プレスリリース

2014年9月19日

岩手県一戸町様より
地域防災情報ネットワークの強じん化工事を受注

独自の無線LANネットワークの整備による災害に強いまちづくりを構築

富士通ネットワークソリューションズ株式会社( 注1 、以下 FNETS)は、このたび、岩手県一戸町様(岩手県二戸郡一戸町 町長:稲葉 暉、以下 一戸町様)より地域公共ネットワーク等強じん化工事を受注しました。2015年2月の運用開始を目指し、FNETSは、無線LANシステム全般のシステム設計・構築、機器設置工事、試験を行います。

一戸町様では、これまでに、集中豪雨・豪雪や地震などの災害時に、本庁舎(災害対策本部)と避難所を接続する光ファイバー回線が断線し、避難所の住民の状況把握や災害情報の受発信ができなくなるなどの深刻な課題を抱えていました。新システムを構築することによりこれらの課題を解決し、災害に強いまちづくりを行います。

今回、新たに整備するのは、本庁舎と重要拠点・避難所間を結ぶ光ファイバー回線のバックアップとなる屋外無線LANシステム、および、7カ所の防災情報ステーション( 注2 )をはじめとする33カ所の避難所等の無線LAN環境です。約30km区間の長距離の高速通信が可能で、降雨・降雪の影響が少ない、FNETSが開発した5GHz帯屋外無線LANシステム(BWA( 注3 )ソリューション 「FBW-5n」)を中心に構成する、耐災害性の高いシステムとなります。

一戸町様は、総務省平成25年度補正予算「地域公共ネットワーク等強じん化事業(防災情報ステーション等整備事業および地域公共ネットワーク整備事業)」を活用し、本システムを整備されます。

FNETSは、今回の一戸町様のシステム受注を地域ICT強じん化事業のモデルとし、災害に強いまちづくりに向けて無線LANビジネスを拡大していきます。

背景

一戸町様は、岩手県内陸北部に位置し、北上山地と奥羽山脈に囲まれた自然豊かな高原の町です。また、岩手県内第二の一級河川馬淵川が町のほぼ中央部を北に向かって貫流し、市街地はその河岸段丘上に発達しています。

このような地理的な影響もあり、一戸町様ではこれまでに、集中豪雨による河川氾濫や豪雪により、甚大な被害を度重なり受けており、災害発生時に避難所に避難した住民が情報を得る手段などに課題を抱えていました。

また、東日本大震災では、公衆電話網の発信規制や停電により、本庁舎からの情報が住民にタイムリーに伝達できないなど、災害発生時における情報伝達の強じん化が喫緊の課題となっていました。


システム構成イメージ

今回整備するシステムの特長

1.屋外無線LANシステムによる災害時の情報伝達手段の強じん化

災害時に地域の重要拠点となる出先機関は、告知端末による防災情報の放送や情報端末を用いた情報の収集、拠点同士の双方向通信ができるよう端末環境が整備されています。

今回、本庁舎とこれら重要拠点間を結ぶ公共ネットワークの一部を屋外無線LANシステムにより多重化することで、災害時の情報伝達手段の強じん化を図ります。

2.降雨・降雪の影響が少ない5GHz帯屋外無線LANシステムを採用

屋外無線LANシステムには、降雨や降雪の影響が少ない5GHz帯の周波数に対応した無線LANシステムを採用します。

3.長距離伝送に適した屋外無線LANシステム

本庁舎~重要拠点の無線回線構築にあたり、直接見通しがきかない区間は、近隣の山頂を中継し約30kmの区間を伝送する必要があります。

今回導入する屋外無線LANシステム(BWAソリューション 「FBW-5n」)は、FNETS独自の高利得指向性アンテナ(ビーム幅12°、利得21dBi)により、約30kmの区間においても高速通信を実現することができます。

また中継局では、1台の無線機で2方向のアンテナが収容できるため、一般的な屋外無線LANシステムに比べ経済的にシステムを整備することができます。

「FBW-5n」
高利得指向性アンテナ

4.耐災害性の高い無線LANの整備

町内の指定緊急避難場所7カ所にUPS( 注4 )を搭載した防災情報ステーションを整備することで、商用電源断線時にも、観光客や帰宅難民を含めた住民が広く情報収集できる環境を整備します。

また、指定緊急避難場所31カ所、消防署1カ所にも避難住民の情報収集用として無線LANアクセスポイントを整備します。これらの無線LANアクセスポイントは、本庁舎に設置する無線LANコントローラにより一括して管理することで、無線LANアクセスポイントに関する運用管理の効率化を図ります。

5.災害時だけでなく平常時の活用も可能

無線LANアクセスポイントの認証装置として、様々な認証方式に柔軟に対応する認証装置を採用します。本装置の採用により、平常時はパスワード認証を行い、誰がいつ利用したかを判別できる仕組みを採用し、住民・職員用のネットワークとして活用するとともに、災害時にはパスワード認証なしで誰でも使えるような運用が可能になります。

今後の展開

FNETSは、今後、一戸町様とともに、さらなる安心安全なまちづくりに向けた取り組みを行う予定です。また、一戸町様では、タブレットを利用した生涯学習を行うなどICTの利用促進を進めることで、災害時でもタブレットなどで情報収集ができるような教育も進める予定です。

FNETSは、本件を防災減災の先行事例として、屋内・屋外を問わず無線LANシステムの企画・設計から構築・工事および運用・保守までをワンストップで提供することで、無線LAN整備ビジネスを拡大していきます。

注釈

(注1)富士通ネットワークソリューションズ株式会社 本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:飯田 春幸
(注2)防災情報ステーション:無線LANアクセスポイント、電源装置などが一体となった基地局のこと。
(注3)BWA:Broadband Wireless Accessの略。
(注4)UPS:Uninterruptible Power Supplyの略。無停電電源装置のこと。入力電源が断になった場合も、一定時間、接続されている機器に対して、停電することなく電力を供給し続ける電源装置。

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