近年、地域金融機関は、地域マーケットの減少や利ざや縮小という厳しい収益環境の中で、積極的に営業基盤の拡充や収益基盤の確立に取り組んでいます。限られた経営資源を有効に活用していくため、営業店の事務コスト削減や、店舗改革、セールス改革などの業務改革と平仄を合わせたシステムの検討、活用を進めています。
営業店窓口に「Quick Counterステーション」を中核としたセミセルフ型事務処理方式を導入することで、お客様の利便性が向上するとともに行員の事務負担を大幅に軽減し、営業店業務改革を強力に推進します。
Quick Counterは、営業店端末とQuick Counterステーションで構成する次世代のハイカウンタです。行員とお客様が共同で処理を行うセミセルフスタイルを実現します。
従来ハイカウンタに設置されている現金機の替わりに、「Quick Counterステーション」を設置します。ATMをベースとした装置のため操作が簡単です。お客様自身が現金の取扱いや確認を行い行員と一緒に処理することで、従来の伝票記入が不要で、待ち時間なくスピーディに処理を完了できます。
Quick Counterでは、お客様から取引に必要な原資を「お預り金」としてデータで受け取り、「お預り金」を使って取引を行う仕組みを導入しています。
Quick Counterを構成する機器(営業店端末、Quick Counterステーション、大口セルフ入金機)を連携し、取引の明細データ(入払記録)を管理します。取引ごとに勘定を一致させる仕組みによって現金違算リスクを低減し、現金締上処理を効率化します。
お客様の依頼事項は行員が直接画面に入力(お客様は内容確認のみ)
本人確認は電子認証で実施(キャッシュカードや生体認証で確認)
現金の出し入れは、お客様自身が行う(行員を現金取扱い事務から解放)
①窓口処理スピードの飛躍的向上
②事務処理プロセスを大幅に短縮
③セミセルフ方式により顧客満足向上
Quick Counterを導入した次世代型店舗のレイアウト例です。営業店業務改革の一施策として、Quick Counter for Bankingを導入いただくことで事務の軽量化を実現し、店舗改革の推進に寄与します。