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Fujitsu

Japan

Brocadeのイーサネット・ファブリックを要に変化に強い次世代クラウドサービス基盤を構築
シンプルな運用と災害対策も視野に入れ事業拡大を担う

株式会社BSNアイネット様 外観図

株式会社BSNアイネット様 導入事例


新潟県のICT分野をリードするBSNアイネット。同社は、次世代クラウドサービス基盤の要となるネットワークにBrocade® VDX® 2730、6720を採用しました。仮想化に最適化された先進のネットワーク・アーキテクチャを実現するBrocadeのイーサネット・ファブリック技術により、これまでにないシンプルなネットワーク環境を実現し、同時に広域かつ広帯域なネットワークにストレージも統合することで、効率性の追求とハイレベルな運用性を目指します。

[ 2013年12月16日掲載 ]

導入事例 株式会社BSNアイネット様 (778 KB)(A4・2ページ)


【導入事例概要】
国名 日本
業種 ICTサービス
ハードウェア Brocade VDX2730(PRIMERGY コンバージドスイッチブレード)
Brocade VDX6720 コンバージドスイッチ
FUJITSU Storage ETERNUS NR1000 F2240 ネットワークディスクアレイ
FUJITSU Server PRIMERGY BX400 ブレードサーバ
FUJITSU Server PRIMERGY BX920 S3 ブレードサーバ

「勉強会の開催や質問に対する迅速な回答、技術的支援、日本語マニュアルの提供など、富士通とBrocade社が一体となったサポートはとてもありがたかったです」

導入前の課題   導入による効果
  • コストを抑えながら容易に増強できる次世代クラウドサービス基盤を実現したい
  • Brocade VCSによりスイッチのシンプルな運用、容易な増強を可能に。またストレージネットワークを実現しストレージの有効活用を促進
  • 遠隔拠点との効率的なバックアップによりDRを実現したい
  • ETERNUS NR1000 series のデータ圧縮機能や重複排除機能とSnapMirror機能との連携により、ネットワーク負荷を抑えながら確実なデータレプリケーションを実現
  • イーサネットファブリックなど最新技術を導入するため、きめ細やかなサポートを受けたい
  • 富士通とBrocade社が密に連携し、質問への迅速な回答はもとより、技術的サポート、日本語マニュアルの提供など導入や運用をきめ細かく支援

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導入の背景

クラウドサービス事業拡大に伴うサービス基盤の見直し

株式会社BSNアイネット 廣井智雄氏の写真
株式会社BSNアイネット
事業推進部
部長
廣井 智雄 氏

地域社会の発展にICTの活用は欠かせません。1966年設立以来、新潟県の発展に寄与し、県内のICT分野をリードしているのが、BSNアイネットです。豊富な実績に裏付けられた高い専門性と技術力を駆使し、新潟県を中心に日本全国の公共機関や企業に対し、コンサルティングからシステムインテグレーション、パッケージ、セキュリティ、ネットワーク、アウトソーシングまでトータルサービス&サポートを提供しています。
同社のさらなる飛躍に向けたターニングポイントは、2009年、自社データセンターをベースに提供するクラウドサービス「iNET IMAGE BANK」のスタートです。同社のクラウドサービスの特徴について「一般的なパブリックサービスというよりは、これまでお客様に提供してきたICTサービスの延長線上にあります」と、BSNアイネット 事業推進部 部長 廣井智雄氏は話します。

「iNET IMAGE BANK」では、仮想サーバーホスティング、仮想クライアントデスクトップ、自社開発したパッケージを活かしたSaaS、DR(ディザスタリカバリー)などのサービスを提供。DRサービスは首都圏の企業からの問い合わせも増えています。
2013年、クラウドサービス事業が順調に拡大するのに伴い、今後を見据え、クラウドサービス基盤の見直しが必要な時期を迎えていました。「クラウドサービス事業の成長に基盤の拡張は不可欠です。しかしコストや運用工数が増大してはサービスとして成り立ちません。また新しいサービスの展開など変化への柔軟な対応も必要です。投資対効果、効率性、柔軟性に優れた次世代クラウドサービス基盤が必要でした。」(廣井氏)。

導入のポイント

VDX採用のポイントはファブリック技術によるデータセンターネットワークの最適化

次世代クラウドサービス基盤の構築で重要な鍵となったのがネットワークでした。従来のネットワークにおける課題について「既存のクラウド基盤はPRIMERGY ブレードサーバ BX400のスイッチブレードにストレージを直接つないでいるため、ストレージの有効活用ができず投資対効果の面で課題がありました。この課題を解決するべくストレージネットワークの構築を目的の1つにしました」と、同社 事業推進部 マネジャー 坂田源彦氏は話します。
また、増強の容易さや効率的な運用の観点から、仮想化やクラウド環境に最適化されたネットワーク・アーキテクチャ、イーサネット・ファブリックの適用も重要なポイントとなりました。

株式会社BSNアイネット 坂田源彦氏の写真
株式会社BSNアイネット
事業推進部
マネジャー
坂田 源彦 氏

同社の要件を満たすスイッチとして、「iNET IMAGE BANK」の基盤構築を支援する富士通は、ブレードサーバPRIMERGY内蔵のコンバージドスイッチブレードBrocade VDX2730とBrocade VDX 6720を提案しました。「FC-SANにおいてBrocade 社がリーダーであることは認識していました。その実績ある技術がイーサネットに適応していること、すでに多くの企業で導入効果が実証されているBrocade VCS(Virtual Cluster Switching)(以下VCS)ファブリック技術が使えることは非常に魅力的でした」(坂田氏)。
同社は、リプレースを迎えていた社内の仮想環境においてBrocade VDXの導入テストを実施。テスト結果が良好だったことから、2013年6月、社内環境に正式導入を決定し、同年8月に本稼働。社内環境での構築経験をもとに次世代クラウド基盤への導入を進めることにしました。

システムの概要

ストレージはDRの観点も重視し実績からETERNUS NR1000F seriesを採用

今回、ファブリックスイッチに加え、もう1つ、重要な要素を担う製品があります。それが、高性能・高信頼ストレージとしての役割はもとより DRを実現する富士通のネットワークディスクアレイ ETERNUS NR1000F seriesです。
「次世代クラウドサービス基盤では遠隔拠点との間でDRを実現していきます。その方法として当社が提供している広域災害対策サービスの仕組みを活用することにしています。他事業者と相互連携し、それぞれのデータセンターにETERNUS NR1000F seriesを導入してDRを実現するというものでETERNUS NR1000F seriesの実績を高く評価しています。vSphere、SRM(VMware vCenter Site Recovery Manager)との高い親和性に加え、データ圧縮機能や重複排除機能により転送データ量を大幅に削減でき、SnapMirror機能との連携でネットワーク負荷を抑えながら確実にデータレプリケーションが行えます」と坂田氏は話します。
次世代クラウドサービス基盤の構成は、ブレードサーバ PRIMERGY BX920 S3とPRIMERGY コンバージドスイッチブレードBrocade VDX2730の組み合わせでサービス展開に連動し柔軟かつ迅速にスケールアウトしていきます。また、LAN/SAN統合によりBrocade VDX2730に集約したことでスイッチブレードの台数を1/2に抑え、コスト削減が図れました。
さらに、Brocade VDX2730とETERNUS NR1000F seriesの間にBrocade VDX6720を中継することでストレージネットワークを実現。2台のBrocade VDX2730と、2台のBrocade VDX6720にVCSを適用しています。
次世代クラウドサービス基盤の本稼働は、新しい基盤上で動くSMB(Small and Medium Business)市場向けのDaaSサービス「iNET IMAGE BANK DaaS」がスタートする2013年11月1日としました。「新しいDaaSサービスはマルチテナント環境で利用するため、1台のETERNUS NR1000F seriesを論理的に分割するMultiStore機能などマルチテナントで利用できることもETERNUS NR1000F seriesの採用理由の1つでした」(坂田氏)。

iNET IMAGE BANK クラウドサービス基盤(第1データセンター) 概要図

導入の効果と今後の展望

富士通とBrocade社が一体となったサポートが導入、運用を支援

構築プロセスでは、富士通とBrocade社の連携によるきめ細かなサポートがスムーズな構築に貢献したと坂田氏は振り返ります。「VCSなどは初めて触れる技術でしたから、勉強会の開催や質問に対する迅速な回答、技術的支援など、富士通とBrocade社が一体となったサポートはとてもありがたかったです。またBrocade製品の英文マニュアルを日本語に訳した実用的な富士通のマニュアルは、チームでの知識の共有に役立ちました」(坂田氏)。
次世代クラウドサービス基盤は、他社製品との接続などのテスト終了後、1週間程度の構築期間で予定通りに本稼働。本基盤上では、新たなサービスとして提供している「iNET IMAGE BANK DaaS」も稼働しています。「iNET IMAGE BANK DaaS」は地域の中堅・中小企業の競争力強化につながるサービスとして注目を集めています。
今後について「VCSのメリットを最大限に活用したいですね。複数の物理スイッチを1台の仮想スイッチで論理構成ができる。スケールアウトに拡張する際もネットワーク構築の自動化により、つなぐだけです。スイッチを冗長化してもアクティブ/アクティブ構成のVCSなら帯域増強が行え、物理結線のみで作業は完了します。VCSを使って、広域かつ高帯域なネットワークをシンプルに実現していきたい」と話す坂田氏。「富士通とBrocade社には、きめ細かなサポートとともに先進的な提案もお願いいたします」と廣井氏は期待を述べます。
豊かな地域社会の実現に貢献するBSNアイネット。同社の取り組みを、富士通はこれからも先進技術と総合力を駆使し、Brocade社とも密に連携をとりながら支えていきます。

【株式会社BSNアイネット様 概要】
所在地(本社) 〒950-0916 新潟県新潟市中央区米山2丁目5番地1
代表取締役社長 川﨑 嘉朗
創立 昭和41年4月1日
資本金 2億円
売上高 120億円 (平成25年3月期)
従業員数 520名 (平成25年4月1日現在)
事業内容 システムインテグレーション(官公庁・地方自治体分野、医療分野、保健福祉分野、民間分野)、アウトソーシングサービス(受託情報処理サービス・IDCサービス)、ソフトウェア開発、システム販売、コンサルテーション
ホームページ 株式会社BSNアイネット様 ロゴ
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本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。

製品情報

コンバージドスイッチ 製品図

SANとLANを統合し、卓越した運用性と拡張性を提供
コンバージドスイッチ

ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ 製品ラインナップ画像

ネットワーク処理とファイルシステム処理を一体化し、高速化を実現した高性能・高信頼のファイルサーバ
ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ