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オープンデータを活用した子育て支援アプリによる市民サービスの向上 ~持続可能なまちづくりに向けた川崎市と富士通の包括協定に基づく取り組み~

川崎市役所本庁舎の外観

川崎市様 導入事例

近年、地方自治体が保有する公共データを公開する「オープンデータ」への取り組みが推進されています。しかし、オープンデータをどのように活用すべきか、その目的や取り組み方がわからずに二の足を踏む自治体も多いのが現状です。

川崎市様は、首都圏の中央部に位置し、豊かな自然、産業の振興、文化・芸術やスポーツによるまちづくりといった特長により、利便性の高い生活都市として発展を続けています。これまではホームページやSNSを利用して市民に役立つ情報を発信していましたが、スマートフォンをはじめとするモバイル端末が急速に普及したことで、モバイル端末に向けて情報を発信するための新しい仕組みが必要になりました。

2015年1月~2月、川崎市様は富士通と協働し、オープンデータを活用する新しい情報発信の仕組みとして子育て支援アプリ「あさお子育てポータル」の実証実験を川崎市麻生区で実施しました。そして必要な情報を必要な人に的確に届けることが市民サービスの充実につながることを示す結果を得ました。今後は子育て支援アプリを麻生区以外の区にも展開し、さらに情報発信の分野も広げていく予定です。

[ 2015年11月19日掲載 ]

実施の背景

子育て支援アプリ「あさお子育てポータル」の実証実験を行った背景についてお聞かせください

第一に、スマートフォンなどのモバイル端末の急速な普及があります。川崎市はホームページやSNSを活用して様々な情報を発信していますが、多くの人がモバイル端末を利用している状況において、これまでとは違う新しい情報発信の仕組みを検討する必要があると考えていました。

もう1つはオープンデータ戦略です。政府は、インターネットを活用して国民に開かれた政府を実現しようというオープンガバメントに取り組んでいます。そのために、透明性や信頼性の向上、国民参加・官民協働の推進、経済の活性化や行政の効率化を目的にオープンデータ戦略を推進しており、地方自治体は保有する公共データを二次利用しやすい形で公開することが求められています。しかし、単にデータをホームページで公開するだけでは、オープンデータ戦略の意義も、民間の企業に活用してほしいという狙いも伝わりません。そこでオープンデータをいかに活用して市民サービスの提供へつなげるかを示すために、取り組みを始めました。

実証実験のパートナーとして富士通を選定した理由をお聞かせください

川崎市 総務局情報管理部 ICT推進課 課長補佐 新井 信宏 氏の写真

川崎市 総務局情報管理部
ICT推進課 課長補佐
新井 信宏 氏

地方自治体が単独でICTを使った新しい取り組みを始めるのは、技術面、コスト面を考えると難しいのが現状です。そこで、2014年2月、川崎市と富士通は、ICT環境の充実や次世代の育成などの分野で連携・協力し、持続的なまちづくりを目指して、包括協定を結びました。今後は、この協定に基づき、川崎市の地域資源や人材と富士通のICTやノウハウを活用して様々な取り組みを行っていく予定です。

その1つに、市民生活を向上させ、企業活動の活性化を促進するオープンデータの活用についての調査、研究があります。この取り組みの一環として、富士通と協働し、子育て支援アプリの実証実験を実施することになりました。

実施の経緯

子育て支援アプリ「あさお子育てポータル」はどのようなアプリケーションですか

スマートフォンからアクセスできるWebアプリケーションです。子育てイベントデータ、おでかけスポットデータ、公共施設などの開催場所データなどを活用して、イベントやおでかけスポットの検索、健診情報の通知といった機能を提供しています。

一番の特徴は、お子様の出生年月を設定すると、年齢に合った情報だけを自分のスマートフォンに表示できることです。イベントや健診情報など、必要な人に必要な情報を的確に届けることができます。

同様に、GPS機能を活用して地図上に表示されたスポットやイベント開催場所までの移動時間やルートを案内する機能や、気になるイベントを登録しておく、リマインダー機能なども提供しています。

【あさお子育てポータルの画面例】 左より、「トップ画面」「イベント検索画面」「おでかけスポット検索画面」の画面例

【あさお子育てポータルの画面例】
左より、「トップ画面」「イベント検索画面」「おでかけスポット検索画面」

麻生区を選んだ理由をお聞かせください

麻生区は川崎市の北西部に位置し、小田急線沿線を中心に生活利便性の高いまちづくりが行われている一方で、豊かな自然が残されており、落ち着いた暮らしができるまちとしてファミリー層に人気があります。

麻生区は以前から子育てに関する情報を積極的に発信していました。ただ、子育てとひと口に言っても、その対象は0歳児から高校生まで幅広いうえ、情報はあちこちに分散しています。区民から自分の子どもの年齢に合った情報がほしいという要望が寄せられており、子育てに関する情報をまとめ、必要な情報を必要な人に的確に届けるためにはどうしたらよいかという課題を抱えていました。こうしたニーズに対して市がサポートする形で、今回、麻生区で実証実験を行うことが決定しました。

実施の結果

実証実験の実施後、モニターからどのような反応がありましたか

実証実験は2015年1月から2月に実施しました。その際、モニターへのアンケートを行った結果、非常に良い評価をいただきました。一番は、自ら探さなくてもお子さんの年齢や特定の地域に関する情報を得られるので便利という意見です。これは、必要な情報を必要な人に的確に届けたいという課題をクリアできたものと考えています。

今回は、利用者に情報を届けるだけでなく、その後にイベントに参加するなど何らかの行動に移してもらえるかというところにも注目していました。アンケートでは、アプリをきっかけにおでかけスポット利用やイベント参加の回数が増えたとの回答が多く、満足のいく結果を得られたと思っています。

「あさお子育てポータル」の開発や実証実験の実施の際に苦労したことをお聞かせください

アプリ開発では、どのような情報をどのような形で提供すればよいかに苦慮しました。利用者に必要な情報を探してもらうのではなく、必要な情報を届けるにはどのような機能が必要かをスマートフォンの特性を踏まえて検討しました。より良いアプリを作るために、区民にもアンケートを実施し、その意見を反映しています。

アプリを開発しても、使ってもらえなければ意味がありません。麻生区の担当者は、イベントでチラシを配る、イベント実施団体を回って話をするなど、アプリの周知活動を行いました。担当者が地道に努力したおかげで、募集前に100名のモニターを確保し、最終的には約350名を集めています。

今後の展望

「あさお子育てポータル」に続いてどのような取り組みを行っていきますか。今後の展望をお聞かせください

実証実験は終了していますが、「あさお子育てポータル」は継続して利用していただいています。今後、全市で展開する予定です。また、子育て情報以外にも、必要な情報が利用者に届いていない分野はまだまだたくさんありますので、分野についても広げていきたいと考えています。民間企業にも協力していただき、川崎市に関する様々な情報を集約して発信し、川崎市民はもちろん、川崎を訪れた方が川崎のことならここを見れば何でもわかるような「川崎市ポータル」に発展させていきたいと考えています。今回の取り組みをしたことで、新しい情報発信の仕組みを作るだけで終わらせてしまうのはもったいないと感じています。一方通行で情報を発信するだけでなく、どういった形で活用されているのか、市民の方にサービスとして提供できているのかというところまで考える必要があるのではないでしょうか。そして、市民、企業、団体が参加してディスカッションができるようなコミュニティを形成し、地域の課題を解決してより良い川崎市づくりにつなげていければと思います。

富士通へのご期待・ご要望をお聞かせください

川崎市は富士通のホームグラウンドです。古くからお付き合いがあり、長年のパートナーシップという中で、川崎市に対する思い入れもあると感じています。CSRの観点からも地域への貢献を期待しており、包括協定の締結により今後も連携して様々なことに取り組んでいくことができるでしょう。

私たちが抱えている課題に対して、ICTを活用することでどのような解決手法があるのかなどのアドバイスをいただきたいと考えています。

【お客様インタビューダイジェスト動画】

【子育てアプリご紹介動画】

【川崎市様 概要】
所在地 神奈川県川崎市川崎区宮本町1番地
代表者 市長 福田 紀彦
人口 1,473,658人(2015年9月1日現在)
職員数 13,199人(2014年4月1日現在)
ホームページ http://www.city.kawasaki.jp/Open a new window
川崎市のご紹介

キングスカイフロント

武蔵小杉駅周辺

藤子・F・不二雄ミュージアム

川崎市は、神奈川県の北東部に位置し、川崎区、幸区、中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区という7つの区からなる政令指定都市です。東京都と横浜市に隣接し羽田空港にも近く、高速道路も整備されているため、国内外へのアクセスが大変良好な環境にあります。
川崎市は古くから産業都市として発展し、現在ではグローバルな事業展開を行う多くの企業が川崎市に立地しており、ライフサイエンスや環境分野の研究開発拠点であるキングスカイフロント、先端技術の開発や起業家の活動を支援するかながわサイエンスパークやかわさき新産業創造センターなどの施設を有しています。
一方で、川崎駅周辺をはじめ、7つの区それぞれに商業施設が充実し、都市部でありながら多摩川や生田緑地など、豊かな自然にも恵まれていることから、快適で暮らしやすいまちとして人気があり、日本の大都市の中では最も人口増加率が高く、平均年齢が若いという特徴もあります。
また、音楽や美術、スポーツの振興にも力を入れており、音楽ホールや博物館・美術館などの文化施設が多数存在するほか、サッカーJリーグの川崎フロンターレなど多くのスポーツチームが川崎市をホームタウンとしています。

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