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Oracle OpenWorld 2013 富士通現地レポート

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富士通 Executive Solution Session

今年のExecutive Solution Sessionには、2011年、 2012年と、情熱とユーモアを織り交ぜつつ独自の鋭い語り口で富士通の技術を伝えてきたEVPの渡部と、アメリカで長くプロダクトビジネスを担当してきたEVPのKing、2人が登壇しました。

Fujitsu M10(海外ではSPARC M10を「Fujitsu M10」として販売しています。以下SPARC M10)がいかにOracle Database 12cやビッグデータに適したプラットフォームであるかをご説明し、後半はSPARC M10の導入事例をご紹介しました。

セッションには約400名の方にご来場いただき、例年以上に好評でした。最後のお楽しみ、抽選会ではラッキーな3名の方に富士通自慢の防水Windowsタブレットがプレゼントされ、セッションは盛況のうちに幕を閉じました。

Oracle OpenWorld 2013
富士通 Executive Solution Session
日時 2013年9月24日(火曜日)
テーマ The Best Platform for Oracle Database 12c and Big Data
講演資料 (8.06 MB )
スピーカー Bill King, EVP, Platform Products Group, Fujitsu America, Inc.
渡部 悟朗, EVP, Fujitsu R&D Center North America
ビデオ

富士通について

富士通は、日本国内ではサーバ市場シェアでのNo.1はもちろんのこと、スマートフォンからスーパーコンピュータ、世界中をつないでいる海底の通信ケーブルまでも製造する、国内No.1の総合IT企業を自負していますが、米国では日本ほど知名度が高い企業ではありません。

富士通グループはグローバルにビジネスを展開しており、米国には「Fujitsu America Inc.」があります。あまりご存知ない方も多いかもしれませんが、 Fujitsu America Inc.の前身はアムダール社であり、同社はメインフレーム時代のコンピュータ企業として知る人ぞ知る存在です。あのオラクル・コーポレーション(以下、オラクル社)のラリー・エリソンCEOもアムダール社の出身であることは、有名な話です。

ビッグデータと新たなチャレンジ

人々がビッグデータについて語るとき、人類が直面している新たなチャレンジについて、どれだけのことを知っているでしょうか。

新たなチャレンジの具体例として、近年の株取引におけるFlash Crashについてご紹介しました。Flash Crashとは、株取引がコンピュータによる自動売買比率が高まった(最近では80%以上)ことにより、数秒~数分の間に株価が急激に上下することです。

コンピュータによる自動売買は、高速取引やアルゴリズム取引を実現し、株の売買をする人間にとっては便利なものですが、それは時として暴走を招き、市場に莫大な影響をもたらします。
2010年5月のケースでは、わずか10分間に1兆ドルもの消失を招いたのです。

現代において、人類が自ら開発した技術と競うことはもはや困難になっています。競争は人間とコンピュータの間で行われるものではなく、コンピュータ同士で行われるべきなのです。

このような時代を制するには、より高速な処理スピードをもつコンピュータを使用することが鍵であることを指摘しました。

スピードとは

では、スピードとは、いったい何でしょうか。「スピードが何か」ということを理解するには、まずスピードを定義することが必要です。

ここで、ある商品を扱う2つの代理店を題材にして、2つのタイプのスピードを示しました。

  • レイテンシ=各顧客からの1件1件の問い合わせに回答するまでのレスポンス時間
  • スループット=1か月あたりに対応する問い合わせ件数の総量

実は、この例は、渡部自身が最近体験したある経験を元にしたものです。とある製品が故障し、問い合わせしたにも関わらず、なかなか回答してもらえなかったという実例を通して、顧客にとって大切なものは、レイテンシなのか、スループットなのかを問いかけました。

何万ものオーダーが行きかう株取引のように、膨大なトランザクションを処理するためには、レイテンシが重要であることがわかります。
そして、レイテンシが悪いコンピュータをいくら増設したとしても、スループットは向上しますが、レイテンシは向上できない、ということが、代理店の問合せに対する回答から、わかるかと思います。

ビッグデータ、Oracle Database12cを加速するテクノロジー

渡部は、ビッグデータを適切に扱う、というこれらのチャレンジは、また新たな機会を生み出す、と続けました。SPARC M10のテクノロジーがいかにビッグデータ、Oracle Database 12cを加速するかを語りました。

ビッグデータを扱う上では、システムのレイテンシとスループット、どちらも必要となるものです。このためには、大容量なメモリ、そして高いデータ転送能力、高速な演算処理能力が必要となります。

例として、気象データのリアルタイム解析処理のデモンストレーションを示しました。
気象データを扱う上では、より大量のメモリを搭載することで、解析対象のデータの時間幅を拡大するとともに、メッシュを細かくして解像度を高くすることが可能になります。これらにより、従来は難しかった、洪水や土砂崩れ、局所的な集中豪雨による避難勧告を出す、といった予測的な行動のための知見を得ることに繋がるのです。IAサーバではできない、SPARC M10の大規模構成(最大1,024CPUコア/64TBメモリ)によって、利用者にとって重要な結論がより高速にもたらされるのです。

さらに、Oracle Database 12cでは、その特長であるインメモリデータベースとPluggable Databaseが、SPARC M10に最適であることをアニメーションやユーモラスなビデオを交えてご紹介しました。

Pluggable Databaseとは、複数のデータベースを一つのContainer Database上に統合し、サーバのメモリやバックグラウンドプロセスを共有できるようにすることで、資源を効率的に利用できるOracle Database 12cの新機能です。

システムが動作したままスケールアップの増強が可能なSPARC M10のBuilding Block機能を活用し、Pluggable Databaseの統合に合わせたサーバ資源の拡張が可能です。SPARC M10は、いわば、Pluggable Serverといえます。

このSPARC M10独自の拡張性を、Oracle Database 12cのPluggable Databaseを使って実際に測定した結果で証明しました。CPUコアが一定数、例えば256コアの場合、Pluggable Databaseを増やしていくと、あるところでスループットは頭打ちになり、レイテンシ(=レスポンス)は増大してしまいます。これでは、 Pluggable Database統合によるメリットを十分に享受したとは言えません。
SPARC M10のスケーラビリティと「システムが動作したままCPUコアを追加可能」という特長を活かして、CPUコアを1,024コアにすると、 Pluggable DatabaseをOracle Database 12cの仕様上の最大値である、252個まで増やすことができました。しかも、このときレイテンシは一定を保っており、十分な実行性能が得られていることが証明されました。

この結果は、単に最大規模のシステムであるだけでなく、段階的に構成を拡張できる、SPARC M10のもう一つの特長が効果を発揮することを示しています。

富士通のテクノロジー

SPARC M10の高性能は続々と実証されています。本講演時点では、標準ベンチマークにおいて14個もの世界No.1を樹立し、その性能は、もはや十分すぎるほど証明されたといえるでしょう。

代表的なベンチマーク結果や、その高性能を実現したメモリシステムや心臓部のプロセッサについてご説明しました。また、マイクロスコープで最新SPARC64 X+プロセッサのウェハーを200倍に拡大し、その高密度な実装をご紹介しました。

性能だけでなく、優れた品質や価格性能比の優位性も重要な要素です。これらにおいてもSPARC M10が極めて優れていることを強調しました。

SPARC M10導入事例

プロダクトビジネスを担当しているKingは、SPARC M10を導入頂き、大きな成果をあげているお客様事例を5件紹介しました。

SPARC M10のメモリ高性能をいかしたインメモリ・データベースの導入事例や、他社UNIXサーバやメインフレームからの移行事例、富士通社内でのサーバ統合事例について、お客様の選定理由や、SPARC M10の導入効果について熱く語り、会場の注目を集めました。

そして、これらの素晴らしい成果は、富士通とオラクルの30年におよぶSPARCプラットフォーム開発協業の歴史と、メインフレームとスーパーコンピュータ開発を継承した高信頼・高性能なSPARC M10だからこそ成し得たものである、と強調しました。

サマリ・クロージング

ビッグデータには、レイテンシとスループットが必要です。
SPARC M10はそれを兼ね備えるプラットフォームであり、Oracle Database 12cはビッグデータ時代に適したインメモリ処理機能とPluggable Database機能を持っていることが大きな特徴です。

SPARC M10は64TBという大容量メモリ、PluggableなBuilding Block機能を持ち、Oracle Database 12cのベストパートナーとなるサーバである、ということをご説明しました。

締めは恒例のクイズ!

そして最後は、富士通のExecutive Solution Sessionの恒例となっているクイズ。
まずは昨年のクイズの答え合わせから。問題は、高さ4,000mの高地にある、ハワイのすばる望遠鏡に設置されているコンピュータが挑んだチャレンジとは何か?というものでした。

正解は、「コンピュータが熱くなりすぎる」、でした。気温の低い高地にあるコンピュータがなぜ熱くなるのか。その理由は、気圧が低いため、冷却のために必要な風量が得るのが難しいからです。

今年の出題は、冒頭に紹介した海底ケーブルからでした。

  • 海底ケーブルにはどれだけの水圧がかかるのか?
  • 海底ケーブルの通信容量は?
  • 世界中の全通信の何%を海底ケーブルが占めているのか?

この3つです。答えは来年、富士通のセッションで明かされます!(笑)

抽選会では、富士通の防水Windowsタブレットを抽選でプレゼントしました。会場は大盛り上がりの中、盛大な拍手に包まれて講演を終えました。