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高いパフォーマンスとかんたん運用で仮想化の課題を解決
ETERNUS TR series
~仮想化環境専用ストレージとしての群を抜く性能

富士通株式会社 ストレージシステム事業本部 仮想ストレージ開発統括部 シニアマネージャー 恩田泰宏(中央)、小林 暢(右)、大塚将斗(左)

Tintri社のOEM製品として提供を開始した仮想環境専用ストレージETERNUS TR series。
仮想化専用としてお客様に何を提供できるのか。富士通がそこに付加した価値とは? ETERNUS TR seriesの製品化に従事するメンバーに話を聞いた。

それぞれの役割は?

 恩田

恩田近影:10年後の市場変化を見通して私たちは仮想ストレージ開発部でTintri社VMstoreのOEM製品であるETERNUS TR seriesの製品化に携わってきました。私は担当マネージャーとして、製品化の責任元として注力してきましたが、発売後は蓄積した製品知識を活かし、SEや営業と連携して拡販活動を支援しています。ETERNUS TR series以前は、メインフレームやスーパーコンピュータ向けソフトウェア開発をはじめ、前身のディスクストレージシステムのアドバンスト・コピー機能などの開発も担当していましたので、そういったことも役立っていると思います。

 小林

小林近影:ETERNUS シリーズ全体で貢献していくために製品化を進めているときは、長年ストレージに携わっていることもあり、社内の評価や製造部門との太いパイプから部署間の連携を円滑化するのも役回りでした。製品化を終えた今は、拡販・技術情報の整備、提供を担当しながら、場合によっては客先で商品説明も行うなど、営業やSEがスムーズにETERNUS TR seriesをご提案できるように販売支援業務も行っています。

 大塚

私は主にETERNUS TR seriesの製品評価の担当です。現在は、製品評価の結果をサポート部隊に知見として提供するためのドキュメント整備など、技術サポートを行っています。入社して3年目で、ずっと仮想ストレージを担当しています。

ETERNUS TR seriesはどのようなニーズに向けた製品ですか?

 恩田

お客様はTCO削減だけでなく、イノベーションに貢献するICT基盤の構築を目指し、仮想化導入の取り組みを急いでいます。しかし、サーバ性能の向上や集積度のアップによりシステムの複雑化が進み、そのために設計、運用、性能など多岐にわたる課題が出てきています。

例えば以下のような課題です。

  1. 「仮想化をしても性能が出ない」
  2. 「VMの稼働が安定しない」
  3. 「障害時の切り分け原因究明が難しい」
  4. 「導入・増設に時間がかかる」

これに対する富士通の答えが仮想環境専用ストレージ「ETERNUS TR series」です。

従来から提供しているSANとNASの汎用ストレージでは、RAIDの構成やRAIDのグループ設定、どのVMと対応させるかなど、仮想化環境への導入には高度な知識が必要で、設計も緻密に行う必要がありました。しかし、ETERNUS TR series(以下、TR series)は元々仮想化環境専用に設計されたストレージであるため、そうした作業は一切不要です。

 小林

現状、ストレージの課題を持つ新規のお客様からも既存のお客様からも引き合いがあります。サーバ仮想化ニーズではTR seriesとDX seriesやNR1000F seriesとの組み合わせで導入検討されるお客様や、TR series単体での導入を検討されるお客様もいます。VDI(デスクトップ仮想化)のニーズには、システム領域はTR series、ユーザープロファイルはNR1000F seriesや、DX seriesに置く提案をしています。VDIニーズでは現在新規が多いですが、既存のVDIに問題がある場合にはリプレースして、ソフトウェアのみ流用というケースもあります。

ストレージ環境は年々多様化していますので、お客様のニーズ・要件ごとに、最適な提案をしています。

 大塚

大塚近影:さらなるサポートスキル向上を目指して富士通ストレージ製品は大きく4つに分かれています。高信頼・高性能な「基幹系」、仮想化・運用がキーワードとなる「情報系」、低価格・大容量の「データサービス案件」、そして重複排除・低価格の「バックアップシステム」です。

TR seriesは「情報系」に位置します。富士通のメリットは単体として優れた製品を提供できるだけでなく、富士通の長い歴史の中で培われた豊富な製品群を活かせることです。私たちはそれらを組み合わせたソリューション提案力に自信を持っています。そして、サポートセンターも全国的に展開し迅速なトラブル対応を可能にしています。マニュアルなどのTR seriesのドキュメント類も単なる翻訳ではなくお客様がお困りになるだろう点などを考慮して評価で得られた情報なども付加しています。

富士通ストレージのポートフォリオ

世界初のOEM化にこぎつけたETERNUS TR seriesの発売までの経緯とは?
またどのように協力体制を築かれたかのでしょうか?

 恩田

ICTの新技術は北米発のものが多いため、富士通では北米にリサーチセンターを置いて新しい技術のウォッチを続けています。米国Tintri社は2008年に設立された会社で、最初のVMstoreが出荷されたのは2011年、ほんの3年前です。しかし、急激な成長を遂げ、ワールドワイドでは1,000台以上が稼働、VM数が20万台を突破しています。Tintri社の技術力は非常に高く、国内外で評価されており、当時からその性能は群を抜き完成度の高い製品でした。今回はTintri社としても初めてのOEM契約で、VMstoreのOEM化は世界初です。

OEMのプロジェクトが立ち上がったのは今年の3月。2012年に設立したティントリジャパン社(以下Tintri社)とはコミュニケーションを密に効率化を図り強力な体制を組み、約半年で市場に提供しました。かなり短い期間でしたがETERNUSブランドで出す以上、高い品質は最優先事項。内部の関連部門の協力も密にしていかなければうまくいきません。サポートや量産、OEM契約に関しては法務や購買といったセクションと先手で課題を洗い出し、問題解決を図りました。

そして、お客様に満足いただけるための富士通独自の基準をクリアしないと製品を発売することはできません。Tintri社とは基準が違っていましたが、特にティントリジャパン社のご協力もあり、富士通の技術者や評価部門が製品を熟知して妥協することなく評価に当たりました。それだけに、品質にも十分自信があります。

 大塚

今回は、出荷までの期間をいかに短縮するかでした。初めて触る製品でしたのでTintri社のドキュメントを読んで理解し、その情報を評価部門に正確に伝えるのがまず一苦労でしたが、レスポンスの早さなど富士通の評価部門とTintri社の対応には感謝しています。私は先日、サポートスキル向上のために、米Tintri社が行う社内サポート教育のトレーニングプログラムに参加してきました。2週間に及ぶタフな内容で、内部的ファイルシステムの構造の理解なども進みました。Tintri社と富士通の距離が大きく縮まったと考えています。

こうした学習の成果としては、これまでTintri社に頼っていた部分を自分たちで吸収できるようになりました。今後は自分たちが障害対応のノウハウなどをセカンドラインを含めたサポート部門に広めていき、TR seriesの付加価値を上げていきたいです。

ETERNUS TR seriesの優位性とは?

 大塚

大塚近影

TR seriesの優位性は以下の4点あります。

  1. コストパフォーマンス
  2. 性能安定性
  3. 性能情報の見える化
  4. 導入の容易性
 

TR seriesはオール・フラッシュストレージに迫る性能とHDDストレージ並みの低価格化を実現しています。重複排除と圧縮により少ないフラッシュメモリでもほとんどのI/Oを受け持ち高いパフォーマンスを実現し、また自動QoS(Quality of Service)による各VMのリソース確保も行っているため、性能は非常に安定しています。ストレージの管理画面からVM側の状態を把握できる点も画期的です。そして、複雑なストレージ設計なしにTRseriesを増設するだけで、容量・パフォーマンスの追加が可能なのです。

 小林

簡単に補足しますと、仮想化環境でストレージのパフォーマンスを得ようとすると、フルフラッシュのストレージという選択肢がありますが、フルフラッシュは大変高価です。TR seriesはSSDとHDDを1:9の割合で搭載していますが、アクセス頻度の高いデータをSSDに自動で配置するため、TR seriesのI/O処理の99%以上が高速なSSDで処理できるよう設計されています。さらに、データは重複排除と圧縮を経てSSDに書き込まれるため、SSDの容量効率を上げ、サーバアクセスのフラッシュヒット率を高めることができます。

これによりHDDのディスクストレージシステムに比べ、パフォーマンス確保のために必要なHDDの数も削減できます。Tintri社が行ったハイブリッドストレージとの比較テスト結果では、HDDを1/6に削減しても同様のパフォーマンスを実現しています。このため、省スペースや省電力にも貢献できます。

また、複数のVMのうち1つの負荷が急激に上がった場合でも、それにひきずられることなく自動QoSで一定のリソース確保ができるため、他のVMのパフォーマンスが低下することはありません。通常、汎用ストレージでは性能が落ちた原因の追及が困難ですがTR seriesの管理画面ではVM単位でレイテンシーを追うことも可能で、どのVMの、どこ(ホスト、ネットワーク、ストレージ)が原因で装置全体のパフォーマンスが低下しているかも一目で判別できます。導入についてはあらかじめ仮想化環境に最適なRAID構成で出荷されるため、ストレージ設計の必要がありません。導入しIP設定してvCenter登録をすればすぐに使えます。さらに、容量やパフォーマンスが足りなくなった場合は、TR seriesを増設追加するだけで性能と容量を共に拡張できます。TR Global Center(オプション)により、32 台までのTR series、64,000 までのVMを一元管理でき、配下の全TR series のトータル性能情報表示や、各VMの性能情報の表示が可能です。

新しいビジネスのためにもう一台TR seriesの追加が必要な場合でもVMotionなどで仮想マシンを簡単に移動できます。従来のストレージだと仮装と物理に分けたマッピングが必要で、管理者に負担がかかっていましたが、TR seriesは工場で仮想化環境向けに最適チューニングされた状態で出荷され、物理を意識せずに利用できるため、こうした負荷を大幅に削減できます。

TR動画

icon-movie 製品紹介&デモ動画 (フル版) ETERNUS TR series
大規模な仮想環境に最適化した仮想化環境専用ストレージ
「ETERNUS TR series」を動画にてご紹介いたします。

実際、どのような点が注目されていますか?
営業やお客様からの声をお聞かせください。

 恩田

いくつかのお客様にTR seriesをご紹介する機会がありましたが、ご好評をいただいています。特に既に仮想化環境をご利用になっており、性能問題に直面しているお客様に響いています。例えば、VDI環境では通常仮想PC 1台で20~30IOPSが必要ですが、ブートストームの負荷上昇を考慮する場合、ある程度ストレージのパフォーマンスが必要になりますが、TR seriesなら問題ありません。VDIは大企業での導入ニーズも少なくありませんが、TintriOS 3.0では仮想PC2,000台まで利用可能です。

 小林

小林近影浜松町にある富士通トラステッド・クラウド・スクエアでは、デモや検証が可能です。TR seriesの貸出機もご用意しているのですが、ご利用いただいたお客様やパートナー様からは実際にTR seriesでの効果を実感していただいています。貸し出しは基本2週間ですが、従来のストレージと違い、構築時間がほとんど不要で、電源を入れて10分足らずで使えるようになるTR seriesですので2週間でも十分だと思っています。

新製品 ETERNUS TR820/TR850/TR880 について

 恩田

これまで物理環境で動作していたミッションクリティカルと呼ばれる業務も今後仮想化環境に移行していくと考えられます。仮想化への集約はますます進み、それらを格納するストレージには、より大容量、より高性能、より高いコストパフォーマンスが求められます。そういったニーズに応えるため、昨年Tintri社はVMstore T800 seriesをワールドワードで発表しました。弊社もTintri社発表前から評価を進め、2015年1月、ETERNUS TR seriesの新モデルとしてETERNUS TR820/TR850/TR880を発表しました。ETERNUS TR820/TR850/TR880では、HDD上のデータを圧縮することにより、実効容量で100TBの大容量化を実現し、最大で3,500 VMに対応しています。

 小林

ETERNUS TR820/TR850/TR880 には最新のTintriOS 3.1が搭載されます。TintriOS 3.1では、VMware Site Recovery Managerとの連携が可能となっており、災害対策の強力なソリューションをご提供します。今後は、Hyper-Vなどのハイパーバイザーをサポートする予定です。

今後の目標は?

 恩田

今後ますます仮想化ストレージ市場は伸びていくでしょう。年率10%以上の伸びがあると考えています。そのため、TR seriesも機能を強化していく必要があります。ハードウェアはTintri社が発表する計画にあわせてできるだけ短いタイムラグでOEM発売できるように、情報や製品をいち早く入手し、評価も早く着手し、将来的な機種もタイムリーに製品化していきたいです。今後ますますTintri社とのパートナーシップを強化していきたいと考えています。

 小林

TR seriesの認知度を向上させていきたいです。ストレージ全体としてお客様のニーズにあわせてETERNUS製品と組み合わせて提供していけるのが富士通の強みなので、最適なソリューションをご提案しお客様のお役に立ちたいと考えています。

 大塚

TR seriesはとがった製品なので個人的にも担当できるのは楽しいし、引き合いも多いです。多くのお客様に利用していただきたい気持ちが強くなっています。DX series、NR1000F seriesも含めETERNUS シリーズ全体を広く知ってもらえるよう貢献していきたいです。

 恩田

恩田近影市場の変化が激しい中でTR seriesの商談で見えてきた多様化する顧客のニーズに応える機能をETERNUS シリーズの仕様に盛り込んでいきたいと考えています。ビッグデータやクラウドが浸透する中、5~10年後の市場変化を見通せるように動いていく必要があります。そのためにはもっと深く市場を知り、これからもお客様のニーズに応える製品をつくり続けていきます。


本稿記載の肩書きや、固有名詞等は取材日、または公開日時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

掲載日:2015年1月15日

製品情報

ETERNUS TR820 製品図

FUJITSU Storage ETERNUS TR series 仮想化環境専用ストレージ
大規模なサーバ仮想化環境や仮想デスクトップ環境で安定した高い処理性能とシンプルな運用を実現

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