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  6. 大分県様 ‐ SNS調査・分析 ‐

大分ブランドに関する生の声をSNS調査・分析で見える化、統計分析ではわからない新たな気づきで大分ファンの拡大へ

大分県庁舎の写真

大分県様 導入事例

地域経営を進めていくうえでビッグデータの活用は重要なポイントとなります。しかし、政策を立案していく中でビッグデータをどう活用していくかは試行錯誤の段階にあるのが現状ではないでしょうか。
大分県は2012年度から「日本一のおんせん県おおいた」という統一イメージを打ち出しブランド戦略を進められています。様々なメディアに取り上げられ話題となりましたが、「どの程度定着してきたのか」「どのくらいの人が『温泉=大分』のイメージを持っているのか」「大分についてどのようなことを話題にしているのか」など現状を把握することが次のステップに進むために必要でした。
大分ブランドに関する生の声を把握し政策立案に活かすため、大分県は富士通のSNS調査・分析による「大分県のブランド力に係る調査(SNS分析)」を実施し、その結果から様々な「気づき」がありました。SNS分析の手応えを得た大分県は、観光はもとより様々な政策分野でSNSをはじめとするビッグデータの活用を検討されています。

[ 2015年11月12日掲載 ]

導入の背景

ビッグデータの活用を検討された背景についてお聞かせください

大分県 企画振興部長 廣瀬 祐宏 氏の写真

大分県 企画振興部長 廣瀬 祐宏 氏

大分県では、県民中心の県政を実現するための方針として政策県庁を掲げています。政策県庁とは、現場主義により現場で課題を見つけ、情報を得て、その情報を基に政策を組み立て自ら実行していくことを指します。
政策を組み立てるときに「県民のために何をすべきか」が重要な判断基準となりますが、適切に判断するためには、現場の声を聞いて得られた現場感覚と客観的なデータに基づく分析の両方が大切です。

従来の統計データ分析に加えて、利用者が増加しているSNS(Social Networking Service)をはじめとした大量のデータをいかに行政に活用していくかがこれからの課題となっています。ビッグデータの活用により、行政の限られた資源(人員・予算)を効率的かつ効果的に集中していくことが可能になります。
また、国の成長戦略の中でもビッグデータ活用は取り上げられていることもあり、大分県では知事も参加し、全庁的にビッグデータ活用のための勉強会を開催しました。

富士通のSNS分析に関心を持たれたきっかけは何でしたか。また採用のポイントについてお聞かせください

SNS分析を行っているところはないかと探していたところ、ある展示会で富士通さんと自治体が一緒にSNS分析に取り組んでいる事例の紹介があり、これを見て「これは大分県でもできるのではないか」と思いました。その理由は、SNSで発信される膨大な情報をキーワードなどに関連づけて抽出できることと、自治体でのSNS分析の実績があることの大きく2点です。
今回のSNS分析がゴールではありません。大分のブランド情報を発信し、次にその発信に対して全国の反応を収集、分析してブランド力を高めていくことです。ブランド力向上のためのサイクルをつくる第一歩として今回のSNSを活用したブランド力調査をお願いしました。

導入の経緯

SNS分析に至る経緯についてお聞かせください

今回、観光分野における大分のブランド力をテーマにSNS分析を行いました。観光資源が豊富な大分では、観光に関する政策は本県発展の重要な鍵となります。観光資源がたくさんあるのは良いことなのですが、観光で訪れている皆さんに何をアピールするべきか、ポイントを絞るのが難しいのです。大分は温泉もあるし食も旨い、自然も豊かで、城下町の風情やアートなど散策の楽しみも多彩ですし、様々な名産品もあります。一方、産業や工業も盛んで、グローバル企業の立地も進んでいます。
「あれもこれも売り込みたい」では印象が薄れてしまい、結局人々の心に何も残りません。そこで大分の観光関係者が集まって統一したイメージをつくることになりました。協議を重ねる中で生まれたキャッチフレーズが「日本一のおんせん県おおいた 味力も満載」です。

2012年度に「日本一のおんせん県おおいた」という統一イメージを打ち出すキャンペーンを行ったところ、様々なメディアに取り上げられ話題になりました。「日本一のおんせん県おおいた」の根拠は、温泉の湧出量と源泉数が日本一というデータに基づいています。温泉を入り口に、味(食)をはじめ様々な魅力につなげていこうというのが狙いです。
「日本一のおんせん県おおいた」のキャンペーンを開始して数年が経過した段階で、「どの程度定着してきたのか」「どのくらいの人たちが『大分=温泉』というイメージで捉えているのか」など、大分のブランド力の現状を把握し今後につなげていくためにビッグデータを活用できないだろうかと考えていました。

ブランド力調査には様々な手法があります。SNS分析を採用したポイントは何ですか

例えば「全国都道府県別ブランド力調査」といった既存の調査結果も参考にさせていただいています。また、統計データも大きな傾向や各県比較などの分析で利用していますが、大分に対してどのようなイメージを持つ人が多いのかといった個々の考えは、統計データから知ることはできません。
一方、TwitterやFacebookへの投稿などインターネットに流れる情報の分析により「大分についてどのようなことを話題にされているのか」という生の声を知ることは、現場主義で政策を組み立てる観点からはとても貴重な情報となります。統計データでは結果はわかりますが、その結果に至る過程を見ることはできません。ビッグデータ分析により過程を見える化することで、統計データではわからない意外な事実に気づくことができます。

SNS調査・分析の概要

今回のSNS調査・分析はどのように行われましたか

検索するキーワードをどうするかは、富士通さんと打ち合わせをしながら検討を進めていきました。分析対象は、過去1年間にわたりSNSで発信された情報です。大分に対する印象や感想が述べられている投稿を基に、各手法を用いて時系列調査や頻出ワード調査、キーワード間の主要な関連性をマップ上に可視化する概念マップなどです。様々な角度から大分のブランド力を分析していただきました。

大分県様 SNS調査・分析の全体概要図

【大分県様 SNS調査・分析の全体概要】

導入の成果

今回の分析結果でとのようなことがわかりましたか

多くの皆さんが温泉と大分を関連づけてイメージされていることがわかり、「日本一のおんせん県おおいた」がある程度定着してきたことをデータで裏付けることができました。

また、各キーワードの関連性が一目瞭然となる概念マップにより温泉と食、宿泊施設の結びつきが強いことも再確認することができ、「日本一のおんせん県おおいた 味力も満載」というキャッチフレーズの示す方向性は間違っていないことがわかりました。これからもこの方向性で工夫しながら効率的にブランド戦略を進めていきたいと考えています。今回の分析結果は次の大型キャンペーンに向けて参考にしたいと思います。

意外な発見もいくつかありました。例えば、大分のレジャーという切り口では「釣り」というキーワードが1位になっていました。県南部はリアス式海岸で全国的に有名な釣り場となっています。今回の分析で大分と釣りを関連づけて考えている人が多いことを再認識しました。

道の駅の情報を発信している人が多かったことも新たな発見です。その土地のものが集まっている道の駅は、多くの方が興味と関心を持って訪れているのだと思います。道の駅の活用は国が進める地方創生の中でも取り上げられており、道の駅の展開を進めていくことの重要性を改めて実感しました。

温泉の観点でも「気づき」がありました。大分には県内各地に多くの温泉があります。湯布院や別府など有名な温泉だけでなく、他のエリアの温泉も話題になっていました。観光の統計分析では県内の有名な観光施設をモデルとしてピックアップし調査していますが、実は別なところにも人が集まっていることが今回わかりました。統計では見えないところがSNS分析で見えてくるというメリットを実感できました。

今回の分析結果で何か課題が見えてきましたか

今回、キーワードの関連付けに加え、観光、旅行、出張など特定の話題に関して投稿記事を抽出しまとめたレポートも提出していただきました。辛口の発信もありましたが、外からの目で様々な問題点に関する具体的なご指摘は、今後の改善に向けて大いに参考になりました。例えばトイレに対するご意見をいただきました。トイレは旅の気分に大きく影響することに気づき、トイレクリーンアップ作戦の取り組みを始めました。
また、SNSが非常に活用されていることを実感しましたので、大分県内の様々な場所でSNSを利用できるようにWi-Fi環境の整備を集中的に行っています。

今後の展開

大分のブランド戦略とビッグデータ活用の今後の展開についてお聞かせください

温泉というブランドイメージを入り口に、食や自然、文化などいろいろな魅力にふれていただくことで大分ファンを増やしていきたいと思います。大分県における地方創生では観光と地域づくりを一体として捉えることはとても重要です。例えば国東半島芸術祭などアートと地域のコラボレーションも積極的に行っています。こうしたイベントをきっかけに訪れた皆さんを地域の住民でおもてなしをし、ふれあいの中で地元に活力が生まれるという新しい動きが起きています。

観光と地域づくりを一体化した取り組みをより活性化するためにも、SNSをはじめとしたビッグデータの活用を考えています。アートに限らず大分の観光資源を様々に融合し新たな魅力を生み出していくうえで、大分のブランド力に関する情報はアイデアの源泉となります。継続的にSNSで発信される情報の分析を行い、変化を読み取り迅速に対応していくことが大事だと思います。

富士通へのご期待・ご要望についてお聞かせください

今回、ビッグデータ活用に対する手応えはつかみました。観光はもとより福祉、産業、農林水産、インフラの整備など様々な県の政策分野で施策を組み立てるときにビッグデータを活用していきたいと考えています。具体的にどういうデータを収集しどう活用していくか、個人情報への対応など運用面でのノウハウも含めて富士通さんに提案していただければと思います。

富士通さんには県民中心、現場主義で政策を組み立てるところで、ビッグデータ活用をはじめ様々な情報の提供に期待しています。また住民の幸福や利便性向上を目的に行政だけでなく様々な団体や民間事業者が一緒になって地方創生に取り組んでいく時代です。大分の発展のためにこれからも富士通さんには先進のICTを駆使した支援をよろしくお願いいたします。

【大分県様 概要】
所在地 大分県大分市大手町3丁目1番1号
代表者 大分県知事 広瀬 勝貞
人口 1,164,834人(2015年8月1日現在)
職員数 3,847人(2015年5月1日現在)
ホームページ http://www.pref.oita.jp/Open a new window
大分県のご紹介

湯布院温泉

関サバ

大分県立美術館(OPAM)

日本の九州東部に位置し自然豊かな大分県は、温泉源泉総数や温泉湧出量だけでなく、再生可能エネルギー自給率、カボス生産量、乾しいたけ生産量など様々な分野で日本一になっています。

美しい自然に加え、城下町の風情が残る町並みや、歩行者専用として長さ・高さとも日本一を誇る吊り橋、国の重要文化的景観に選定された農村景観など見どころも多彩です。関アジ・関サバをはじめ郷土料理のとり天、豊後牛など食の宝庫でもあります。2015年4月にオープンした大分県立美術館、イルカとふれあえる水族館「うみたまご」など施設も充実。別府八湯温泉まつり、大分七夕まつりなど四季折々の祭りや各種イベントも盛りだくさんです。

一度だけでなく何回も訪れたくなる大分県は、地元の人のおもてなしの心も大きな魅力です。

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