2022年10月01日
南京富士通南大軟件技術有限公司

祝!南京大学建学120周年!

我々の社名「南京富士通南大軟件技術有限公司」の略称は「FNST」です。「N」が何を表すかご存知でしょうか? 「F」は富士通の頭文字ですが、「N」は南京ではなく、南大(南京大学/Nanjing Universityの略称)の頭文字なのです。

1990年代にインターネットが普及するとともにIT革命と呼ばれる情報化が急速に進展しました。南京大学は中国有数の大学であり、中国で初めて計算機科学の研究を行った大学の1つです。1995年に富士通と南京大学計算機科学技術学部と中国語漢字TrueTypeワードライブラリから連携し始め、その後の3~4年間にEPWING全文検索システム、SGML/XML文書処理ソフト、日本語ワープロソフトOASYS StringPro等多くのソフトウェアプロジェクトの共同開発を完成させました。そこから話が深まって、更に事業連携を拡大するために、1999年に富士通と南京大学の共同出資によりソフトウェア開発会社であるFNSTが設立されました。

南京大学の淵源は三国時代の呉が永安元年(258年)に開設した官立の塾まで遡りますが、近代教育機関としては清朝末期に三江師範学堂が設立された1902年を建学の年としています。今年120周年という節目を迎えました。


建学120周年を祝賀する南京大学仙林キャンパスの正門

南京大学建学120周年祝賀大会の様子
(写真出所:南京大学Wechat公式アカウント)

南京大学は中国が国家として重点的に投資していく「985プロジェクト」に選ばれた39校の大学の一つです。70年の歴史を誇る鼓楼キャンパスが今も活用される一方、2009年に竣工した仙林キャンパスでは約120万平方メートルの広大な敷地に近代的な建物が立ち並び、約3万名の学生が寮で暮らしています。

今年の5月20日朝10時、南京大学建学120周年の祝賀大会が仙林キャンパスで開かれました。海外留学から帰国した南京大学の若手学者が、習近平国家主席に手紙を送り、その返信を江蘇省政府トップである呉政隆書記が読み上げました。中国が国レベルで南京大学を重視していることを印象づけるシーンでした。

南京大学建学120周年を祝うために、当社では「南京大学と私」をテーマに、南京大学出身の社員から昔の写真と感想を集めた特集を作成し社内公開すると共に、南京大学特製の記念品を社員に配布し、南京大学をルーツとする幸せと誇りを共有しました。

2004年、潘捷さん(真ん中、現FNST開発本部長)と学友の写真。背景は鼓楼キャンパスのシンボル「北大楼」南京大学特製の記念品

https://120.nju.edu.cn/

上記のURLは南京大学建学120周年のサイトです。一連の記念イベント及び南京大学のキャンパスを画面で見ることができます。

FNSTが設立されて23年になりますが、FNSTと南京大学の関係は卒業生が入社するというだけではありません。南京大学計算機科学技術学部ビッグデータ研究室、マルチメディアコンピューティング研究室の教授や若手研究者の方々が技術講演などの活動で当社の技術力向上に尽力してくださっています。例えば2018年には、ビッグデータ研究室の朱博士が「機械学習の自動化技術」というテーマで、マルチメディアコンピューティング研究室の崔博士が「正確かつ効率的な単一目標追跡」というテーマで学術報告会をしてくださいました。また、2021年にはFNSTの董事(取締役)でもある武教授が「アプリケーションシステムの中でのAI技術」というテーマで講演してくださいました。

武教授(左)と朱博士(右)が当社で講演している様子

一方、当社は2019年に南京大学計算機学部創立60周年に向けた祝意を込め、南京大学教育発展基金会に100万元(約2千万円)を寄付しました。また、南京市で実習できる日系IT企業として南京大学外国語学院に実習機会を提供しています。

ちなみに、2018年と2020年には、100年以上の歴史を持つ南京大学の大講堂で社内向け方針説明会を開催しました。由緒ある大講堂だったので多くの社員が記念撮影をしていました。

鼓楼キャンパスに位置しているPerkins Fellows & Hamilton Architectsに設計され、1918年に竣工された大講堂は南京大学で現存する最古の建物2018年に長倉社長が南京大学の大講堂でFNSTの方針を説明している様子

今後も南京大学との連携活動を強化しつつ、IT技術力向上と地域社会への貢献に取り組んでいきます。