中高生と、ありたい未来について考える「未来の語り場」

「未来の語り場」駒場東邦中学校 × 富士通 時田 隆仁

富士通は、サステナブルな世界の実現に向けた取り組みの一環として、これからの未来を担う世代と、ありたい未来ついて考える「未来の語り場」を実施しています。今回は、2022年7月に、駒場東邦中学校の生徒の皆さんと富士通 代表取締役社長の時田 隆仁が行った「未来の語り場」の様子をお届けいたします。

目次
  1. 全国へ活動の輪がひろがる「未来の語り場」
  2. 「未来の語り場」 with 駒場東邦中学校、生徒のパーパスを探る
  3. 社長時田が後輩に語る想い、無限大の可能性を信じて挑戦してほしい
  4. 未来を担う世代がイキイキと活躍できる社会をつくる

全国へ活動の輪がひろがる「未来の語り場」

富士通は、社会における自社の存在意義、パーパスを 「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」 と定め、社会課題の解決にフォーカスしたビジネスを推進しています。そして、サステナブルな世界の実現に向けた取り組みの一環として、未来を担う世代とありたい未来について考える「未来の語り場」を2021年にスタートしました。
全国で活動の輪が広がっており、これまでに15校、総勢1,200名以上の生徒の皆さんと「未来の語り場」を実施してきました。

各地で実施した「未来の語り場」の様子

「未来の語り場」 with 駒場東邦中学校、生徒のパーパスを探る

今回は、2022年7月に、富士通 代表取締役社長の時田 隆仁が、母校である駒場東邦中学校の3年生24名と実施した未来の語り場の様子をお届けします。

はじめに紹介したのは富士通のパーパスと個人のパーパスについて。富士通では、「これをやろう」という使命感、「自分はこんなことやりたい」という未来へのまなざし、そういった「個人のパーパス」を、企業のパーパスと同じく大切にしています。そこで、レジレスショッピングやスーパーコンピュータ富岳の開発に携わっている社員が事例を紹介しながら、自身のパーパスと現在の業務のつながりについて語りました。
生徒の皆さんは真剣に耳を傾けながらたくさんの気づきを付箋に残してくれました。企業のパーパスと個人のパーパスが共鳴しあうことで、社会を変えていける力となることを実感いただけたように感じています。

企業のパーパスと個人のパーパスの重なりについて聞いていただいた上で、今度は生徒の皆さんのパーパスを探っていきます。「挑戦」「信頼」など、自分が大切にしているものを表現している言葉を選び、なぜそれを選んだのかをお互いにインタビューしあいながら聴いていきます。

生徒: 「好奇心」があれば新しい疑問がうまれて、それを解決しようと発明できるかも
生徒: 「貢献」、一人でやるだけでなくて他の人と協力したい
生徒: 材質を活かして、形を活かして、全然違うものにできるのは「創造性」だと思う

選んだ言葉の背景にあるエピソードや想いをしっかりと言葉にしながら、相手の意見を丁寧に聴き合う姿がとても印象的でした。

社長時田が後輩に語る想い、無限大の可能性を信じて挑戦してほしい

生徒の皆さんが大切にしているもの(パーパスの原石)を探ったあと、時田が登場しました。
駒場東邦中学校は時田の母校。中学生当時のエピソードも披露し、生徒の皆さんから「おお~」と声が上がる場面も見られました。

富士通株式会社 代表取締役社長CEO、CDXO 時田 隆仁

時田からは、パーパスを軸にサステナブルな世界の実現に向けた富士通の想いを話しました。

時田: テクノロジーであっと驚くようなサービスや仕組みを実現すると同時に、そのサービスが利用される社会が「信頼」でつながれていることが重要です。フェイクニュースやAIの悪用などで誰かの信頼を損ねることはあってはなりません。
また、脱炭素や水、エネルギーなど、環境の問題に取り組むことも非常に重要です。人類が持続可能であるためには地球自身が持続可能であることが必要です。
このような社会を実現するために、富士通はパーパスを「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」と定めました。

続いて「持続可能な地球を作るために、私たちにどんなことができるのか、私たちはどんな未来をつくっていきたいか」をテーマに対話を行いました。SDGsをはじめ少し先の未来を想像する場では、「やるべきこと」や「やらなければならないこと」にフォーカスが当たりがちですが、未来の語り場では、「私はどんなことを大切に思っているのか」「私はどんな未来をつくりたいのか」といった想いにフォーカスを当て対話をします。

生徒: 一人ひとりの幸せが尊重される世界をつくりたい。不満があるとやりたいことがやれなくなってしまうし、ストレスが生まれてしまうと思っています。

時田: 一人ひとりの幸せを追求しようとする考えと、みんなを平等にしようとする考えがある中で、どちらか一方に軸足を置くとバランスが崩れてしまうこともあるでしょう。では平等であればいいのかというとそれもそれで不満が溜まるでしょうし、非常に難しい問題です。しかし、そういうことに真正面から取り組むことが大切だと思います。声を上げない、意見をぶつけることを避けてしまう、これが一番よくないこと。皆さんには自分の考えていることを自分の言葉で語ってほしい。それを聞いた人たちも批判するのではなく、僕はこう思うよとお互いに意見を交換しあうような人になってほしいと思います。僕自身もそういうことができていると自信をもって言えませんが、これからの世界や社会を作っていく皆さんにはそのようなリーダーになってもらいたい。いろんな人がストレスなく自分の意見を言える、批判を浴びることなく自由にものが言える、そういった世界を作るリーダーになってほしいと思います。

生徒の皆さんからも、力強い宣言がありました。「ありたい未来」に向けて、生徒の皆さんがやりたいことを真剣に見つめ直す姿、そしてその答えに心強さを感じました。

生徒: 世界中の人が金銭面や安全面で恐れを感じることなく、可能性にかけられるような社会にしていきたい
生徒: 地球温暖化や海洋プラスチックなどを解決されている未来をつくりたい
生徒: 一人ひとりが自分の目先の幸せだけにとらわれずに行動していきたい

最後に時田から、色々な人と対話していくことの大切さ、そして富士通のインフィニティマークに込められた想いを交えながら、生徒の皆さんには無限大の可能性があることをお伝えしました。

時田: 自分だけで考えるのではなく、色々な人と話し、意見を聞くということは、自分にとって良い気づきになり成長につながります。特に皆さんはSNS、インターネットが当たり前の世界で生まれて育っています。皆さんが見る先は日本だけではなく、世界です。話す相手も世界中の色々な国籍の人になるでしょう。富士通のマークには「無限大」を意味するインフィニティマークが使われています。ここにいる皆さんの可能性は無限大です。「自分には無限の可能性がある」ということをしっかり覚えておいていただきたいなと思います。私以上に、皆さんはこれからなんでもできます。世界を良くするためにできることに時間をかけて取り組むことができます。色々な可能性を抑えるのではなく、常に爆発させて、「こんなこと無理だろう」と思うことにどんどん挑戦してもらいたいと思います。

駒場東邦中学校の生徒の皆さんと富士通 「未来の語り場」メンバー

「未来の語り場」開催後、生徒の皆さんからアンケートで以下の言葉をいただきました。対話を通して、自分の将来や、社会課題など「私たちのありたい未来」について考える良いきっかけになれていればとても嬉しいです。

  • 普段から話している友達の大切にしたい価値観が聞けて面白かった
  • いつも一緒にいるクラスメイトでも、自分が思っていることじゃないことを思っているとか、僕にとっては考えられないことみたいなことを話していたりして驚きがあった
  • 今まで自分の未来について考えず、目の前の勉強ばかりしていたけど未来を考えるきっかけになった
  • 目的(パーパス)を持って行動することが大事
  • 自分が変えたいと思ったことを実現している会社がある

未来を担う世代がイキイキと活躍できる社会をつくる

私たちはこの未来の語り場の活動を全国各地に広げていきたいと思っています。「私たちの未来。その答えを大人たちだけで決めてはいけない。」という想いのもと、未来を担う世代と同じ目線で対話をしながら、サステナブルな世界の実現に向け取り組んでまいります。
未来の語り場に関わった私たち富士通社員自身も、生徒の皆さんとの対話から新たな視点・観点、多くの刺激を得ることができました。未来の語り場を通して、富士通のパーパス実現、SDGs貢献への取り組みの輪を広げていきたいと思います。そして富士通は、グローバルにテクノロジーを提供する企業として、地球の未来を担う世代がイキイキと活躍できるよう、安心安全で豊かな社会を作っていきます。

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