な運用ニーズへ柔軟に対応

ETERNUS DX8000 S2 seriesは、誰もが使いやすいストレージで、かんたん導入・操作性を実現しています。
ETERNUS 管理用のWeb GUIは、サーバ管理者視点で「操作したい対象」と「やりたいこと」がウィザード形式で導きだされますので、直感的に選ぶだけのかんたん操作が可能です。また、このWeb GUIは、統合管理ソフトウェアETERNUS SF V15より、GUIデザイン、操作性をあわせました。これによりストレージ管理や監視、さまざまな運用機能を使う際、操作の一貫性が保たれ、より容易に運用管理を行えるようになります。さらに、業務拡張などでストレージ装置の規模が変わっても、使い慣れた 統合管理ソフトウェアETERNUS SF で運用管理ができる点も安心です。

直感的な操作が可能なETERNUSの管理ツールWeb GUIが、統合管理ソフトウェア ETERNUS SFのGUIデザインや操作性を統一し、さらに使いやすくなったことを示した図

サーバとの接続性の面では富士通製サーバはもちろん、各社サーバ・OSへの接続を可能にし、あらゆるオペレーティングシステムに対応します。また、ホストインターフェースは豊富かつ混在搭載が可能で、多様な運用ニーズに対応します。
データ量増加への対応は、ディスクドライブおよびドライブエンクロージャー注2を1台単位に業務運用中での増設が可能です。
また、ディスクボリュームの拡張を行う「LUNエクスパンション」や「ロジカル・デバイス・エクスパンション」さらに、RAID再配置を行う「RAIDマイグレーション」も可能で、業務拡張や業務の特性(信頼性重視や性能重視)などのニーズに対し、柔軟な運用が可能です。

(注2) ドライブエンクロージャー:ディスクドライブを搭載する筐体。DX8000 S2 seriesでは最大24台搭載可能。

今回ご紹介しましたエンタープライズディスクアレイ DX8000 S2 series以外にも DX S2 seriesでは、エントリー、ミッドレンジ機種まで幅広くラインナップ。「業務を止めない」「投資の最適化」「かんたん導入・運用」などの要件をクリアする多彩なソリューションと組み合わせて、ICTシステムのコスト削減、運用効率化を実現する「ETERNUS DX S2 series」にご期待ください。

ETERNUS DX S2 seriesのラインナップ図

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