PRIMEQUEST 2000シリーズでは、OSIV/XSP動作機構の搭載により、「GS8000シリーズ」や「GS21シリーズ」、 「PRIMEFORCE(プライムフォース)」などの富士通メインフレームの専用OSである「OSIV/XSP」と、 同OSに対応した「AIM」などの各種ソフトウェアやアプリケーションがそのまま稼働します。
PRIMEQUEST上でOSIV/XSPシステムを稼働させる際に必要なハードウェア機構です。 現行システムの各種プログラムを変更することなく、そのまま実行できます。
OSIV/XSP動作機構は、メインフレームの性能に応じたラインナップを用意しており、 OSIV/XSPシステムが占有するシステムボード、CPU、メモリ、内蔵ディスク装置などのハードウェアをセット化し、 「OSIV/XSP動作機構キット」としてご提供します。 PRIMEQUEST 2400S3、2400E3、2800E3のほか、ロングライフモデルPRIMEQUEST 2400L3、2800L3にも搭載できます。
OSIV/XSP動作機構の役割
システムボードによるパーティション機能を活用し、 PRIMEQUEST上でOSIV/XSPシステムとオープンシステム(Linux/Windows Server)を並行稼働させながら、 お客様がこれまでに培ってきたOSIV/XSPベースの基幹アプリケーションや資産を、安全・確実に、 低コストで継承することができます。
また、システムのオープン化に伴い、PRIMEQUEST上のOSIV/XSP資産が無くなった後は、 OSIV/XSPシステムを稼働させていたCPUやメモリをオープンシステム向けに転用できるため、 投資の最適化を図ることができます。
OSIV/XSPシステムとオープンシステムの並行稼働
移行元のメインフレームのモデル(処理能力)や台数に応じて、多様な移行パターンをご提供します。
性能別に5種類(性能カバーレンジ4倍)の「OSIV/XSP動作機構キット」をラインナップしております。
最大2パーティションまで構築できるPRIMEQUEST 2400S3では、例えばOSIV/XSPシステム (1台のメインフレーム)とオープンシステムを、PRIMEQUEST1台に集約・統合できます。
性能別に12種類(性能カバーレンジ24倍)の「OSIV/XSP動作機構キット」をラインナップしております。
同キットを複数個導入し、複数のOSIV/XSPシステム(複数台のメインフレーム)を PRIMEQUEST 1台に集約・統合する場合や、多数のオープンシステムとともにOSIV/XSPシステムを PRIMEQUEST 1台に集約・統合する場合などに適しています。
「OSIV/XSP動作機構」のラインナップ
メインフレームシステムの高度な運用形態を、PRIMEQUEST上のOSIV/XSPシステムでも継続できます。
1台のメインフレームを最大4台の仮想マシン(VM)に分割し、 それぞれのVMでOSIV/XSPシステムを構築・運用するためのソフトウェアです。
最大4つのOSIV/XSPシステムを構築した1台のメインフレームから、 PRIMEQUEST上のXSPパーティションへ移行できます。
AVM/EXSを適用したメインフレームからの移行
メインフレームの内蔵磁気ディスク装置搭載モデル(Cタイプ)から移行する場合に ご提供するハードウェア機構で、PRIMEQUEST 2400S3にのみ適用可能です。
本オプションを適用することで、オープンシステム用のディスク装置である「ETERNUS DX100 S3」を、 PRIMEQUEST 2400S3上のOSIV/XSPシステムから、メインフレームの 内蔵磁気ディスク装置に相当する使い方ができます。
ETERNUS DX100 S3は、PRIMEQUEST 2400S3と同一のラックに搭載でき、省電力・省スペース化を図ることができます。
AROMA-Lite2の導入により、メインフレームで標準的にサポートしている、 I/O装置および空調などお客様設備の自動運転・電源制御・監視操作を PRIMEQUEST上のOSIV/XSPシステムでも行うことができます。
多くのメインフレームのお客様で利用されている専用装置もサポートしています。
PRIMEQUESTのサーバ管理専用ユニットを活用し、各種コンソールを統合することもできます。
AROMA-Lite2によるI/O装置、お客様設備との連携
PRIMEQUESTに標準で内蔵される、ハードウェアの構成管理や障害監視などを行うユニットです。
同ユニットに管理LAN経由で接続したPCで、オープンパーティションはもちろんのこと、 XSPパーティション(OSIV/XSP動作機構を含むハードウェア、OS) (注1)も管理・監視できます。
PCによるコンソール統合
(注1)ソフトウェア(WSMGR V7.1以降、通信制御サービス V7.1以降)のインストールが必要です。