概要
高性能
- 低遅延かつ広帯域な40ギガビットイーサネット、10ギガビットイーサネットをサポートしているため、転送データ量が増幅しても帯域幅に制限されることなく、アプリケーションの性能を最大化可能。
SAN/LAN統合
- FCoE(注1)のプロトコルをサポートし、SANとLANの異なるトラフィックを単一ネットワーク上で転送可能。
- 低消費電力のExtremeSwitching VDX 6740, VDX6940, VDX8770に機器を集約することにより、省スペース化、および導入 / 運用コストの削減を実現。
スイッチの仮想化
- VCS機能 (注2)により、複数スイッチ(ExtremeSwitching VDX series)を仮想的な1台の論理スイッチとして使用可能。
- トライフィックループ防止を意識することなく、全てのパスをActiveに動作させることが可能。
- VCS内で最短経路にてデータ転送し、故障時には即座に別ルートで通信し運用を継続するため、高性能 / 高信頼なネットワークの構築が可能。
高度な冗長化
- vLAG機能(注3)により、VCS内で異なるスイッチ間のリンクアグリケーション(複数の物理的な回線を仮想的に束ね、1つの太い回線として扱う機能)を容易に構成可能。
- リンクアグリケーションにより、高速なインタフェースを購入することなく広帯域化を可能にし、回線が1つダウンしても通信の継続が可能。
帯域保証
- 優先的に処理を行いたい業務の処理性能を確保するQoS (注4)機能をサポートし、ネットワークの帯域幅を超えるデータトラフィックが発生しても、指定した帯域保障値のストレージトラフィックを保証し、システムに影響なく運用の継続が可能。
- 管理ツールBrocade Network Advisorを導入することで、VCSファブリックのネットワーク監視、性能監視を支援。
仮想マシンをセキュアに移動
- AMPP機能 (注5)の適用により仮想マシンのマイグレーションを行う際に、ネットワーク上のセキュリティを自動的に維持。
(注1) FCoE:Fibre Channel over Ethernet
(注2) VCS機能:Virtual Cluster Switching
(注3) vLAG機能:Virtual LAG
(注4) QoS:Quality of Service
(注5) AMPP機能:Automatic Migration of Port-Profile
仕様・諸元
仕様
モデル名 |
ExtremeSwitching VDX |
8770-4 |
8770-8 |
スイッチング
帯域幅(全二重) |
GbE |
3,840Gbit/s |
7,680Gbit/s |
ポート間レイテンシ(注1) |
3.63μs |
ポート数 |
1GbE (RJ45) |
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1/10GbE (SFP+) |
0~192 |
0~384 |
1/10GbE (RJ45) |
 |
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40GbE (QSFP+)(注6) |
0~48 |
0~96 |
GbEサポート
メディア |
1000BASE-SX SFP |
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1000BASE-LX SFP |
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1GBASE Copper
SFP (RJ45) |
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10GBASE SR SFP+ |
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10GBASE LR SFP+ |
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40GbE SR QSFP+ |
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40GbE LR QSFP+ (注2) |
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Direct Atacched Cable (Copper Twinax) |
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機能 |
Layer 2 switching |
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Layer 3 switching |
(注4) |
(注4) |
VLAN |
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 |
Spanning Tree
Protocol |
STP, RSTP, MSTP, PVST+, PVRST+ |
IGMP snooping |
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Layer 2 access
control lists |
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VCS(注3) |
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LAG/vLAG |
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AMPP |
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DCB |
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FCoE(注4) |
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iSCSI-SAN接続 |
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QoS |
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ISL trunking |
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Port拡張(注4) |
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保守管理機能 |
IPv4/IPv6管理, Switched Port Analyzer(SPAN), Telnet, SSHv2, SNMP v1/v2c/v3, sFlow |
エアフロー(注5) |
フロントアクセス |
 |
 |
リアアクセス |
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外部インターフェース |
Ethernet(10/100/1000BASE-T)、
RS-232(RJ45)、USB |
(注1)接続条件により値が異なります。
(注2)NOS v4.1.2ac以上からサポート。
(注3)NOS v4.0.1b1以上が適用されている場合はオプション手配不要です。
(注4)オプションライセンスの手配が必要です。
(注5)装置前面(ポート側)から背面(電源側)へ通気するフロントアクセス、または装置背面から前面へ通気するリアアクセスに対応した本体装置を選択可能です。
(注6)40GbEポートは10GbE×4ポートへBreakoutすることが可能。VDX 6940-144Sは、Breakout未サポートです。
設置諸元
モデル名 |
ExtremeSwitching VDX |
8770-4 |
8770-8 |
外形寸法 [W×D×H] |
幅 [W] |
437mm |
440mm |
奥行き [D] |
610mm |
660mm |
高さ [H] |
347mm |
662mm |
質量 |
最大86.2kg |
最大165.6kg |
電源条件 |
電圧 |
AC200~240V / DC-48V
(注1) |
相数 |
単相 |
周波数 |
50Hz、60Hz |
最大所要電力 |
2,872W |
5,644W |
最大発熱量 |
10,339kJ/h |
20,318kJ/h |
周囲環境条件
(動作時) |
温度 |
0~40℃ |
湿度 |
10~85%RH |
電源条件
コンセント |
AC100V
仕様 |
必要コンセント数 |
 |
コンセント形状 |
 |
AC200V
仕様 |
必要コンセント数 |
2~4 |
3~8 |
コンセント形状 |
ロック式3ピン アース付(NEMA L6-20P)(注1) |
(注1)DC-48V仕様に電源ケーブルは添付しておりません。
サポートサーバ/ストレージ
サポートサーバ
メーカー名 |
機種 |
富士通 |
基幹IAサーバ PRIMEQUEST |
SPARC Enterprise, PRIMEPOWER, S series |
PCサーバ PRIMERGY |
Oracle |
Sun Fire, Sun Blade, Sun Enterprise |
HP |
HP9000 series, Integrity (注1) |
IBM |
pSeries, RS/6000, System p, Power Systems (注1) |
その他 |
各社PCサーバ |
(注1)他社サーバ接続につきましては、今後順次拡大予定です。
サポートストレージ
メーカー名 |
機種 |
ハイブリッドストレージシステム |
富士通 |
ETERNUS ハイブリッドストレージシステム |
ディスクストレージシステム |
富士通 |
ETERNUS ディスクストレージシステム |
テープライブラリ |
富士通 |
ETERNUS テープライブラリ |
特長・機能
高性能
- 40ギガビットイーサネット、10ギガビットイーサネットをサポートし、低遅延かつ広帯域なネットワーク構築が可能です。転送データ量が増幅しても帯域幅に制限されることなく、アプリケーションの性能を最大化できます。
SAN/LAN統合
- FCoE(注1)のプロトコルをサポートし(オプション)、SANとLANの異なるトラフィックを単一ネットワーク上で転送できます。これにより、ハードウェア点数の削減や省スペース化、導入 / 運用コストの削減を実現します。さらに、低消費電力なExtremeSwitching VDX 6740, VDX6940, VDX8770に集約することにより、大幅な省電力化が期待できます。

スイッチの仮想化
- VCS機能(注2)により、複数のExtremeSwitching VDX seriesを仮想的な1台の論理スイッチとして使用可能です。隣接装置を認識すると自動でVCSを構築するため、マニュアル設定は不要で、スイッチを増設したり、帯域が不足している経路にカスケードパスを追加できます。また、従来のネットワークではトラフィックのループを防止するため、STP(注3)による複雑な構成設計が必要でしたが、VCSではループを意識することなく、全てのパスをActiveに動作させることができます。これらにより、ネットワークのスループットを2倍以上に向上するとともに、運用負荷の軽減と高可用性を同時に実現します。またVCS内で最短経路でデータ転送し、障害時には即座に別ルートで通信し運用を継続するため、高性能 / 高信頼なネットワークを構築可能です。
高度な冗長化
- vLAG機能(注4)により、異なる筐体間でリンクアグリケーションを容易に構成できます。リンクアグリケーションにより、複数の物理的な回線を仮想的に束ね、1つの太い回線として使用できます。これにより、ネットワークをく広帯域化すると共に、障害で回線が1つダウンしてもパスが冗長化されているため、通信の継続が可能となります。さらに、ExtremeSwitching VDX seriesのvLAG機能では、パスの冗長化のみならず、VCSを構築する異なるスイッチ間のリングアグリケーションに対応し、より高度な冗長化を施したネットワーク構築を実現します。
帯域保証
- ストレージ統合環境において、優先的に処理を行いたい業務の処理性能を確保するQoS機能(注5)をサポート。従来のLANとSANの異なるトラフィックを同一ネットワーク上で通信する際、ネットワークの帯域幅を超えるデータトラフィックが発生しても、指定した帯域保証値のストレージトラフィックを保証し、システムに影響なく運用を継続します。また、帯域保証値は容易に変更が可能なため、流動的なデータトラフィックに対し、柔軟な運用が可能となります。
さらに管理ツールBrocade Network Advisorを導入することでVCSファブリックのネットワーク監視、性能監視を支援します。
仮想マシンをセキュアに移動
- AMPP機能(注6)により、VMwareのvMotion等で仮想マシンをマイグレーションする際、移動先のポートへ同じポート設定(ACL(注7)、VLAN等)を自動適用できます。従来、仮想マシンのマイグレーションを行う場合は、移設元ポートのセキュリティを解除し、移設先ポートに設定し直すか、セキュリティを設定せずに運用されていました。ExtremeSwitching VDX seriesは、AMPP機能の適用により、仮想マシンのマイグレーションを行う際に、ネットワーク上のセキュリティを自動的に維持します。
充実のサポートサービス
FUJITSU Managed Infrastructure Service SupportDesk
(注1) FCoE:Fibre Channel over Ethernet
(注2) VCS機能:Virtual Cluster Switching
(注3) STP:Spanning-Tree Protocol
(注4) vLAG機能:Virtual LAN
(注5) QoS:Quality of Service
(注6) AMPP機能:Automatic Migration of Port-Profile
(注7) ACL:Access Control List
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