GTM-MML4VXJ
Skip to main content
  1. ホーム >
  2. サービス >
  3. 業種/業務 >
  4. 自治体 >
  5. 特集 >
  6. オープン環境でメインフレーム資産を継承 「PRIMEQUEST」を核に全体最適化へ 直方(のおがた)市様事例

オープン環境でメインフレーム資産を継承 「PRIMEQUEST」を核に全体最適化へ 直方(のおがた)市様事例

富士通ジャーナル(2008年5月1日掲載)より転載

コスト削減を目的とする基幹システム再構築が自治体で重要なテーマとなる昨今、合併決裂後の厳しい財政状況のなか、福岡県直方(のおがた)市様の選択は、「PRIMEQUEST 520X」によるメインフレーム資産を継承しながらのオープン化や全体最適化の実現、ひいては業務改革も視野に入れた未来への選択でした。

システムのオープン化を何のためにするのか

総合政策部 政策推進課 情報政策係 係長 北島 聡 氏の写真

総合政策部 政策推進課
情報政策係
係長 北島 聡 氏

福岡県北部に位置する直方市は、文化財・史跡名勝も数多く残っている観光の地です。また石炭輸送の中枢として栄え、鉄工業の町としても発展、現在はその高い利便性からIC関連をはじめとする製造業、自動車産業などの集積を目指す産官学での取り組みが進められています。

平成の大合併という時代のうねりのなか、近隣市町村との合併決裂後、単独の道を歩みはじめた同市は、徹底した行財政改革に取り組まれています。

厳しさが増す財政状況において、大切になるのは行政と市民との一体感です。同市は「共創・チャレンジ・感動都市」を基本テーマに、共に創造、共に明日に向かってチャレンジし、歴史や文化を大切に感動するまちづくりに邁進されています。

直方市が行財政改革を進めるうえでの重要課題の1つが、オープン化による基幹システムのコスト削減です。

「2003年の合併否決を受け、2007年10月の「PRIMEFORCE」のリースアップを視野に2004年度より、メインフレームのオープン化を模索しました。時代はオープン化一色でしたが、視察や勉強を重ねるうちに疑問が生まれてきました。本当にオープン化がすべてなのか。何のためにオープン化するのか。」と、北島氏は振り返られます。

30年間培ったメインフレーム資産を活用したい

「業務上、必要に迫られてCOBOLを勉強しプログラミングをしてみて、メインフレーム・システムの絶対的な安定性に驚きました。約30年間、大きなシステム・トラブルらしきものもなく、現場の職員の声を聞いて常にカスタマイズをおこなってきた実態を知りました。こうした業務ノウハウを取り入れてきたメインフレームの資産を簡単に捨てられるのだろうか。まだまだ活用していくべきではないかという思いはありました。」(北島氏)

メインフレームの安定性かオープンシステムの経済性か。新技術の導入や柔軟なシステム拡張が容易におこなえないなどのメインフレームの課題がある一方、システム構築の複雑さ、システム・トラブル解決の長期化などのオープンシステムの課題と、どちらにも一長一短があります。二者択一は難しい問題ですが、基幹システムのコスト削減という課題は待ってくれません。

メインフレームに加え、新たなシステム要件に応えるためオープンシステムを運用せざるをえない状況となっており、運用管理の複雑化が問題となりつつありました。

PRIMEQUEST 520Xでメインフレームとオープンシステムを共存

「オープン化への新たな道を考えているとき、富士通から同一筐体内でメインフレームとオープンシステムを共存できる基幹IAサーバPRIMEQUEST 520Xの提案を受けました。ハードを変えることでコスト削減がはかれ、現行業務アプリケーションはそのまま動くため、段階的にオープン化を推進できます。

また、福祉システムなど既存のオープンシステムのサーバ統合も可能になります。これなら『いける』と思いました。」(北島氏)

ホスト業務システムを同一筐体内で並行稼動させながら、段階的にオープンシステムに移行できる、分散したLinux/Windows系の業務サーバをオープン領域に集約することができるなど、オープン化への柔軟な対応が可能

基幹IAサーバ「PRIMEQUEST 520X」は、メインフレームOS(XSP)、AIMなどのソフトウェア、現行業務アプリケーションなど、オープン環境でメインフレーム資産をそのまま稼働できることが最大の特長です。メインフレームとオープンシステムをそれぞれ導入する場合に比べ省電力、省スペース、運用管理工数の削減などTCO削減がはかれます。

また全面オープン化完了後は、メインフレーム資産を稼働させていたCPUやメモリ・リソースをオープンシステム向けに転用もおこなえ、投資の最適化、インフラの最適化を実現できます。

「インテルRItaniumRプロセッサを採用したことに、富士通のオープン化へ向かう姿勢を感じました。この点も私のなかでは採用理由の一つになりました。」(北島氏)

現在と将来を見据えた選択

北島氏は「PRIMEQUEST 520X」によるリホストの道を選択されます。現在の課題解決だけでなく、直方市のシステムのあるべき姿を考えたうえでの選択でした。ポイントは次の4点です。

  • 当初の目的はコスト削減であり、現行システムの機能が安全に引き継がれること、移行後の安定稼働が第一
  • 直方市の基幹システムは長期運用で築きあげた業務プロセスが組み込まれており、厳しい財政状況のなか、リビルドによる移行は時間・コストの両面で非常に困難
  • 各種法改正等がおこなわれ、人員削減も進められている中で、システムの刷新をすることは職員に過度の負荷をかけることになり現場の混乱を招く恐れも懸念
  • 長期的な視点に立って直方市のあるべきシステムの姿を追求していく、その基盤としての選択

全国地域情報化推進協議会における地域情報プラットフォームの動向も気になりました。

「ある複数ベンダーで試算してみた結果、直方市が仮にリビルドをおこなった場合、初期費用が維持経費の軽減などにより解消されるのに8年かかります。その間、地域情報プラットフォームの動向などによっては再度リビルドが必要になってくる可能性もあります。」(北島氏)

直方市にとってあるべきシステムを目指す

当時、メインフレームの利点とオープンシステムの利点を融合する、ホスト・オープン化という新たな展開も生まれてきてはいましたが、まだまだリビルド(完全オープン化)に勢いのある時代、市長や周囲の理解を得るのは容易ではありませんでした。

「他の職員はどう思っているのか。他の部署の職員の視点からも考察してほしいという市長のアドバイスを受け、市の基幹系システムを使っている職員に対しアンケートを実施しました。機能面での不満の声がある一方で、安定稼働しているのになぜ変える必要があるのかといった意見や、常駐システムエンジニアの対応を評価する声など、不満と評価は半々でしたが、大変参考になりました。」(北島氏)

市長などに説明する際に強調したポイントについて北島氏は次のように話されます。

「メインフレームのオープン化という局面的な捉えかたではなく、直方市にとってあるべきシステムを目指すことが大切です。システムを変えても職員がついて来られなければメリットを享受できません。
行革との連携により業務ロジックを全面的に見直し、それにともなって情報システムの全体最適化を実現していく。また共通基盤導入によりハード/ソフトの分離をおこない適切な調達を実施していく。それにはメインフレーム資産を活用しつつオープン化への道を拓く「PRIMEQUEST 520X」によるリホストが、いまの直方市には最適です。」

直方市が目指すシステム再編は、単なるオープン化によるレガシーシステムの廃止に留まらず、行革と連携による業務ロジックの全面見直しを行う。また、それに加え共通基盤導入によるハード/ソフトの分離をおこない、適正な調達を実施する。長期的視点に立って、可能な限り「あるべき姿」を追求する。約30年間にわたり築きあげてきたレガシーシステムの「ノウハウ」をオープンシステムに生かしていく等、将来を見据えた方向性になっています。

現状と将来を見据えた同市の情報システムの方向性とともに、北島氏の直方市への強い思いが、同じ思いをもつ市長や職員に通じ共感から理解へと広がっていきました。

PRIMEQUEST 520Xを中心に全体最適化の実現へ

今回、直方市が最も重視されたポイントは、オープン環境でメインフレーム資産が安定稼働できるのかという点です。富士通の沼津工場で何度もテストが繰り返され、北島氏みずからも沼津工場に足を運ばれて、ご自身の目で確認されました。

「安定性とともに処理速度も速くなっています。富士通担当者の方にはたいへんきめ細かくサポートしていただきました。今回のプロジェクトがスムーズに進んだのは富士通をはじめさまざまな関係者の方々のご尽力のおかげです。」(北島氏)

新システムは2008年4月納品、同年6月本稼働の予定です。今後について北島氏は次のように力強く語られます。

「財務会計システムなどのメインフレーム系を徐々にオープン化し、さらなるコスト削減をはかります。また25台あるサーバの統合を進め、「PRIMEQUEST 520X」を中心に全体最適化の実現に取り組んでいきます。
これから大切なのは業務改革です。業務改革の中心は『人』です。現場の職員と一緒に市民サービスのさらなる向上をはかるべく改革を推進していきたいと思います。そして改革の効果を最大限に活かすためには、ITの力も必要不可欠です。」(北島氏)

『共創・チャレンジ・感動都市』を目指す直方市の基盤を、富士通は今後もしっかりと支えていきます。

【直方市様 概要】
市長 向野 敏昭
人口 59,205人(2008年3月末現在)
所在地 福岡県直方市殿町7番1号
観光/名産 福智山、直方チューリップフェアなど/直方だるま、成金まんじゅうなど
ホームページ http://www.city.nogata.fukuoka.jp/Open a new window

お問い合わせ/資料請求

掲載された製品の価格、仕様、サービス内容などは掲載日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

自治体ソリューションご導入に関するお問い合わせ・ご相談

Webでのお問い合わせ

入力フォーム

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)