3分で解説!グローバル・サステナビリティ・トランスフォーメーション調査レポート2022

サムネイル画像:サステナビリティを加速するデジタルファーストアプローチ

当社はこの度、サステナビリティ・トランスフォーメーション*(以下、SX)の世界的な動向・実態把握を目的に、世界9カ国の経営層や意思決定者1,800名を対象にした調査をForrester Consultingに委託して実施。その結果を「グローバル・サステナビリティ・トランスフォーメーション調査レポート2022」にまとめ、発表しました。
世界のビジネスリーダーは、サステナビリティをどのように捉え、組織のトランスフォーメーションに着手しているのでしょうか。ここでは、調査結果によって明らかになったそれら3つのポイントを、3分で解説します。

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    サステナビリティ・トランスフォーメーションとは、環境・社会・経済により良いインパクトを与えるためにビジネスを変革することを意味します。例えば、継続的なモニタリングによるエネルギー使用量やCO2排出量の削減、エンドツーエンドのトレーサビリティの導入による廃棄物の削減などが挙げられます。
目次
  1. 経営におけるサステナビリティの優先度は?
  2. SXの成熟度は?
  3. SXの成功要因とは?
  4. サステナブルな取り組みを加速させたい、すべての皆さまに

経営におけるサステナビリティの優先度は?

気候変動や生物多様性の喪失、不平等、高齢化社会といった、地球環境、社会、経済のさまざまな危機に直面する中でビジネスリーダーの意識も変化してきています。

調査対象の60%の企業が、過去2年間で「経営におけるサステナビリティの優先度が高まった」と回答しています。

グラフ説明:調査対象の60%の企業が、「過去2年間で経営におけるサステナビリティの優先度が高まった」と回答しました。(非常に高まったと回答した企業は23%、高まったと回答した企業は37%)

では、サステナビリティの優先度が高まったと回答した背景には何があるのでしょうか。
その優先度を押し上げたTop3の理由は以下の通りでした。若い世代のサステナビリティに対する意識が高まっていることや、政府の規制の変化など、社会的な風潮や要因が上位2位を占めています。

グラフ説明:1位は「若い世代のサステナビリティに対する意識が高い」で54%、2位は「政府の規制や消費団体からの要請」で49%、3位は「商品・サービスや企業ブランドの価値向上」で43%でした。

SXの成熟度は?

SXの成熟度は企業によって大きく異なっていました。実際に、54%の企業は、サステナビリティ戦略をまだ実行していませんでした(非アクティブ)。サステナビリティのビジョン・全社戦略を策定、事業の一環として変革の実行に着手し成果を実現したのは21%(リーダーおよびネクストリーダー)。中でも、成熟したプラクティスを実践する真のリーダー企業は全体のわずか5%でした

グラフ説明:サステナビリティのビジョン・全社戦略を策定するなど高いレベルで包括的な施策を実践し、より大きな成果を上げたリーダー企業は5%。大きな成果には至らないが具体的な成果を上げたネクストリーダー企業は16%、実行したのみのフォロワー企業は25%。サステナビリティ戦略をまだ実行していない非アクティブ企業は54%という結果でした。

SXリーダーの企業は、なぜ高いレベルで大きな成果を上げることができたのでしょうか?

SXの成功要因とは?

SXの20の要素について質問し分析したところ、SXのリーダー企業は、次の4つの要素が際立っていることが分かりました。それらは、パーパスにもとづいた行動(パーパス・ドリブン)、優れた人材の育成とサステナビリティに取り組む文化の醸成(ヒューマン・セントリック)、データとテクノロジーの活用(データ・ドリブン)、そしてエコシステムの構築(コネクテッド)の4つです。
これらの要素は、SXの成功要因だということができます。

図解: サステナビリティと密接に関連する企業パーパスを設定しCEOが従業員に行動を促すパーパスドリブン、優れた人材の育成とサステナビリティに取り組む文化を醸成するヒューマン・セントリック、データとデジタルテクノロジーを活用して新しいソリューションを生み出しビジネスプロセスを変革するデータ・ドリブン、公的機関や民間企業とのパートナーシップを含めオープンなエコシステムを構築するコネクテッド。以上4つの要素がサステナビリティを成功に導く成功要因であると考えられる。

サステナブルな取り組みを加速させたい、すべての皆さまに

いかがでしたでしょうか。本調査は、サステナブルな取り組みを加速させたい企業の皆さまに、きっとお役立ていただけることと思います。詳しい内容は「グローバル・サステナビリティ・トランスフォーメーション調査レポート 2022」をぜひご覧ください。閲覧無料です。

富士通は、イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくというパーパスに基づいた経営や事業を推進しています。本調査を踏まえて、お客様のSXのパートナーとしてお客様のビジネスの成功と社会への価値提供に貢献していきます。

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