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Fujitsu

Japan

VOICE ~ETERNUSの現場から

FJIT現場レポート
ストレージの製造過程を見学してきました!

製造工場と聞くと、広大な場所に古くて大きな平屋の建物が並ぶ様子を想像しがちです。建物内は薄暗くて、機械音で騒々しく、雑然としているというイメージもあります。けれど、富士通ITプロダクツ(FJIT)にはそのどちらも当てはまりません。正門を入ると、抜けるような青空を背に都心のオフィスビルのような佇まいの6階建て社屋がありました。敷地内には5棟が隣接しており、行き来がしやすいように渡り廊下で連結しています。その1つにあるETERNUSの製造フロアは、大型ストレージ製品の製造場所としては意外にもそれほど広くなく、節電中にもかかわらず明るく、静かです。そして、壁に貼られた工程表や効率性を重視した生産ラインなどから、FJITの「カイゼン」精神を伺い知ることができます。


社屋の写真はFJIT正門からの眺め


富士通のものづくりの拠点・富士通ITプロダクツ(FJIT)。正面の受付窓口には「カイゼンで お客様の笑顔が見える ものづくり」とスローガンが掲示されています。

富士通ITプロダクツの生産の各工程では、トヨタ生産方式(TPS)を採用。7つのムダ(作り過ぎ、手待ち、運搬、加工、在庫、動作、不良をつくる)の削減、ジャストインタイム(必要な物を、必要な時に、必要な量だけ生産する)、自働化(自動化・機械化)を徹底し、常にカイゼンしながら、ものづくりにおける生産効率を高めています。

それでは、製造工程で工夫されている、いくつかの例をご紹介しましょう。

作業の進捗状況を見える化 ―ピンポン玉の利用―
装置の組み立て~梱包という一連作業において、特長的なのが、ピンポン玉の利用です。本編でふれている「一個流し」の生産方式において、このピンポン玉が活躍しています。一つの作業が完了した合図を先頭工程まで知らせるために、ライン上に張り巡らせたチューブの中に空気を流し、ピンポン玉を送ります。

作業の進捗状況を見える化 ―異常発生の通知―
これは各工程箇所の天井に設置されている異常発生を知らせるためのアンドン(ライト)。作業者がなんらかの異常や気付きを感じた際、アンドンヨコから垂れ下がっている紐をひっぱることで、遠くにいるリーダーやスタッフに即時に知らせることができるもの。自己判断せず、状況を迅速に共有することに役立っています。

作業の見える化 ―作業ミスの防止―
お客様の仕様に沿った組み立てをする最初の現場では、必要な部品数が赤くデジタル表示されています。作業者は組み立てるべき必要な部品数がその場でわかるので、部品の組み立てモレや部品を何度も取りにいくといった手間が省けます。
また、この工程では作業を秒単位で計測しているので、何にどのぐらい時間がかかったのか、のちのカイゼンに役立ちます。

ポータブル無線端末を利用して作業ナビゲートを導入
―作業ミスの防止&作業効率化・チェックシートレス、ペーパレスも実現―


・外部機器制御
ポータブル無線端末のタッチパネル画面から外部インターフェース附属の測定機器などを制御。測定作業の標準化や作業効率化を図っています。
接続機器(例):耐圧試験機、アース導通試験機、デジボル、画像判定機器 など
外部制御(例):測定条件設定~測定~良否判定~測定結果記録

ムダカイゼン・作業効率化
これは女性が1人でも、重たい組み立て完了の筐体を移動できる機械。以前は、2人で行っていた作業も、女性1人でもできる作業となり、時間短縮にもなっています。一見、2人で運んだ方が効率的なんじゃないか、というイメージもありますが、実際にはこうした機械を用いて一人の作業の方が効率的だということです。

お客様の仕様(実構成)にあわせて、製品が完成。
写真は、ETERNUS DX80 S2

作業完了を知らせるピンポン玉が到着。
パッケージされて出荷目前!

今回ご紹介した工夫は、現場における極一部にすぎません。

皆さまがお使いの、もしくはこれからお使いいただくETERNUS製品がどのような工程を経てお手元に届くのか、実際に見学していただくことが可能です。
皆さまの見学をFJIT社員一同お待ちしております。

(注) 取材日:2011年7月21日
本稿記載の肩書きや、固有名詞等は取材日、または公開日時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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『富士通ITプロダクツ (FJIT) 』を探る」

掲載日:2011年9月13日


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