COLMINA CAE 磁界シミュレータ
COLMINA CAE 磁界シミュレータは、富士通が長年培ってきた大規模な並列計算の技術を取り入れて、磁性材料の内部の微細な磁化状態を解析するマイクロマグネティックスの手法と有限要素法による磁場解析の手法を組み合わせて、ミクロからマクロの幅広いスケールにおける複雑形状の解析対象の磁界解析を実現する磁界シミュレータです。
スピン注入による,磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の磁化反転を解析します.電流パルスを加えた際に生じるスピントランファートルクを計算することで,有限温度環境において反転にかかる時間の分布を解析することが可能です.
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の、2つの磁化状態間に存在する熱障壁を解析します。2つの磁化状態間の遷移において最大エネルギーが最も小さくなる経路をstring法で求めることにより、熱障壁の大きさを定量的に求めることが可能です。
スピントルク発振器(STO)からの漏れ磁界を利用したマイクロ波アシスト磁化反転(MAMR)を解析します。磁気ヘッド,STO,媒体をモデル化し、STOと磁気ヘッドを一定の速度で動かした際の媒体への書込みを計算することが可能です。
磁気抵抗素子の抵抗変化を用いた高周波発振器を解析します。発振器からでるマイクロ波の周波数や出力の大きさを求めることが可能です。素子の材料は任意に設定可能で、GMRやTMRなどの磁気抵抗効果を取り扱うことが可能です。
磁性細線に電流を流した際の磁壁移動現象を解析します。磁性細線中に流れる電流の他に、Dzyaloshinsky-Moriya相互作用やスピン軌道相互作用によるトルクなど、下地層との界面効果も考慮できます。
Nd-Fe-B焼結磁石の、減磁過程における磁区形成などの磁化変化を解析します。磁化の計算に非線形共役勾配法(NCG)を用いることにより、Landau-Lifshitz-Gilbert(LLG)方程式よりもはるかに高速な計算が可能です。
Nd-Fe-B薄膜磁石の熱消磁状態を計算し、磁区形成の様子を解析します。磁化の初期状態を上下ランダムに設定し、エネルギー最小化法を用いることで、収束状態として複雑な多磁区構造を再現することが可能です。
高周波で動作するフェライトコアのインダクタンス値および鉄損を計算します。鉄損は磁気ヒステリシス損失、残留損失、そして渦電流損失に分離して計算されます。この渦電流損失は、MnZnフェライトのミクロ構造(絶縁体が導体の結晶粒を包む)をモデル化して計算されます。
コイルに流れる電流に起因する磁束が時間変化することで坩堝に誘導電流が流れ、それによって坩堝が発熱します。坩堝表面の熱伝達率を設定し、定常熱伝導解析によって坩堝内の温度分布を求めることが可能です。
機種 | 富士通CELSIUS、ESPRIMO、他PC/AT互換機 |
---|---|
OS | Windows10(64bit)、Windows8.1(64bit)、Windows 7(64bit)、Windows Server 2012(64bit)、 Cent OS 6以降(64bit)
※その他のOSについては、お問い合わせください。 |
CPU | 1GHz以上(Core i 以上) |
メモリ容量 | 4GB以上(推奨:8GB以上) |
ディスク容量 | 約1GB以上(OS、データ領域除く) |
グラフィックス | DirectX対応グラフィックボード |
導入時からご利用の際の問題まで幅広くサポートします。
Eメール又はお電話によるソフトウェアサポート契約をご用意しております。
お客様がお困りになった場合、専門スタッフが細かくサポート致します。
インストールから設定、計算の実行を支援します。
電子メールまたは電話によってお客様のご質問にお答えいたします。
バージョンアップの際に最新バージョンのパッケージをお届けします。
お客様の要望をヒアリングし、弊社にて解析を行った結果をご報告します。