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Oracle Solaris Legacy ContainersでOracle Solaris 10へ移行


関連製品:SPARC M10-1, M10-4, M10-4S
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Oracle Solaris Legacy Containers注1は、SPARC Enterprise、PRIMEPOWER、Sun Fireで稼動しているSolaris 8、Soalris 9環境を、Oracle Solaris 10搭載のSPARC M12およびSPARC M10に短期間で移行するための仮想化機能です。最新のSPARC ServersのOracle Solaris 10環境上で、既存のSolaris 8やSolaris 9、およびその上で動作しているお客様資産をそのまま動作させることができます。既存のミドルウェアやアプリケーションを変更せずに利用できるため、短期間かつ低コストで最新サーバに移行することが可能です注2。また、最新サーバでこれまでの業務を動作させるため、性能向上も期待できます。

Oracle Solaris Legacy ContainersによるOracle Solaris 10への移行

Solaris 8, 9からの移行手順

現在ご使用のSolaris 8またはSolaris 9システムのイメージアーカイブを作成して、Oracle Solaris 10上に用意したSolaris 8、Solaris 9用コンテナ環境へ展開(コピー)するだけで、移行は完了です。

Oracle Solaris Legacy Containersが提供する機能

SPARC/Solaris環境は、命令セットの過去互換性、32bit/64bitのアプリ混在ができるなど高い資産継承性を持っており、基本的にSolaris 8、Solaris 9のバイナリプログラムは、Oracle Solaris 10でも動作可能です。APIの互換性も高く、ライブラリも古くからダイナミックリンクが基本になっているため、問題が起きることはほとんどありません。

しかし、Oracle Solaris 10の機能追加により、コマンドオプションが増えたり、出力結果が変わっているコマンドがいくつかあります。また、ごく一部ですが廃止されたAPIがあります。そのようなコマンドやAPIを使用している場合、Oracle Solaris 10環境ではアプリケーションの一部が動作しない場合があります。

Oracle Solaris Legacy Containersは、旧環境で使用していたライブラリ/コマンドを最新のOracle Solaris 10で動作させるための環境を提供します。旧コマンド/ライブラリを最新OS上で動作させるためのアシスト機能や、廃止されたAPIを提供するモジュールなどで構成されています。
このような仕組みにより、Oracle Solaris 10上でのSolaris 8、Solaris 9環境の動作を実現しています。

(注1)旧名称「Solaris 8/9 Containers」
注2)一部のミドルウェアで、バージョンアップが必要な場合があります。また、導入前に動作検証をお願いしています。