グローバル同時開催!家族も一緒に学びを楽しむという新たな挑戦

世界中で13万人の人材が活躍する富士通グループ。社会課題解決に向けて、自らの変革に取り組む中でこの度開催されたのが、グローバルで従業員とその家族が一堂に会した学びの祭典「FUJITSU Learning Festival 2021」です。5日間で3万人以上が参加した、このプロジェクトはいかにしてスタートし、何をもたらしたのでしょう。「FUJITSU Learning Festival 2021」を振り返る形で、この一大イベントの意味をお伝えします。

目次
  1. 働き方が多様化するなかで求められた“Festival”
  2. 4つの会場で世界が一体となり、社員の家族までもが参加
  3. プロジェクト成功の立役者は1人ひとりの社員
  4. より良い社会の実現のために、学びの場は進化していく

働き方が多様化するなかで求められた“Festival”

話を聞いたのは「FUJITSU Learning Festival 2021」の企画から運営までをリードした末松佳子さんと山田勇造さんの2人。プロジェクトの中心で「FUJITSU Learning Festival 2021」を準備、体感した両名は何を感じたのでしょうか。まずは、プロジェクトが立ち上がった背景について話を聞きました。

事務局長の末松佳子さん(左)、プロジェクトマネージャーの山田勇造さん (右)

末松さん: 富士通では2020年4月よりジョブ型人事制度を導入し、育成方針も大きく転換しました。社会課題解決に向けて自分たち自身をバージョンアップするために、会社が社員に学ばせる旧来のスタイルではなく、社員自身が自律的に学び、会社はその学びをサポートするという関係に転換しました。しかし、半年経ち社員の現状を確認したところ、自身の強みやキャリア目標に応じて学ぶことへの意識は高まったが、学びの習慣化までには至っていない、という社員がまだ大半という状況でした。そこで持ち上がったのが自律的な学びを促進するイベントでした。学びとは本来楽しいもの、という思いから、“Festival”、つまりお祭りのように楽しめるイベントとし、対象も国境や社内外の垣根を超えていこうということで、『グローバル』に、『家族』も参加可能にしようということとしました。その上で、テーマは『SDGs』の視点を軸に準備を進めました。

4つの会場で世界が一体となり、社員の家族までもが参加

5日間にわたりオンライン上で開催された「FUJITSU Learning Festival 2021」。多くの富士通社員が参加したイベントはどのようなものだったのでしょうか。

末松さん: 社内報やメール、メルマガなどで開催を案内し、目標としていた3万人を超える延べ36,847人の社員が参加しました。

山田さん: これまでの富士通になかったイベントだったということもあり、日本含め41か国からのアクセスがありました。サイト訪問回数も18万回を越え、皆さんの興味深さを感じました。

末松さん: オンライン上で開催した「FUJITSU Learning Festival 2021」には、1)富士通エグゼクティブ、外部インフルエンサー、著名人をお招きしてのオンラインセミナーを配信する『OVERLOOK STAGE』、2)主に社員がテーマに則り、セッション、ワークショップ、プロジェクト紹介などを実施する『EXHIBITION PYRAMID』、3)テーマ毎の部屋にて、国境・組織の壁を越え多様な社員との交流を楽しむ『COMMUNICATION GROUND』、4)社内の多様な人、プロジェクト、取り組みを知ることが出来る『FUJITSU LIBRARY』を用意しました。それぞれのコンテンツで盛り上がりが見られました。『OVERLOOK STAGE』での社長の講演は、冒頭5分以外は社員とのQ&Aに時間を使い、国内外の社員とインタラクティブに対話を展開する場になりました。『EXHIBITION PYRAMID』の『令和時代の予防歯科』や『ワーケーションで応援!沖縄観光の未来』、『デジタル先進国事例から考えるDXとは? 』は仕事に直結する学びというより日々の暮らしと関連してSDGsへの繋がりを学ぶコンテンツとして人気を博しました。『COMMUNICATION GROUND』はグローバルな会話の場として、カジュアルなコミュニケーションが交わされました。

山田さん: 『FUJITSU Learning Festival 2021』は富士通の社員だけでなく、社員の家族も楽しめるようコンテンツを用意しました。オンラインのカメラ越しに、家族とともに寄り添って見入っている方々を多々見かけましたが、ほのぼのとした光景が印象的でした。 「子供と一緒に楽しんだ」、「母も一緒にクイズを考えました」等の声も後から聞こえてきて、すごく心が温まりました。

プロジェクト成功の立役者は1人ひとりの社員

さて、「FUJITSU Learning Festival 2021」を通じて、富士通にはどのような変化がもたらされたのでしょうか?

末松さん: 『FUJITSU Learning Festival 2021』は富士通としては初となるグローバル全体を対象としたイベントでした。国内からはグローバルの社員と業務以外で繋がる機会により学びや刺激が得られたことに喜ぶ声が寄せられています。同様に、海外からもポジティブなコメントが多数ありました。また、家族と参加できるイベントなので新鮮だったというコメントもあがっています。

山田さん: 多くの方に参加いただき、活発な交流が図れたのは、通常業務の傍ら『FUJITSU Learning Festival 2021』のために尽力してくれた社員たちの力だと痛感しました。『EXHIBITION PYRAMID』は60もの充実したセッションがありましたが、キャッシュアウトはゼロです。社員の積極的に関わろうとする気持ち、声がけで成立し、7千名以上がセッションに参加。 富士通社員の多様性と底力を感じられたと思います。

より良い社会の実現のために、学びの場は進化していく

大成功を収めた富士通初となるグローバルを対象とした自主的な学びの意識を醸成するイベント「FUJITSU Learning Festival 2021」。今後の展望はどのようなものなのでしょう?

末松さん: 『FUJITSU Learning Festival』は今後も毎年開催していく予定です。第1回で好評をいただいた家族が参加できるスタイルは継承し、次回は社員の家族までに限定するのではく、社外の方々も参加できる形式を計画しています。これは参加者側だけではなく、主催者側についても言えることで、富士通のお客様にスピーカーになっていただいたり、社員の家族がスピーカーになったりするケースがあって良いと考えています。

富士通グループは「私たちは、イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていきます」というパーパスを掲げています。そのために、社員 1人ひとりが自分らしく生き、組織として良い循環を起こしていく。今回の「FUJITSU Learning Festival 2021」はその第一歩として、今後も変革に挑戦していきます。

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