Interstage List CreatorにおいてQRコード(モデル1・モデル2)のサイズを設定したいのですが、何を基準にして設定すればよいのかわかりません。

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QRコード(モデル1・モデル2)のサイズを設定したいのですが、何を基準にして設定すればよいのかわかりません。基準となる計算式などがあれば教えてください。
サイズの求め方は以下の通りです。
  1. バーコード要素決定
    QRコードのサイズに影響を与える以下のI.~III.の要素を決定してください。

    1. 項目長
      入力可能なデータの長さです。

    2. データ種
      以下の4種類があります。

       数字のみ (圧縮率) 高
       英数字のみ      ↑
       バイトデータ      ↓
       漢字          低

    3. 誤り訂正比率
      以下の4パターンがあります。詳細は、JIS規格などを参照してください。  誤り訂正比率 復元能力%
        L           7
        M           15 (←List Creatorデフォルトレベル)
        Q           25
        H           30

  2. 型番を決める
    型番決定の際は、JIS規格書「JIS X 0510 二次元コードシンボル-QRコード-基本仕様」を参照してください。各型番、データ種、誤り訂正レベル別に格納可能なデータ数が表にまとめられています(表7~表10)。

    例: 誤り訂正レベルをMで、英数字のみで256文字を格納したい場合、型番8が221文字、型番9が262文字なので、型番9ならば収まる。


  3. 型番に対するモジュール数を求める
    型番が決まったら、同じくJIS規格書にある「表1 QRコードの全型番のデータ容量」を参照してください。型番に対する一辺のモジュール数が記載されています。


  4. モジュール数とセルサイズをかけてバーコード一辺のサイズを求める
    3.で求めたモジュール数にセルサイズを掛け合わせると、QRコードの一辺の長さが求められます。セルサイズ(基本モジュール幅)は、印字するセルの大きさをプリンタの解像度、バーコードリーダの読み取り精度を考慮し、決定するものです。

    ★出力方法が印刷の場合
    低解像度のプリンタ(200dpi相当)を想定したサイズを記載します。

    ※下記で求めたバーコード項目一辺のサイズは、低解像度の場合のサイズですので、その値をMAX値とお考えいただければよいです。実際の描画においては、List Creator側でプリンタ解像度に合わせて出力処理を行いますので指定したサイズより小さく出力される場合があります。

    <クワイエットゾーンをバーコード項目の範囲内に描画する場合(デフォルト)>
    クワイエットゾーンは、セルサイズの4倍(この幅が左右(または上下)それぞれに必要)になります。
    バーコード一辺のサイズ方法は以下の通り。

     l = (m+8)× x   ・・・ 式(A)
      l: バーコード一辺のサイズ
      m: モジュール数
      x: セルサイズ(プリンタ解像度が200dpi相当では、0.375)

     例:256文字の英数字のみのデータで、誤り訂正比率が30%の場合
     型番は13と決定でき、型番13に対応したモジュール数は69なので

      (69 +8) × (0.375) = 28.875(mm)

    <クワイエットゾーンをバーコード項目の範囲内に描画しない場合>
    クワイエットゾーンを含めない場合は、上記式(A)中の"+8"が不要となります。

     l = m × x
      l: バーコード一辺のサイズ
      m: モジュール数
      x: セルサイズ(プリンタ解像度が200dpi相当では、0.375)

    ★出力方法がPDFの場合
    PDF出力の場合、解像度という概念がありませんので、解像度によってセルサイズの値が変わることはありません。
    PDF出力の場合、セルサイズは0.264mm以上を推奨値とし、以下の計算式によってバーコード項目の一辺のサイズを割り出します。

    ※0.264mm未満の値を入れて計算してバーコード項目の一辺のサイズを設定しますと、読み取りできない可能性が高くなりますので、ご注意ください。

    <クワイエットゾーンをバーコード項目の範囲内に描画する場合(デフォルト)>
    クワイエットゾーンは、セルサイズの2倍(この幅が左右(または上下)それぞれに必要)になります。

     l = (m+4) × x   ・・・ 式(B)
      l: バーコード一辺のサイズ
      m: モジュール数
      x: セルサイズ(0.264mm以上推奨)

    <クワイエットゾーンをバーコード項目の範囲内に描画しない場合>
    クワイエットゾーンを含めない場合は、上記式(B)中の"+4"が不要となります。

     l = m × x
      l: バーコード一辺のサイズ
      m: モジュール数
      x: セルサイズ(0.264mm以上推奨)

    ● 補足
    上記は新JIS規格にて推奨シンボル形式とされているモデル2のJIS規格書の表を基に実例をあげて説明しています。モデル1の場合は、モデル1用の表にて型番を特定し、計算方法は上記の通り行ってバーコード項目のサイズを求めてください。

製品・サービス区分 Interstage
製品・サービス情報
対象製品 Interstage List Creator
バージョン V10,V9, V8, V7
プラットフォーム Windows
アンサー種別 設計/開発
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