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Fujitsu

Japan

全事務職員向け仮想デスクトップ基盤にETERNUS TR seriesを導入
安定したパフォーマンスが全国160拠点4,300人の働き方改革推進に貢献

太陽生命保険株式会社様 導入事例


生命保険を通じて日本のご家庭に安心をお届けする太陽生命。同社は成果の最大化を目指す働き方改革の実現に向け、本社・全国160拠点4,300人の全事務職員を対象に仮想デスクトップを導入しました。その基盤には富士通の仮想化環境専用ストレージ ETERNUS TR seriesを採用。簡単設定のため構築期間を大幅に短縮でき、全国拠点への展開もスムーズかつ短期間で完了。自動QoSによるチューニングレスで、安定したパフォーマンスと運用の効率化の両面を実現し、利用開始以来、安定稼働を続けています。同社の日々の業務を支えるとともに働き方改革の推進に貢献しています。

[ 2017年8月21日掲載 ]

導入事例 太陽生命保険株式会社様 (1.11 MB )(A4・2ページ)


【導入事例概要】
国名 日本
業種 保険業
ハードウェア FUJITSU Storage ETERNUS TR series 仮想化環境専用ストレージ
FUJITSU Server PRIMERGY PCサーバ
ソフトウェア 仮想化ソフトウェアVMware Horizon 7
ネットワーク仮想化 VMware NSX

「ETERNUS TR seriesは構築が容易であり、システム導入時に用途に応じた個別の事前チューニングも必要としません。また仮想デスクトップの100台追加も50分程度でできるなど展開も容易です。段階的に仮想マシン台数を増やしていきましたが、問題は一切起きることなくスムーズかつ短期間で全拠点に展開できました。ストレージに手間がかからなかったことが大きなポイントになったと思います」

【課題と効果】
導入前の課題 導入による効果
  • 4,300人が利用する大規模仮想デスクトップで、運用負荷を軽減しながら安定したパフォーマンスを維持したい
  • 自動QoSによるチューニングレスで安定したパフォーマンスを実現。フラッシュヒット率100%、レイテンシー平均1ミリ秒を維持、全国160拠点の業務を支える
  • 仮想デスクトップ環境で障害が発生したときにボトルネックを迅速に特定したい
  • 仮想マシン単位でサーバ、ネットワーク、ストレージレベルでのパフォーマンスの可視化が可能に。性能劣化や障害発生時のボトルネック特定の迅速化を実現
  • 太陽生命の業務に欠かせないICTインフラとなるため、充実したサポート体制を確立したい
  • 富士通ブランドによる安心と信頼に基づく、きめ細かなサポートにより迅速なトラブル対応を実現。また太陽生命IT企画部、T&D情報システム、富士通との密な連携により安定稼働を支援

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導入の背景

スマートワークの実現に向けて全国160拠点に仮想デスクトップを導入

累計販売件数235万件を突破した契約組立型商品「保険組曲Best」をはじめ、家庭市場に強みを持つ生命保険会社として主婦層を中心に支持されている太陽生命。「健康寿命の延伸」が社会的課題となる中、業界初の認知症を保障する「ひまわり認知症治療保険」、内務員がお客様を訪問しお支払い手続きをサポートする「かけつけ隊」などシニアマーケットでのトップブランド構築に向けた革新的な商品・サービスは多くのお客様に大変好評を博しています。

同社は時代の変化を先取りした「最良の商品・サービス」をご家庭にお届けする生命保険会社を目指し、保険金支払デジタル化、ICTを活用したお客様サービスの向上など業界に先駆けて様々な業務改革を実現してきました。


池田 睦 氏
太陽生命保険株式会社
IT企画部
課長

現在、同社が取り組む業務改革の重要テーマの1つがスマートワークです。「スマートワークとはより生産性高く効率的に働き、最大の成果を出すということです。業界最高水準の業務効率・業務品質、強い営業力、高いお客様満足の実現に向け、先進的なICTを活用し仕事の仕組みを変え、働き方改革を進めています」と太陽生命の池田睦氏は話します。

スマートワークの実現に向け、2015年の本社移転に伴い、本社の事務職員600人を対象に仮想デスクトップを導入。作業ではなく新たな価値を生み出す仕事に集中できるように、オフィス内どこでも業務が行える環境の構築、ペーパーレス化の徹底を図っています。本社での実績を踏まえ、2016年に全国160拠点に仮想デスクトップを展開するプロジェクトがスタート。本社600人を含む4,300人の事務職員が日々の業務で利用する仮想デスクトップには、安定したパフォーマンスの維持が不可欠でした。

導入のポイント

安定したパフォーマンスと運用の効率化の両面から
仮想化環境に特化したETERNUS TR seriesを選択

4,300人が利用する仮想デスクトップ1台1台に対し、安定したパフォーマンスを維持していくためにはストレージの設計や運用が複雑化します。「どこから考えるべきか、悩みました」と太陽生命をはじめT&D保険グループのICTインフラを担うT&D情報システムの谷口暢哉氏は話します。課題解決へのターニングポイントとなったのが、富士通の仮想化環境専用ストレージETERNUS TR seriesとの出会いでした。

「物理の仕組みではなく仮想化環境からのアプローチとして、以前から米国ティントリ社の仮想化に特化したストレージに関心を持っていました。ストレージ側で仮想マシン1台1台を認識できるといった特徴は、仮想化環境でのストレージの運用に大きなメリットをもたらします。本社の仮想デスクトップ導入を含め太陽生命において豊富な導入実績を持つ富士通さんから、米国ティントリ社のOEM製品 ETERNUS TR seriesがリリースされたと知って、すぐに提案してほしいとお願いしました」(谷口氏)。


谷口 暢哉 氏
T&D情報システム株式会社
テクニカルサポート一部
IT基盤管理一課
マネージャー

大規模仮想デスクトップ基盤を支えるストレージの運用では、安定したパフォーマンスの維持と運用の効率化の両面が重要となります。「ETERNUS TR seriesは自動QoS(Quality of Service)により仮想マシンの稼働状況に合わせた性能チューニングを自動で実施します。過大なI/Oの発生時もチューニングレスで性能低下を回避することができます」(谷口氏)。

同プロジェクトではストレージ仮想化製品のVMware vSANも検討しました。「今回は規模が大きいため、ソフトウェアのVMware vSANでは膨大なサーバ管理への懸念がありその対応を考慮しました。ハードウェアのETERNUS TR seriesは運用管理面でアドバンテージがありました」(谷口氏)。

導入のプロセス

製品の優位性に加え、富士通のサポート力を評価
全国160拠点への展開もスムーズかつ短期間で完了

同プロジェクトは富士通の技術支援のもとハンズオンによりETERNUS TR seriesの優位性の確認を行いました。「ETERNUS TR seriesを購入した状態から構築まで一通り研修させていただきました。ETERNUS TR seriesは収容可能な仮想マシンの台数に応じてストレージ容量が最適化されており、設計が容易なため1日で構築でき、設定作業も10分でできました」とT&D情報システムの須藤潤氏は話します。

ETERNUS TR seriesの優位性に加え、富士通のサポート力も採用のポイントとなりました。「仮想化環境専用ストレージという先進技術の採用は初めてのことでした。太陽生命の日常業務に欠かせない仮想デスクトップ基盤を支えるストレージとなるため、安定稼働の支援はもとよりトラブル時の迅速な対応などサポート面は非常に重視しました。富士通ブランドの大きな安心と信頼は採用の重要なポイントとなりました」(池田氏)。


須藤 潤 氏
T&D情報システム株式会社
テクニカルサポート一部
IT基盤管理一課

2016年4月、太陽生命はETERNUS TR series、PCサーバPRIMERGY、デスクトップ仮想化ソフトウェア VMware Horizon 7を中核とする仮想デスクトップ環境の採用を決定。2016年7月に製品納入後、同年10月から全国160拠点への展開を開始し2017年3月にすべての作業を完了しました。「ETERNUS TR seriesは構築が容易であり、システム導入時に用途に応じた個別の事前チューニングも必要としません。また仮想デスクトップの100台追加も50分程度でできるなど展開も容易です。段階的に仮想マシン台数を増やしていきましたが、問題は一切起きることなくスムーズかつ短期間で全拠点に展開できました。ストレージに手間がかからなかったことが大きなポイントになったと思います」とT&D情報システムの阿久津昌史氏は話します。


阿久津 昌史 氏
T&D情報システム株式会社
テクニカルサポート一部
IT基盤管理一課

仮想デスクトップ環境の概要図

導入の効果と将来の展望

フラッシュヒット率100%で安定したパフォーマンスを実現
仮想デスクトップ用で約47%、サーバ用で約35%のデータ容量を削減

2016年10月から各拠点での仮想デスクトップ利用の開始以来、ETERNUS TR seriesは安定稼働を続けています。導入効果について「SSDとHDDのハイブリッド構成でコストを抑制しながらフラッシュヒット率100%、レイテンシー平均1ミリ秒を維持しています。またデータ圧縮効果により仮想デスクトップ用で約47%、サーバ用で約35%のデータ容量削減を実現しています」と須藤氏は話します。

仮想化環境において性能劣化や障害発生の際、問題の切り分けが難しいといった課題を解決できるメリットも大きいと谷口氏は話します。「ETERNUS TR seriesでは仮想マシン単位でサーバ、ネットワーク、ストレージレベルのパフォーマンスを可視化できるためボトルネックを迅速に特定できます。また効果的で正確なキャパシティプランニングを行いやすくなります」。

今後の展開について池田氏は次のように話します。「ETERNUS TR seriesによる仮想デスクトップ基盤の構築により、今後約1,000台の特定業務用端末の仮想化を行っていきます。またITガバナンスの強化とともに、在宅勤務などスマートワークの領域拡大への柔軟な対応が可能となったことで災害時の事業継続のための選択肢も広がります。今回、VMware NSXを導入しネットワーク仮想化にもチャレンジしています。富士通さんにはこれからも安定稼働のサポートはもとより最新技術を活用した提案を期待しています」。

日本のご家庭に生命保険を通じて安心をお届けする太陽生命。富士通はこれからも先進技術と総合力を駆使し、社会的課題に応える同社の取り組みを支援していきます。

(注) 2017年6月時点の実績

左から
T&D情報システム株式会社 阿久津 昌史 氏、谷口 暢哉 氏
太陽生命保険株式会社 池田 睦 氏
T&D情報システム株式会社 須藤 潤 氏
【担当営業メッセージ】
富士通株式会社
第二金融ビジネス本部 保険第三営業部
井上 和弘

お客様はサーバ統合/デスクトップ仮想化にいち早く取り組まれており、今回の全事務職員向けの拡張/導入では共同で検討/選定し導入いただき高い評価をいただきました。今後も最新技術の提案と安定したICTインフラ提供との両立とサポートに努めて参りますので引続きよろしくお願いします。
【太陽生命保険株式会社様 概要】
本社所在地 〒103-6031 東京都中央区日本橋2-7-1
代表取締役社長 田中 勝英
設立 1948(昭和23)年2月(創業 明治26年5月)
総資産 7兆1,883億円(2017年3月末)
従業員数 内勤職員2,468名、営業職員8,902名(2017年3月末)
支社数 143支社・12営業所(2016年9月1日現在)
事業内容 生命保険業
ホームページ
https://www.taiyo-seimei.co.jp/新規ウィンドウが開きます
【T&D情報システム株式会社様 概要】
本店 〒330-0075 埼玉県さいたま市浦和区針ヶ谷4-2-18
代表取締役社長 木野 康雄
設立 1999(平成11)年7月15日
従業員数 658名(2017年4月1日時点)
事業内容 IT戦略の立案実行をはじめ、システム開発、システム基盤の構築、システム運用とITに関わる全般
ホームページ
http://www.td-system.co.jp新規ウィンドウが開きます

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。

製品情報

ETERNUS TR820 製品図

FUJITSU Storage ETERNUS TR series 仮想化環境専用ストレージ
大規模なサーバ仮想化環境や仮想デスクトップ環境で安定した高い処理性能とシンプルな運用を実現

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