LSI技術

通信装置における信号処理は、電子回路で実現されています。機器内の電子回路の多くは大規模なLSI(Large-Scale Integration)/FPGA(Field-Programmable gate Array)等により実現されており、これらの設計技術・ノウハウにより通信装置のエンハンス開発や再設計を行っています。

◆初期のLSI開発

LSIが適用された当初、主に特定機能部のみを対象にLSI化が行われました。 回路設計は、回路図エントリが主な方法で、回路規模も数千~数万ゲートでした。

◆現在のLSI・FPGA開発

現在では、多様な機能(場合によってはボード内全機能)を1chip化する開発が主流となっています。 回路設計は、回路記述言語により行われます。そのため、シミュレーションとの親和性も高く、効率的な開発ができる環境 にあります。また、言語による回路設計は、設計情報の保管やその活用の容易性から、初期段階はFPGA化(回路 修正が容易)し、実際の回路動作確認後にカスタムLSI化することも可能であり、効率的な開発ができます。