![[ロゴ]](/jp/imagesgig5/img_01_tcm102-6548195_tcm102-2750236-32.png)
富士通は、誰もが夢に向かって前進できるサステナブルな社会の実現に向け、事業ブランド「Fujitsu Uvance」を策定しました。フジトラニュースでは、Fujitsu Uvanceを構成する7つの重点注力分野について連載でご紹介します。
第4回の今回は「Trusted Society」です。2030年に向けて安心安全で信頼できる社会を実現するために何が必要とされるのでしょう。
富士通 執行役員常務 Japan リージョン副部門長(公共・ 社会インフラ担当)である林 恒雄の講演を基に解説します。(Fujitsu ActivateNow2021 Key Focus Area Sessionsより)
- 目次
「豊かさ」「安心・安全」「サステナビリティ」をキーワードに、生活者視点で社会を考える

現在、私たちが生活する社会は、環境問題など地球規模の課題や、都市や地域にかかわる多くの社会課題に直面しています。富士通はこれらの問題を解決し、豊かで、安心・安全で、持続可能な住みやすい街を実現するため、Trusted Societyというコンセプトのもと、社会に価値を提供していきたいと考えています。
Trusted Societyは、一人ひとりの「生活者」、次に生活者の集合体としての「都市」、そして「地球」という、3つの視点で実現したい未来の姿を描いていきます。そして、街に暮らす一人ひとりの「生活の豊かさ」、有事への備えとしなやかな対応で人々の暮らしを守る「安心・安全」、地球環境に配慮したまちづくりを行う「サステナビリティ」という3つの価値観を大事にしています。

これまでの都市では、個人の生活の豊かさを追求すると、環境負荷低減や安全の担保の両立がし難いというジレンマも見られました。富士通は、技術の力で、ひとりひとりが豊かに暮らし活躍することが、街や環境の持続可能性につながっていく、そのような仕組みの提供を目指しています。
そして「社会構造の隔たりを超えてデータや体験をつなげる」、「予測・データドリブンで安心・安全なまちとくらしを実現する」、「あらゆる個人と企業活動が環境貢献につながる仕組みをつくる」ことが、私たちが目指す「人」中心のイノベーションを可能にすると考えています。
あらゆるデータが存在する時代、誰一人取り残されない世界を作るには

人々の生活に豊かさをもたらすにはどういったことができるのでしょう。
富士通は、民間や公共サービスの枠を越えて、生活者を中心としたあらゆるデータを統合したサービスの提供が必要だと考えています。
Trusted Societyの実現のためには、これまでのビジネス、事業、公共の枠を越えて、生活者を中心としたあらゆる要素の社会のデータを統合したサービス提供が必要です。
そのためには、膨大なデータを高速処理するためのコンピューティング技術に更に磨きをかけ、シミュレーション技術を通じて、データを社会にとって意味のある価値に変えていくことが重要と考えています。
また、データ利活用の促進とプライバシーという、相反した要求を成立させながら、データの収集と社会への還元を行っていくためには、データの信頼性を担保するトラスト技術が重要となります。
私たちは、特にこの分野へと力を入れ研究部門と一緒に社会実装の具体像を描きながら、開発を進めているところです。
Trust Societyの実現は新たな領域への挑戦

富士通は2030年の世界をイメージして、あるべき姿からバックキャストしてビジネスをしようと取り組んでいます。その中で、まちづくりの概念で捉えているのがTrusted Societyです。
Trusted Societyは現在の延長線上にはない新たな領域への挑戦であり、今こそ思い切って転換するタイミングだと考えています。
大切なのは、サービスを受ける生活者視点でのメリットがなければいけないことです。そこはトライ&エラーが必要になります。我々が得意な方法ではありませんが、本気で取り組んでいきます。
目標とする2030年まであと10年を切りました。私たち富士通は、人々が豊かで安心して暮らし、環境ファーストでレジリエントな未来社会を実現してまいります。ぜひご期待下さい。

Japanリージョン副部門長(公共・社会インフラ担当)
林 恒雄