機能説明
【アイコンの説明】
[SE] [EE] は、Standard Edition、Enterprise Editionで対応している機能であることを示します。
[SE] [EE] は、Standard Edition、Enterprise Editionで非対応の機能であることを示します。
運用ワークフローの作成機能 [SE] [EE]
Systemwalker IT Change Manager V14g のユーザーは、ワークフロー管理者(管理者)およびワークフロー使用者(申請者/承認者)に分類されます。管理者はテンプレートとして提供されたワークフローをカスタマイズして、運用できます。使用者は定義されたワークフローにしたがって、Webブラウザから申請・承認処理をすることができます。
管理者はワークフローの進行状況、電子伝票とこれに添付されたドキュメント、作業履歴などをサーバで一元管理できます。いつ、誰が、何を行ったのかを追跡できるため、運用プロセスを統制できます。さらに、二重チェックのために承認者を追加するなどのワークフローの定義・編集を容易にグラフィカルにカスタマイズできるため、運用プロセスを見直して改善していくことができます。
ワークフロー作成ツールの画面
電子伝票の作成機能 [SE] [EE]
- 伝票画面をツールで作成できます
- 紙伝票やWord、Excelで作成された伝票のイメージを電子伝票の背景にできます
- 標準提供される画面雛型や部品を流用することで、電子伝票の作成を省力化します
電子伝票作成ツールの画面
アプリケーションのリリース管理機能 [SE] [EE]
アプリケーションのリリース管理機能は、稼働環境で動作するアプリケーションの構成(名前、バージョン、ファイル構成など)を管理し、アプリケーションの変更作業、およびリリース展開作業を、ワークフロー機能を利用して管理します。また、リリース管理については、稼働環境への配付、および配備する機能も提供します。
管理対象のアプリケーションの種別を以下に示します。
- J2EEアプリケーション
Interstage Application Serverを実行環境として動作するアプリケーション - Microsoft .NETアプリケーション
Microsoft社の.NETフレームワークを実行環境として動作するアプリケーション - レガシーアプリケーション
COBOL言語やC言語などで開発した、特別な実行環境を必要としないアプリケーション
さらに、アプリケーションのモジュールにFinger Print (注1-1) を付加します。
配付・適用すべき原本モジュールと本番環境で動作しているモジュールのFinger Printの一致を確認することで、その同一性を保証します。これにより、モジュールの取り違えによるトラブルを防止できるだけでなく、本番環境へのアプリケーション適用と結果確認を自動化できます。
注1-1 アプリケーションを構成するファイルが完全に一致していることを証明する情報(ハッシュ値)
構成管理機能 [SE] [EE]
構成管理機能は、稼働環境に導入されているITリソースの構成情報を収集し、構成管理データベース(CMDB)で一元管理する機能です。CMDBに格納された情報は、構成要素という単位で管理されます。構成要素として収集する情報には、ハードウェア情報、論理ノード情報、アプリケーション情報などの多くの種別が存在します。
構成管理データベースには、稼働環境の未来の構成を設計(計画)して、格納することができます。この情報のことを「設計情報」と呼びます。また、稼動環境に実際に導入されているITリソースの構成情報を「実態情報」と呼びます。設計情報と実態情報をCMDBで管理することで、下記の運用が可能となります。
- 稼働環境への変更を実施後に、設計情報と実態情報を比較することで、変更作業の正当性を確認する。
- 設計情報と実態情報を定期的に比較することで、稼働環境が不正に変更されていないかを確認する。