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富士通サーバ ISV/IHV技術情報
簡単・迅速に設置できる次世代IT環境構築ソリューション[第1回 サーバルーム in a Box]


シュナイダーエレクトリック株式会社 様

2015年7月21日

Rack Solution

はじめに

シュナイダーエレクトリック株式会社
戦略・事業開発本部
マネージャー
飯島 康弘氏

昨今、ビッグデータ、モバイル、IoT(Internet of things)が注目され、データ量が増大する中でデータセンターといったファシリティが重要になってきており、自社で運用しているITシステムをデータセンターに移行するお客様は今後も増えていくと考えます。
しかし、想像以上にまだ社内のデータセンターや自社オフィスで運用するお客様が多く見受けられます。
また、Small ITすなわち企業の支店や銀行の店舗、病院、倉庫などといった小規模スペースでITシステムを運用されているお客様も従来からいらっしゃいます。

今回、IT機器の電源、冷却、管理を含む物理インフラソリューションで、エネルギーマネジメントを実現する、シュナイダーエレクトリック株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:安村義彦 、以下、シュナイダーエレクトリック)飯島 康弘氏に、小規模オフィスがかかえる課題とその解決方法について、お話しを伺いました。

第1回は、「サーバルーム in a Box」についてです。
小規模オフィスに最適なラックソリューションについてご紹介いただきます。

「第2回 最先端の小規模サーバルーム構築法」Open a new windowも合わせてご覧ください。

ソリューション提案

これまで培ってきた独自のノウハウを投入した「InfraStruXure for Small ITソリューション」

Small IT Space

シュナイダーエレクトリックは、中堅・中小企業のオフィス、大規模企業の支店(ブランチオフィス)・大学・研究所・病院・各種学校・スタジオ・会議室・工場・倉庫・体育館などといった小規模オフィスのITスペースを「Small IT Space」と位置づけています。
このような「Small IT Space」に設置されるIT機器にも適切なソリューションが必要です。

Small IT SpaceへのIT機器設置の現状と課題、その解決策

昨今、サーバはCPUチップやCPUコア集約により小型高密度化され、数年前のサーバに比べ、1U当りの消費電力が2~3倍になっています。
そのため、発熱量も大きくなるサーバは、冷却するためのファンを小型かつ高速化する必要性から騒音量も大きくなっています。
IT機器が小型化され、仮想化統合により、従来数十台で構成されていたシステムも数台に集約され、小型ラックへ収納可能なケースも多くなっており、さらに、クラウドへの移行が進むことで、サーバルームのような施設も不要になり、サーバルームの廃止を目的としたITシステムの設置場所が課題となっています。
これらから、システム規模的に専用設置スペースを持つことが難しくなり、「Small IT Space」であるオフィス環境がIT機器の設置場所となるケースが増えています。
オフィス環境にIT機器を設置する場合、サーバルームと異なりオフィスフロアには従業員が居るため、IT機器の高密度化に伴う熱対策や騒音対策などの環境衛生に加え、従来のサーバルームレベルの管理、監視やセキュリティ対策が求められ、安心・安全なシステムへの備えが重要となります。

このような課題に対するシュナイダーエレクトリックの答えが、「サーバルーム in a box(サーバルームを1つの箱で)」です。

サーバルーム in a box

シュナイダーエレクトリックは小規模データセンターから大規模データセンターまでの電源・空調・監視管理ソリューションをご提供しています。全てのソリューションに共通したコンセプトが標準化とモジュール化です。このコンセプトによりお客様に迅速かつ簡単そしてコストダウンという価値を提供しています。
この中の小規模データセンターをSmall ITと呼んでいます。Small ITは、標準化されたラックシステムの中にUPS(無停電電源装置)・空調・PDU(分電盤)が組み込まれています。それらがネットワークでつながり、電力および環境の見える化が実現されています。
これらは、「InfraStruXure for Small ITソリューション」として市場に提案しています(【図1】)。

例えば、サーバルームが存在しない小規模なオフィスの場合、防音性にすぐれたサーバラック「NetShelter CX」を部屋のコーナーに設置し、その中に「Smart-UPS」を入れるだけで電源環境が整います。
さらに、サーバ搭載後に配電用の「ラックマウントPDU」を活用し、各機器の消費電力をリアルタイムでチェックすることも可能です。
交換可能な換気ファンを搭載していますので、熱だまりを防ぐことが可能です。
また、セキュリティ性を重視して「ドアロック機能」、「監視カメラ」も用意しています。
このように、シュナイダーエレクトリックがこれまで培ってきた独自のノウハウを投入した「サーバルーム in a box」を導入することで、管理・運用面で数多くのメリットが得られます。

なお、この「サーバルーム in a box」は、米国ではホワイトハウス、ディズニーランド、NASAでご利用いただいています。

【図1】

では、「サーバルーム in a box」を実現する「NetShelter CXシリーズ」について、詳しくご説明します。

1台で室内にサーバ環境を構築できる静音ラック「NetShelter CX」

図2】

NetShelter CXシリーズはオフィスへ設置できる静音ラックで、小規模なオフィスや病院、スタジオ、企業の支店などの「Small IT Space」向けに展開している製品です。
12Uから38Uまで選べサーバルームを持たない企業でも小スペースの設置が可能です(【図2】)。
NetShelter CXシリーズの適用により低コスト・短納期で自社オフィス内にサーバ環境を構築できます。

NetShelter CXシリーズの主な5つの特長について、ご紹介します。

【図3】

「NetShelter CX」の5つの特長

(1)騒音防止

サーバの高密度高性能化に比例して、サーバファンの騒音は大きくなってきました。そのため専用のサーバルームのない会社は、業務フロア内に配置したサーバの動作音が問題となっています。
しかしNetShelterCXを利用する事で70dBAの騒音も、オフィスで推奨されている50dBAまで小さくする事ができますので、業務フロア内に設置されていても、全く気になる事はありません(【図3】)。
ラック内側に貼られた特殊な防音シートが、高い防音効果を発揮します。
人が不快と感じるサーバ音の周波数(2000Hz以下)を減衰することで適用効果が大きい装置です。

【図4】

(2)大幅なコスト削減

サーバルームをオフィスに設置するには大きな投資が必要となります。
間仕切りをするので、部屋空調とは別の空調を追加で設置する必要があります。
6m2のサーバルームを設置する場合は、サーバルーム in a boxと比較した場合400万円以上の追加コストが必要となります(【図4】)。
また初期投資のみではなく、電気代・メンテナンス代などランニングコストにも大きく影響を与えることになります。
つまりサーバルームを設置する代わりに、NetShelter CXを使うサーバルーム in a boxソリューションはコストダウンに大きく貢献することになります。

【図5】

(3)熱対策

サーバルーム in a boxは、静音ラックをオフィスで適用する際、搭載するIT機器の発熱量や排気量も考慮しています。
NetShelter CXは、冷気の通路と暖気の通路という空気の流れを考えたラック構造になっていることで、最適な熱処理能力を持っています(【図5】)。
そして搭載する機器の発熱量や排気量、台数に応じて18Uから38Uの中から選択することができ、且つ冷却性能を40%以上向上させることが可能なオプション(Fan Booster Kit)により冷却性能を強化します(【図5内の表】)。

【図6】

(4)セキュリティ

専用環境のサーバルームに比べてオフィス環境設置はセキュリティに不安があります。
そのため、サーバルーム in a boxは、ラックの扉へドアロックを装備し、不正な使用や機器の盗難を防止します(【図6】)。
また、NetBotzと組み合わせることで、ドア開閉監視/通知を行うことも可能です。

【図7】

(5)継続性

NetShelter CXへオールインワン化することで、配線に引っ掛かってしまうリスクや、誤って機器の電源を落としてしまうリスクも排除します。
複数台ある排熱用のファンも並列で接続されているため、全てのファンが同時に止まる可能性も最小化されています。
万一全てのファンが止まった場合でも、自然の空気の流れで排熱できる構造となっています。
また、 NetBotzでの吸排気温度と周囲温度の監視による安定稼働やファン故障の検出など、サーバルームに必要な業務継続性を実現します。

一般的な静音ラックでは、ラック内のファン停止はアラームランプでの目視確認が必要ですが、NetBotzと組み合わせることで、NetShelter CX内部および、周囲温度を常時監視可能です【図7】。
もし、設置環境の温度異常を検出した場合は、ネットワーク経由で管理者にメール通知します。

このように、シュナイダーエレクトリック製品を組み合わせることで、24時間常時監視により、サーバルームと同レベルでIT資産を事故・災害・人的脅威から守ります。
例えば、NetBotzは、運用に影響を与えるようなファンの故障や、周囲環境の異常、ドア開閉などを即座に把握し、対処が可能です。
また、監視カメラも用意しており、人的ミスが原因である場合でも、監視カメラのビデオクリップにより、何が起こったかを正確に把握することが可能です。このように小さな箱の中にサーバルームを実現しています。

【ビデオリンク】
icon-movie NetShelter CX Server Room in a Box New Features

これらの特長を備えたNetShelter CXに、実際に富士通のUNIXサーバSPARC M10-1を搭載して、防音性能や熱対策効果を確認しましたので、ご紹介いたします。

NetShelter CXの実力検証事例【富士通UNIXサーバSPARC M10-1搭載】

お客様からよくいただく、主なご質問は以下の通りです。

  • サーバを搭載した時の、静音ラックの実際の効果は?
  • ラック内の発熱に対する対策は十分か?
  • 排気ファンが故障した際の稼働機器への影響は?

今回、富士通に協力いただき、実際にサーバを搭載してNetShelter CXの実力を検証しました。
その結果、CXにサーバを搭載した際の騒音が73dBから53dBと「-20dB」となり、オフィス内でも使用可能な範囲であることが確認できました。
また、CXラック内のサーバインレット温度は、周囲温度に対し+1~2℃であり、CXラックの排気ファンが全て同時に故障してもサーバインレット温度は、+3.5℃程度上昇(40分後)しますが、その後安定することがわかりました(【図8】)。

検証結果から、CXシリーズによる「サーバルーム in a Box」は、防音性能が高く、熱対策も行われており、富士通UNIXサーバのオフィス設置が可能であることがわかります。

なお、CXラック内のサーバインレット温度、周囲温度の監視には、NetBotzを使用しています。

【図8】

本件検証結果の詳しい内容は、「富士通サーバISV/IHV技術情報」サイトをご覧ください。

【検証事例】
富士通サーバ ISV/IHV技術情報
「富士通UNIXサーバSPARC M10-1のNetShelter CX(18U)への搭載検証報告 (575 KB)

富士通のヒューマンセントリック・イノベーション

富士通は、人、情報、インフラの様々な要素を結びつけるICTソリューションとサービスの創出によって、ビジネスや社会の価値を実現するための新たなアプローチ「ヒューマンセントリック・イノベーション」という概念を掲げています。
2015年、富士通はこのヒューマンセントリック・イノベーションという新たな価値創造の実践を推進しています。
お客様のイノベーションパートナーである富士通は、新しいデジタルテクノロジーを用い、お客様を中心として、人に寄り添い、ハイパーコネクテッドワールド(あらゆるものがつながる世界)」の中で、新しい価値を共に生み出しています。

シュナイダーエレクトリックは、お客様の視点にたち、「安全性」、「信頼性」、「効率性」、「生産性」という4つの理念を掲げ、エネルギーの有効利用を促しています。
そして、技術、製品、サービスの革新的な組み合わせで、お客様のニーズに対し高価値なソリューションを提供しています。

今回は、オフィスなどの小規模スペース内にIT機器を設置する際の課題や解決するためのラックソリューション「サーバルーム in a box」を紹介しました。
IT機器の発熱を閉じ込め強制冷却するのではなく、オフィス内の部屋空調を利用する事で無駄をなくし、簡単・迅速に設置できるようにしたヒューマンセントリックなソリューションといえます。

次回は施設内にサーバルームが必要な場合、考えるべきポイントと最先端のソリューションについてご紹介いたします。

お問い合わせ先

シュナイダーエレクトリック株式会社
icon-telephone 03-6402-2001
icon-mail jinfo@schneider-electric.com
Webサイト:http://www.apc.com/jpOpen a new window

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